切れ痔といぼ痔の見分け方!原因や対処法の違いも詳しく解説!
痔の悩みはあまり人に相談しにくく、何とか一人で対処しようと考えがちです。
また、痔はどんなものかも聞きにくく、症状や原因があやふやなまま対処すると、余計悪化させていまうこともあるかもしれません。
その様なことにならないためにこの記事では、よく聞く「切れ痔」と「いぼ痔」の見分け方やその対処法なども解説していきます。
目次
肛門の構造
肛門は直腸と繋がっており便やガスを排出する排泄器官です。内肛門括約筋と外肛門括約筋の働きによって排泄運動を行います。
内肛門括約筋は無意識のうちに働きます。
一方、外肛門括約筋は自分でコントロールでき便を我慢するときに肛門を絞り、緩ませて排便するなどの役割があります。
直腸と内・外肛門括約筋の周りには毛細血管が集まった肛門クッションがあり、保護されています。
また、直腸と肛門の境目のことを歯状線と呼びます。
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切れ痔といぼ痔の違い
痔は肛門の病気で、「切れ痔」と「いぼ痔」も症状や特徴などにより違いがあります。切れ痔(裂肛)
歯状線より下にある肛門の皮膚が裂けて出血や排便時の強い痛みが伴います。出血はトイレットペーパーに少量つく程度ですが、痛みが強く悪化しやすいとされています。
原因としては、便秘などの硬い便、下痢により勢いよく排便することで肛門の皮膚が傷つくことが挙げられます。
痛みが強いため、内肛門括約筋がけいれんしやすく痛みが持続し、さらに排便を我慢し再び便秘となるなど悪循環をきたし悪化しやすくなります。
関連記事:切れ痔の症状や原因を具体的に解説!痛くない場合も要注意!
いぼ痔(痔核)
肛門がいぼ状に腫れた状態になります。歯状線を境に、肛門の内側にできるものを内痔核、外側にできるものを外痔核と言います。
内痔核の場合は排便時の出血を伴いますが、痛みは無いことが多いです。
程度によって痔核が肛門の外に飛び出すこともあります。
一方、外痔核は痛みがあり、血栓ができる状態まで悪化すると激痛が走ります。
原因としては、排便時に肛門に負担がかかることで、肛門のクッション部分がうっ血し、腫れることで起こります。
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痛みがある痔の治し方
まずは、横になり安静にしてみましょう。楽な姿勢として、横向きで足を軽く曲げてリラックスします。この状態で痛みが和らぐまでしばらく休みます。
また、患部にホットタオルやカイロを当て温めて循環を良くすることも効果的です。
自分で出来る痔のケア
切れ痔の場合
軽度の切れ痔の場合は1〜2週間程度で自然治癒するものが多いです。肛門部を清潔にし、軟膏や座薬で対処が可能です。
しかし、慢性化する場合もあるため、適切な対処が必要になります。
排便時は肛門に負担がかからないよう、トイレットペーパーを軽く当てるようにして拭きます。
いぼ痔の場合
なかなか切れ痔のように自然治癒とはいきにくいですが、いぼ痔を悪化させないような生活習慣が重要です。
長時間の座位などは、お尻に負担がかかり肛門部がうっ血する原因となります。
また、排便時にいきんでしまうのも原因となるため、便が残っている感じがしても、いきむようなら早めに切り上げましょう。
かゆみがある場合
肛門部の洗いすぎにより乾燥をともなうかゆみや、肛門のシワの間に便が入り不潔となることからジクジクしたかゆみなどが起こります。これらは、ウォシュレットの使用方法の見直し、患部を丁寧に拭いたら、かゆみ止めの軟膏をぬるなどして対処します。
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出血の特徴
それぞれの痔によって出血の仕方も異なります。トイレットペーパーに血が付着する際は、切れ痔や内痔核によるものが考えられます。
便器に血が垂れているような場合は、内痔核が大きくなり悪化している可能性があります。
さらに、痔が悪化すると血が勢い良く出ることもあります。
出血時にはトイレットペーパーなどを当てて、先に記載した安静な姿勢をとり様子をみましょう。
関連記事:赤いうんちが出るのは病気?自覚症状が無くても要注意!
痔じゃないかも!
便に黒っぽい血が混ざっている場合、大腸からの出血が疑われます。大腸癌など重篤な病気が隠れている可能性もあるため、すぐに病院へ受診し適切な検査を受けましょう。
また、鮮血の場合であっても大腸から出血している場合があるため注意が必要です。
関連記事:便の色が黒い原因は血が混ざってるから?気を付けたい病気3つ!
まとめ
今回は、痔について種類や症状、対策などをご紹介しました。なかなか相談できず、放っておいてしまうと慢性化したり、痔が進行してしまうこともあります。
また、症状によっては重篤な病気の可能性もあるため、痔と思い込まず、医療機関に相談することも大切です。
適切な処置でより早く、辛い痛みや出血を解消しましょう。
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