生あくびが止まらない原因は?頭痛や吐き気がある場合は要注意!
あくびには2種類あります。「普通のあくび」と「生あくび」です。
小さいお子様が退屈そうにあくびをしているのを見ると、可愛いと微笑ましくなることがあります。
しかし、この「あくび」は怖い病気の赤信号かもしれません。
あくびのメカニズムは残念なことにまだはっきりとは解明されておりません。しかし、あくびが何らかの病気の前駆症状であることには間違いありません。
この記事では、そんな「あくび」について解説していきます。
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目次
2種類のあくびの症状とは?
一般的に普通のあくびは眠い時に起こる。眠くないのに出るのが生あくびです。どちらも脳へ酸素を送り込もうとする脳の反射と、あくびをすることで筋肉や気分をリラックスさせようとする防衛反応が主です。
普通のあくびの症状と原因は?
眠い時や寝起き、退屈な時、隣にいる人が「あくび」をした時、ついつられてあくびが出たりします。これは感情移入と言います。
脳の活動が低下した時に、大きく口を開け深く息を吸い込み、脳へ酸素を送り込もうとする生理的な反応です。
このような症状の時には、複式呼吸をして脳へ酸素を送ってあげましょう。
生あくびの症状と原因は?
生あくびも普通のあくびと同様で、脳へ酸素を送り込むために起こる症状です。この生あくびが、なかなか止まらないと、通常より酸素の供給が少ないため、頭痛や吐き気を伴います。
この生あくびが、なかなか止まらない場合は何らかの病気を疑いましょう。
生あくびに頭痛・吐き気を伴う病気は?
睡眠障害
単に昨日の徹夜が原因というものは勿論問題ありません。しかし、慢性的な睡眠障害は新陳代謝低下により、免疫力低下、集中力低下、疲労の蓄積につながります。
重症なものは睡眠時無呼吸です。
これは肥満の方に多くみられ首や下顎の圧迫により、気道を狭窄して呼吸が一時的に止まってしまいます。
いびきをかく方に多くみられます。
これを入眠中繰り返し低酸素状態が続くと、高血圧、心疾患、糖尿病、脳梗塞の合併症につながります。
治療までの経過
睡眠専門クリニック、耳鼻科、呼吸器科を受診して自分に合った治療法を選択する。CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸法)、マウスピース、軟口蓋切除手術などです。
慢性的な睡眠障害がある場合、心療内科(メンタルクリニック)に行きましょう。
狭心症、心筋梗塞
心臓の筋肉に酸素を運ぶ冠動脈が動脈硬化などで異常があると、血液循環が悪くなり心筋に十分な酸素が供給されず、血管の痙攣や血管の狭窄により、狭心症や心筋梗塞を起こします。
症状としては、生あくびの他に、胸が締め付けられる・押さえつけられる・胃が痛い・歯が浮くような感じ・冷や汗・医師の診断チエックとしてネクタイラインの痛みの有無で確認されます。
治療までの経過
循環器内科受診。狭心症や心筋梗塞はないかの診断をしてもらいます。
心電図、採血、心エコー、冠動脈造影検査、24時間ホルター心電図などの検査を受けます。
内服薬、バイパス手術、冠動脈形成術、ニトロ製剤の使用、食事治療などです。
関連記事:左胸が痛い原因は?ズキズキする5つの病気を詳しく解説!
片頭痛
頭蓋内の血管や硬膜に、ズキンズキンとした痛みが片方だけではなく両方アコル場合もあります。前兆のない片頭痛と前兆のある片頭痛の2種類あります。
片頭痛の症状は生あくびの他に、頭痛・吐き気・普段は気にならない音や臭いが気になる・普段は眩しくない程度の光も眩しく感じる・閃輝暗点があります。
治療までの経過
頭痛外来、脳神経外科、脳神経内科、メンタルクリニックを受診。片頭痛薬の投与、ホルモンバランスや自律神経の影響もあるためリラックスを心がけましょう。
関連記事:偏頭痛が右側だけに起こる?原因として考えられる5つのこと!
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貧血
貧血には6種類あります。- 鉄欠乏性貧血・・・経口的な鉄分の不足、生理
- 失血性貧血・・・大腸癌、子宮癌、胃癌、痔、胃潰瘍、月経過多
- 悪性貧血・・・ビタミンB12欠乏や葉酸欠乏による悪性貧血
- 続発生貧血・・・心臓、肺、リウマチ、妊婦など様々な疾患が原因。
- 再生不良貧血・・・ヘモグロビンは赤血球から分解された物質ですから、元々の赤血球が造られないとヘモグロビンが不足します。
この赤血球造血幹細胞に障害があり造血ができない場合や造血しなさいと指令を出すエリスロポエチンは腎臓にあるため、腎機能が低下すると再生機能が低下する場合もあります。 - 溶血性貧血・・・先天性—赤血球奇形によるもの
- 後天性・・・悪性リンパ腫や白血病によるもの、自己免疫性溶血性貧血や長時間足底、の毛細血管を衝撃すると圧力によって赤血球が破壊されて起こるもの
症状としては、生あくび・めまい・立ちくらみ・倦怠感・動悸・吐き気・頭痛・氷の過剰な摂取・爪が割れやすい・下血・味覚障害などがあります。
治療までの経過
内科、血液内科受診。まずは採血でどの貧血に当てはまるのか診断してもらいます。
それから詳しい検査を受けます。その後、内服薬を飲みながらそれぞれの病気に合った治療へと進みます。
関連記事:貧血が原因であくびが止まらない?眠気がないのにナゼ?
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低血糖
糖尿病の方の血糖が下がると起こる症状です。血糖を下げる内服薬服用されている方や、インスリンを使用されている方は、常時ブドウ糖を持っておきましょう。
過度のストレス
自律神経失調症が原因です。子供の場合自家中毒として症状が現れます。十分な睡眠や食事や運動でリラックスしましょう。
脳貧血
脱水、低血圧や下肢筋力が弱い、貧血、自律神経の影響で脳の血液が不足した状態に起こります。症状は、生あくび、立ちくらみ、めまい、吐き気、頭痛、視野狭窄、手足のしびれ、失神、意識障害、痙攣などです。
治療までの経過
心療内科、脳神経外科、神経内科、循環器内科もお勧めします。脳の血流画像診断などの検査はありますが、日常生活リズムの改善が優先です。
熱中症
過度な高温で脳の体温調整をする機能低下によるもの。症状は、生あくび、吐き気、頭痛、筋肉の痙攣、多量の汗、体温が高い、意識レベルの低下です。
治療までの経過
大きな動脈がある脇の下や首、足の付け根のところを冷やします。水分補給が可能なら水分補給をしてください。ただし、意識がなければ早急に救急車を読んでください。
関連記事:熱中症で高熱が出る原因は?対処法や予防法も気になる!
脳梗塞
動脈硬化が原因の脳血栓性や、心臓の不整脈が原因の塞栓性と脱水などが原因の血行力学性があります。脳梗塞とは血管に血の塊が詰まり血流を悪くするタイプと、血管が狭窄して起こるタイプがあります。
症状は生あくび、吐き気、頭痛、嘔吐、顔の筋肉や口角が片方だけ下がっている。言語障害、視野障害、平衡感覚障害、手足が麻痺やしびれているなどがあります。
治療までの経過
脳神経外科、神経内科。脳神経や中枢神経の異常有無、CT,MRIの画像診断を受け、薬物治療、手術、リハビリテーションを行なっていきます。
確実な服薬管理、食事療法に加え、最も効果的なのはリハビリの継続です。
まとめ
あくびは単純に、寝不足やつまらないからではなく、「あくび」は大きな病気の前駆症状であり、体の異常を発信してくれているのです。このサインを見落とすと現在死因の60%を占める脳梗塞になる可能性もあります。
眠くもないのにあくびが出るのは「生あくび」です。そのサインに頭痛や吐き気などの症状が現れた時点で、検査をしてください。
脳梗塞に限らず、生活習慣の見直しと食生活の改善、水分補給、適度な運動、リフレッシュをして大切な体をいたわりましょう。
内服薬には副作用もありますが、優先順位からすると確実な服薬は必要です。
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