妊娠初期に全身がかゆい2つの原因!絶対にNGな対処法はコレ!
妊娠初期は、つわりや食欲低下など様々な症状が出ることがあります。
中には体のかゆみを感じる人もいます。
妊娠するとなぜこのような症状が出るのでしょうか?
これから、妊娠初期の症状と、やってはいけない対処法について解説をしていきます。
妊娠について
妊娠初期とは、妊娠4~15週(妊娠2~4か月)を指しています。最終月経の開始日を妊娠0週0日と考えます。
分娩予定日は妊娠40週0日(280日目)となります。
妊娠は、射精、排卵、受精、着床の条件がすべて整った場合に成り立ちます。
女性の体は女性ホルモンの働きにより、ほぼ1か月ごとに排卵と月経を繰り返し、妊娠に備えています。
受精卵は分裂を繰り返しながら子宮へと向かい、子宮内膜へ着床します。
ここまで排卵から5~7日ほどかかります。
着床後も分裂を繰り返し、妊娠4週~5週頃には「胎嚢」が確認できるようになります。
このころにはヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンの分泌量が急激に増え、尿中に含まれるhCGを妊娠検査薬で検知することができるようになります。
人によってはつわりや食欲不振、体のだるさなどの症状が出始めることもあります。
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プロゲステロンの働きについて
女性ホルモンの一つである「プロゲステロン(黄体ホルモン)」は、排卵後に卵巣で作られています。プロゲステロンは受精卵が着床しやすいよう、子宮内膜を厚くしたり体温を上げて妊娠しやすい体を作る働きをしています。
妊娠した場合は、乳腺を発達させ授乳の準備をする働きもしています。
妊娠すると、プロゲステロンの分泌量は増加し胎盤が形成されていきます。
妊娠16週頃には胎盤が完成し、そこからプロゲステロンが分泌されるようになり、妊娠の継続に重要な働きをします。
プロゲステロンの分泌は妊娠8~9ヶ月頃まで続き、その後は徐々に減少していきます。
エストロゲンの働きについて
女性ホルモンの1つである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」は、妊娠や出産に深くかかわっているホルモンです。女性らしい体を作ったり、卵胞の成熟を促す働きの他、受精卵の着床を助けるため子宮内膜を厚くする働きもしています。
妊娠すると、プロゲステロンとともにエストロゲンの分泌量も増加し、妊娠を継続させるため子宮を大きくしたり、乳腺を刺激し母乳を作る準備を促します。
出産後は急激に分泌量が減少していきます。
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かゆみの原因
妊娠すると、つわりや皮膚のかゆみなどの症状が現れることがあります。これは、妊娠によりホルモンのバランスが変化したことが関係していると言われています。
皮膚のかゆみは、プロゲステロンが増加したことにより肌が乾燥することが原因と言われています。
プロゲステロンの分泌が多くなると、肌の水分量が低下し乾燥しやすくなります。
さらに、プロゲステロンには皮脂の量を増やす働きもあるため、乾燥や皮脂が原因となりニキビが増えてしまうこともあります。
妊娠初期はプロゲステロンの働きが活発になることにより、腸の動きが悪くなります。
すると、便秘になり肌荒れがおこりやすくなります。
これは腸内に摂取した食べ物を長くとどめることにより、より多くの栄養を吸収し、おなかの中の赤ちゃんへ送るためと考えられています。
プロゲステロンの分泌の増加に少し遅れてエストロゲンの分泌量が増加していきます。
すると、エストロゲンの効果により肌荒れやかゆみなどの症状は落ち着いていきます。
また、栄養がおなかの中の赤ちゃんに優先的に運ばれるため、肌の代謝が滞って老廃物がたまってしまうこともかゆみの原因となります。
妊娠中は体の水分も赤ちゃんに優先的に使用されます。
すると、母親の体は水分不足の状態になりやすくなり、皮膚が乾燥しかゆみが生じるのです。
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NGな対処法について
かゆみがあるときは、肌をいたわり保湿することが大切となります。1日に何度も入浴したり洗顔を行うことも、乾燥を助長させてしまうためNGな対処法です。
体を洗うときはナイロン製のタオルやボディブラシの使用は控えましょう。
また、肌が敏感になっているため、ゴシゴシこすることは肌に負担をかけてしまうため控えましょう。
入浴後は保湿性の高いクリームを塗り、乾燥を予防しましょう。
また、お腹の中の赤ちゃんの成長のために母親の栄養や水分が優先的に使われます。
つわりなどがある辛い時期ですが、赤ちゃんと自分のためにバランスの良い食事と水分摂取が大切となります。
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まとめ
妊娠初期はホルモンのバランスが急激に変化します。これにより母親の体には様々な症状が現れます。
妊娠が安定しホルモンのバランスの変化に体が慣れてくることには、つらい症状も落ち着いていきます。
しかし、妊娠初期は妊娠の継続や赤ちゃんの成長に大切な時期です。
バランスの良い食事や水分摂取を心がけるようにしましょう。
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