尿が泡立つ原因は?これは病気の症状なの?何科に行けば良いの?
皆さん、最近ふと自分の尿を見ると妙に泡立っているなと感じたことはありませんか?
尿の勢いが強いだけであれば問題はありませんが、泡がきめ細かくなかなか消えなければそれは病気のサインかもしれません。
例えるならビールの様に泡立っている状態です。
そこで、今回は尿が泡立つ原因や何の病気の症状なのか、またそのような場合、何科へ行くのが良いのかご紹介したいと思います。
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目次
尿が泡立つ原因は?
尿中に蛋白が多く含まれていると泡立ちやすくなります。病的に尿中の蛋白が増加する原因は大きく分けて3つあります。腎臓の機能低下
腎機能が低下することで尿中の蛋白が増加します。
腎臓では、血液中で吸収しきれなかったブドウ糖やアミノ酸、ナトリウムなどを再吸収する働きがあり、この機能が低下することでアミノ酸が蛋白となり尿中に排泄されてしまいます。
このような場合に蛋白が増加する尿を腎性蛋白尿といいます。
血液中で小さい蛋白の増加
血液中に病的に普通よりも小さい蛋白が増加して、腎臓などで吸収されず、そのまま尿中に出てきてしまうことがあります。このような場合のタンパク尿を、腎臓よりも前の段階で障害されていることから腎前性蛋白尿といいます。
尿路系の機能障害
尿管や膀胱、尿道などの尿路系の機能が障害されて蛋白が尿中に増加することがあります。このような場合の蛋白尿を腎臓よりも後の段階で障害されていることから腎後性蛋白尿といいます。
また、正常な人でも尿が泡立つことがあります。激しい運動をしている後や疲れているとき、風邪をひいて熱が出ているときも、一時的に腎臓の機能が低下して尿中に蛋白が増加して泡立ちやすくなります。
その他にも、睡眠不足や不規則な生活をしていると、同様に尿中の蛋白が増加し、女性では妊娠中に腎臓の機能が低下してしまうので蛋白尿となります。
蛋白の増加以外にも体の水分量が減って尿が濃くなり泡立ちやすくなることもあります。
尿が泡立つ原因は一時的なものから病気が関わっているものまでさまざまです。そのため、尿が泡立っているからといってすぐに病気になっていると決めつけないようにしましょう。
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尿の泡立ちに関係する病気
小さい蛋白が増加する病気
血液中で小さい蛋白が増加する病気には、多発性骨髄腫やマクログロブリン血症などがあります。多発性骨髄腫は高齢の方に多く、過剰なストレスや放射能などによって発症します。
骨がもろくなって、骨の痛みやはっきりとした外傷がなくても骨折しやすくなります。また、貧血になり、息切れや吐き気、全身倦怠感などの症状も伴います。
腎機能が低下する病気
腎臓の機能が低下する病気には、糖尿病や糸球体腎炎、膠原病などがあります。糖尿病は主に生活習慣の乱れによって発症し、のどが渇きやすくなったり、おしっこに行く回数が増えたりします。
尿路系が障害される病気
尿管や膀胱、尿道が障害される病気には、膀胱炎や尿路結石、膀胱がんなどがあります。膀胱炎は女性に多く、おしっこに行く回数が増えたり、尿の後痛みを感じたりします。
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尿の泡立ちは何科へ行けばいいの?
もし、尿が異常に泡立って病院へ行こうと思ったら、一般的には、泌尿器科か、一般内科へ行くと良いでしょう。また、間違えたとしても担当医がどこに行けばいいか教えてくれます。
そこで尿検査をしてどこに異常があるかを調べます。尿検査自体は簡単にできるので少し心配だなと思ったら気軽に行ってみましょう。
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まとめ
このように尿の異常な泡立ちからは、たくさんの病気が考えられます。何かおかしいなと思ったら病院で検査してもらいましょう。
普段(正常時)の尿の状態(色や臭いも含めて)を確認しておくことも大切です、
体温や血圧などは把握している方が多いですが、尿の状態までは把握できていないかと思います。
また、生活習慣の見直しや過度なストレスを減らしたりすることで、予防できるのでみなさんも病気にかからないように気を付けましょう。
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