下腹部に違和感がある女性が注意したいこと!原因を解説!
下腹部に痛みや違和感を感じたことはありませんか?
女性は生理痛などで痛み慣れしてしまい放置してしまいがちな下腹部のトラブルですが、重大な病気が隠れているかもしれません。
この記事では、女性ならではの下腹部のトラブルの原因と症状について書いていきたいと思います。
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➀ 生理痛
女性で下腹部が痛いといえば真っ先に上がるのがこの生理痛です。生理痛の酷さはかなり個人差が大きく、まったく痛みのない人から痛くて立ち上がる事も困難な人まで様々です。
そんな生理痛が起こる原因は何なのか、説明していきたいと思います。
原因は3つあります。
まず1つは、子宮を収縮させるプロスタグランジンというホルモンの分泌量が多いということ。このプロスタグランジンが多いと子宮を必要以上に収縮させてしまい、軽い陣痛のような痛みを下腹部や腰に感じます。
2つ目は子宮の出口が狭いからです。子宮の出口が狭いと受精に備えて子宮に作られた子宮内膜がなかなか排出されず、痛みを感じます。
3つ目は冷えストレスによって、血行が悪くなっているからです。
血行が悪いと、骨盤内の血流が足りないため子宮や卵巣が正常に働かなくなります。このように身体の冷えやストレスは、生理痛を悪化させてしまう原因になります。
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➁ 子宮内膜症
子宮内膜症とは、本来子宮内腔にしか存在しないはずの子宮内膜や子宮内膜様の組織が、卵巣・ダグラス窩・S状結腸・直腸・仙骨子宮靭帯・膣・外陰部・膀胱・腹壁・へそなどの子宮以外にできる病気です。
子宮以外の場所にできた子宮内膜も、本来の子宮の周期と同じような変化が起こります。
つまり月経期になると子宮以外の場所にできた子宮内膜も剥離・出血しますが、血液や内膜を体外に出すことができず、体内に溜まります。
結果チョコレート嚢胞ができたり、諸臓器との癒着が起こります。
子宮内膜症の症状としては不妊症・月経困難症・不正出血・経血量が多い・骨盤痛などの疼痛が主な症状です。
中には不妊だけでまったく痛みのない人もいます。下腹部の痛みの特徴としてチクチクした痛み、重い鈍痛、腰痛を伴う痛みがあります。
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➂ 子宮筋腫
子宮の筋肉から発生する良性の腫瘍です。筋腫は腫瘍ですから次第に大きくなりますが、その成長は卵巣から分泌されている女性ホルモンに依存します。症状としては無症状のことも多く、生理痛・生理の量が多い・血の塊が混じるなどがよくある症状です。
筋腫は大きくなると膀胱や骨盤内の臓器を圧迫することがあるので、尿が近い・下腹部が重苦しい・腰や下肢が痛み痺れるなどの症状を引き起こすことがあります。
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➃ 卵巣腫瘍
卵巣は子宮の左右に1つずつあり、通常では2~3cmぐらいの大きさです。ここに発生した腫瘍が卵巣腫瘍であり、大きいものでは30cmを超えるものもあります。
症状としては腹部膨満感・下腹部痛・頻尿などがあります。
➄ 子宮外妊娠
受精卵が子宮腔以外の場所に着床し、発育した妊娠を子宮外妊娠と呼びます。症状としては無月経・性器出血・下腹部痛・ショック状態などがあります。
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➅ 骨盤内膜炎
子宮・卵管・卵巣あるいはその周辺にある組織におこる炎症を総称して骨盤内膜炎といいます。症状としては発熱を伴う下腹部の強い痛みが主症状となります。
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➆ 卵巣ガン
卵巣から発生する悪性の腫瘍が卵巣ガンです。症状としては腹部膨満感・腹痛・胃腸障害・頻尿・体重減少などがあります。
➇ 子宮頸ガン
子宮の入り口の子宮頸部と呼ばれる部分に発生する腫瘍を子宮頸ガンといいます。症状としては初期は無症状であることがほとんどですが、自覚症状として不正性器出血が最も多く、進行すると下腹部痛・腹痛・下肢痛・血尿・血便・排尿障害が現れることがあります。
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まとめ
女性は腹痛を生理痛と思い、また婦人科になかなか行きにくい為、受診の機会が少なくなりがちですが、腹痛でも問題のない腹痛だけでなく放置すると危険な腹痛もあります。気になる腹痛などの症状がある場合には放置せず婦人科を受診することをおすすめします。
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