産後の肥立ちの意味が知りたい!症状や帝王切開との関係は?

産後の肥立ちの意味が知りたい!症状や帝王切開との関係は?

妊娠・出産を終えた女性の身体は、産後ゆっくり時間をかけて妊娠前の身体の状態にまで回復していきます。


出産後の女性の体調を表すのに「肥立ち」という表現があります。「産後の肥立ちが良い」とか「産後の肥立ちが悪い」とか聞いたことがあるのではないでしょうか。


妊娠出産までの大仕事を果たした女性は、後の産後の回復までなかなか気が回りません。とても重要な産後の期間をどのように過ごしたら良いのか見ていきましょう。

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産後の肥立ち(身体の回復)はいつまで?

「産後の肥立ち」とは、産後の女性の身体が妊娠前の状態にまで回復することを指します。


産後は、女性の身体にとっては赤ちゃんの昼夜のお世話で過酷な状況へと一変します。授乳におむつ替え、夜泣きにぐずりとあらゆる赤ちゃんに付き添いながら自分自身の身体も休めなくてはいけません。


妊娠すると、女性の身体は大きく変化します。


お腹の赤ちゃんの成長とともにお腹が膨らみ、出産にともない大きく膨らんでいた子宮が元の大きさに戻るという「子宮復古」があります。


また、子宮の収縮時に起こる後陣痛による苦痛、お産で傷が付いた産道や子宮からの出血を含む悪露(おろ)などの排泄物などを経て身体が回復していきます。


産後の身体が妊娠前の状態に戻るのに要する期間は、産後おおよそ6~8週間かかると言われています。

「産じょく期」ともいうこの時期は、女性にとって実は非常に大事な時期なのです。この時期を経てもなかなか体調が思うように戻らずに不調が続くことをさして「産後の肥立ちが悪い」という言い方をします。

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産後の肥立ちが悪い状態とは?

産後の女性は、身体も心も不安定な状態です。ゆっくりと休養が必要にも関わらず、赤ちゃんのお世話は待ったなしで自分のことはつい後回しになってしまいます。以下に産後の気を付けなければならない症状を挙げてみます。

➀産じょく熱
 お産時に出来た子宮や産道の傷口から細菌に感染して高熱が出ます。

➁子宮復古不全
 妊娠中に大きくなった子宮がなかなか収縮せず、悪露が長く続いている状態。

➂乳腺炎
母乳が乳腺内に溜まって炎症を起こすこと。耐えがたい痛みに襲われたり、細菌が入って化膿することもあります。

➃尿漏れ・腰痛
産後はこの尿漏れ・腰痛に悩まされる人が多いです。妊娠出産で骨盤が広がったこと、尿道の締まりが悪くなること、また下半身の筋肉が緩んでしまうことで尿漏れを引き起こします。また開いた骨盤が元に戻ろうとするときに歪みが生じることで腰痛として症状が現れることがあります。

➄産後うつ
産後は寝不足が続き、不眠、育児への不安から気分の落ち込みや焦りなど自分で自分をコントロール出来ない精神状態に陥りやすいとされています。これが長期にわたって続くと産後うつとなってしまいます。

産後の肥立ちを良くするためには?
回復のためにすべきこと!

出産後のお母さんの床上げはだいたい産後3週間(21日ぐらい)と昔からされています。その床上げまでの期間は、自分の身体を第一にして心身を十分に休ませることが大事です。



周囲にお手伝いお願い出来るときは、自分で無理をせずに甘えてお願いしてみましょう。赤ちゃんが寝ている間は、ママも寝てゆっくり休養を取るようにして睡眠時間を確保しましょう。


また悪露が続いている間は、細菌の感染を防ぐためにもシャワーだけにして入浴は控えましょう。必要以上に疲れるのを防ぐためにも短時間のシャワーにすることをおすすめします。


よく言われることは、目を酷使しないということです。とくに東洋医学では、目と血液を浄化する肝臓は密接につながっているとされています。


目を酷使すると血液を多く使いますから、出産で多くの血液を消耗した女性の身体は血がさらに不足してしまい悪影響を与えます。また神経を消耗するために頭痛、めまいや眼精疲労など、さらには子宮復古にも影響があるとされています。


バランスの良い食事をしっかりと摂りましょう。授乳や育児の体力消耗でエネルギー不足になりがちの産後の女性は特に良質のたんぱく質、鉄分、カルシウム、ビタミンをしっかりと摂るようにしましょう。

帝王切開と産後の肥立ち

帝王切開は出産時にお腹を切開していますから、経膣分娩の肥立ち(回復期間)6~8週間に加えて手術の負担があります。


普通分娩の人でも、産じょく期に無理など負荷がかかることで産後の肥立ちが悪くなりますから帝王切開分娩の人も産じょく期は大事に過ごすことが重要です。

まとめ 産後の肥立ちと育児

出産を終えた女性は、自分の身体の回復と赤ちゃんのお世話の両方を強いられます。さらには、家事などを考えたら女性への負担は計りしれませんね。


お母さんが健康で元気でいることが、赤ちゃんの安心感と健やかな成長に繋がりますから、産じょく期は自分の身体を第一に休養を取る努力をしましょう。


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