尿の臭いが変わった!きついと感じたら注意したい4つの事!
トイレで、いつもと尿の臭いが違う、尿臭がきついなと感じたことはないでしょうか?
もしかすると、体が異変のサインを出している可能性があります。
体からのサインに気づくためには、まず正常な尿の状態を知る、日々の観察が大切になります。
この記事では、尿の変化の原因も解説しながら、注意したい事をお伝えしていきます。
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目次
正常な尿
そもそも、健康な尿とはどういうものでしょうか。透明であれば健康だと思う方も多いです。
しかし、健康な尿は無色透明ではなく、淡黄色かつ透明であることが望ましいです。
また、尿は時間帯によっても色や臭いに変化があります。
起床直後は黄色が濃くなっているはずです。
就寝中は体内の水分が失われていくので、尿の色が濃くなります。
この場合は、起床後にしっかりと水分摂取することで改善されます。
次に臭いですが、健康的な尿は少しアンモニア臭がします。
しかし、排尿直後に臭いはありません。
排泄後の尿が空気中の細菌に触れてアンモニアとなることで臭いがするため、少し時間差があります。
飲食物の影響も受けやすく、ニンニク、コーヒーなどの食品、ビタミン剤やサプリメントの内服後の尿は臭いに変化が現れる場合がります。
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尿の変化と原因
排尿直後に臭う
尿が生成される過程で、異常が起きている可能性が高いです。原因としては膀胱炎や尿路感染症が疑われます。
尿の生成から排出までの経路には、腎臓・尿管・膀胱・尿道が関わっています。
いずれかに細菌感染や炎症が生じている場合、体内でアンモニアが作られ、排尿直後から臭いがすることがあります。
場合によっては、肝炎により腎臓機能の低下をきたし、尿の色・臭い共に強くなることがあります。
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甘い臭い
甘い臭いがすると糖尿病が疑われます。通常は、尿に糖が混ざっていてもヒトの嗅覚では判断しにくいとのことですが、一部の人で臭いの変化に気づくケースがあります。
糖尿病では、糖代謝の機能が低下し、血糖の増加から尿にまで血糖が混入し尿と共に排出されることで甘い臭いに変わります。
ただし、飲酒後にも甘い臭いがすることがあるため、見極めが必要です。
糖尿病の場合は、一時的ではなく症状が続きますので、その際は病院を受診し検査を受けてみましょう。
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甘酸っぱい臭い
甘い臭いに加えて、すっぱい臭いがする場合「ケトアシドーシス」が疑われます。これは、ケトン体という脂肪酸やアミノ酸の不完全代謝産物が血中で増加することにより生じます。
重度の栄養失調、糖尿病患者の方は、糖をエネルギー源として使用できなくなり、その代替として体脂肪を利用し始めます。
すると、徐々に血中のケトン体が増加し、血液が酸化、さらには尿中にもケトン体が含まれるようになり、尿が甘酸っぱく臭います。
この状態では、その人の息や体臭からも同様の臭いがすることもあります。
メープルシロップのような甘い臭い
メープルシロップ尿症という、生まれつき代謝に問題を抱える病気があります。これは、分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)という物質の代謝が正常に行われず、体内に残ることで、尿が甘い臭いに変化します。
症状には痙攣・筋緊張低下・意識障害・発達障害などがあり、50万人に1人の割合で発症するとされ、難病にも指定されています。
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尿がカビ臭い
フェニルケトン尿症という病気で、上記の疾患同様に7万人に1人の割合で発症する珍しい病気であり、こちらも難病指定を受けています。必須アミノ酸の一つである、フェニルアラニンの代謝が正常に行われず、尿中に大量のフェニルケトン体が混ざり排出され独特の臭いを発します。
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臭いの変化で気おつけたいこと4つ!
気になる臭いが続く
尿の臭いがきつくなる等の症状が一時的なものであれば、脱水や飲食による影響が高いです。しかし、続くようであれば糖尿病や体内で炎症が起こっている可能性があるため、医療機関の受診をおすすめします。
臭いと一緒に色も変わる
臭いと共に色が変わる場合、尿の生成や排出経路で炎症が起こっている可能性があります。特に黄褐色の尿の場合では肝炎が疑われるため注意が必要です。
また、膀胱炎などで血尿がでる場合もありますので、尿の色の観察が重要です。
すでに糖尿病を患っている
糖尿病の方で、尿の臭いがきつくなったと感じた場合には、血糖コントロールが上手く行えていない場合があります。また、喉が乾くのに尿量が増えるという場合にも、病気の影響があるため、普段の水分摂取量、尿量、臭いの変化には十分気をつけましょう。
また、気になる症状があれば、掛かり付けの医師に相談をしてみましょう。
濁り
臭いだけでなく、尿が白く濁る、白い糸くずのような浮遊物が尿に混入している場合、尿路の炎症が起こっている可能性が高いです。この際、発熱、排尿痛、腹痛などを伴うことがあります。
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まとめ
健康な尿の状態を把握した上で、観察をすることが重要になります。臭いの変化は様々にあり、中にはすぐに病院へ行く必要があるものもあります。
また、臭いだけではなく、色や濁り、量にも注意しながら観察することで、変化に気付きやすくなります。
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