右胸がチクチクして苦しい原因は?左じゃなくても危険な病気は?

右胸がチクチクして苦しい原因は?左じゃなくても危険な病気は?

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左胸が痛い・苦しいと「心臓の病気!?」と思ってしまう方も少なくないと思いますし実際、胸が痛い・苦しいと言う場合はほとんど左胸の事を言っていることが多いです。

しかし、右の胸が苦しくなったり痛くなったりすることも当然あります。

では右胸に痛みや苦しいなどの症状が出る場合は、いったいどんな原因があるのでしょうか?

この記事では、そんな右胸の苦しさや痛みなどの違和感の原因について解説をしていきます。

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肋間神経痛

胸が痛む場合で症状が、右胸の痛みだけである場合は、肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)という症状である可能性が考えられます。


不自然な姿勢を続けていたり、運動不足や疲労・ストレスなどによって肋骨に沿って走る神経が骨や筋肉に締め付けられることで痛みが生じます。

骨折や帯状疱疹ウイルスが原因で生じることもあります。


肋間神経痛の痛みとしては姿勢を変えた時や呼吸をするときに痛みが現れるのが特徴です。

原因不明の肋間神経痛の場合は消炎鎮痛薬や湿布が処方され、経過を観察することになります。


肋骨骨折などといった外傷が原因の場合は、呼吸による肋骨の動きで痛みが強くなるため胸帯などで肋骨を固定し、神経に炎症がある場合はステロイド治療が行われることもあります。

痛みがひどい場合はペインクリニックを受診することをオススメします。


関連記事:右の肋骨の下が痛い!その違和感は内臓が原因かも!?

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気胸

気胸とは肺に穴が開いて、肺から空気が漏れてしまう病気です。

多くは自然気胸と呼ばれる病態で、肺の組織の一部が嚢胞化したものが破れることで生じます。


背が高くて痩せ型の10~20代の男性に多くみられる病気です。患者の約70%は喫煙者であるという特徴があります。

多くは突然発症し、胸の痛みや呼吸困難や動悸・息切れなどの症状が現れます。


胸の中に漏れだした空気の量が著しく多く、肺の内部の圧力が外気圧よりも高い状態になって、もう片方の肺や心臓を圧迫してしまっている状態を「緊張性気胸」と言います。


この場合は血圧低下などを起こしてショック状態となり、緊急で胸腔穿刺(きょうくうせんし)という処置を行わなければ死に至ってしまいますので、必ず救急車を呼んで病院へ急ぐ必要があります。

レントゲンで肺の虚脱が確認されて診断が確定します。

自然気胸の場合で、肺の虚脱が軽度の場合は安静によって様子見となります。


安静にしても改善しない場合や、肺の虚脱が高度である場合は持続脱気が行われます。


持続脱気とは肋骨と肋骨の間から細いチューブを胸腔へ挿入し、機械で肺から漏れた空気を体外に引き出す方法です。

肺が元通りに膨張すれば、空気の漏れがないことを確認したのちにチューブは抜去されます。

持続脱気を行っても改善しない場合は手術が行われることになります。


関連記事:呼吸をすると肺が痛い4つの原因!絶対に注意したい症状は?

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胆のう炎

右上腹部から右胸にかけて痛みがある場合は、胆のうもしくは肝臓の病気であると考えられます。

1番ポピュラーな病気が「胆のう炎」かと思います。


胆のう炎の原因は胆石であることが多く、胆石が大きくなって胆道に詰まってしまい、胆汁の流れが悪くなった結果、炎症を起こして胆のう炎となります。

胆のう炎の症状としては発熱・吐き気もあげられ、黄疸がみられる方もいます。


胆のう炎になる人の約90%が、コレステロール結石が原因と言われており、脂っこい食事や暴飲暴食が関係していると考えられています。

内科もしくは消化器内科を受診するようにしましょう。治療としては抗生剤が投与されます。


食事を摂取することで胆のうの働きが活発化されますので、症状が落ち着くまでは絶食となります。

それでも炎症が治まらない場合は、お腹から細い針を刺して胆のうの中に溜まった胆汁を体外に排出する処置(経皮経管胆のうドレナージ術)が行われます。


この処置を行って炎症が治まったあとは、数週間後に開腹手術や腹腔鏡下手術を行って胆のうを摘出することになります。


胆のうは肝臓で生成された胆汁を貯蔵して、食後にタイミング良く十二指腸に放出するという役割を担っています。

ですので、胆のうを摘出したとしても、胆汁は肝臓で作られているのでさほど支障はないと言えます。


基本的には手術前と同じ食生活で問題はないのですが、一部の人で下痢などになりやすい方がいます。

その場合は脂肪分の多い、バターやてんぷらといった食品は控えるようにしましょう。

胆石を予防するためにも食生活の見直しは重要になってきますので、今一度ご自身の生活を振り返ってみてください。


関連記事:胸の圧迫感と息苦しい感じが続く!原因を解説!

まとめ

呼吸に伴って痛みが生じる場合は呼吸器系、腹痛なども併発している場合は消化器系の病気が考えられます。

何科を受診すれば良いか分からない場合は、とりあえず内科を受診してみると良いかと思います。


緊張性気胸の場合は生死に関わることなので、迷わず救急車を呼んで病院へ急ぐ必要がありますので注意してください。

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