喉が熱い感じがある時に疑われる病気3つ!違和感の原因!

喉が熱い感じがある時に疑われる病気3つ!違和感の原因!

男性


風邪などを引くと喉の痛みが出てきますが、たまに喉が熱くなることがあります。

熱いと言っても火傷をしているわけでは無いですし、ただの風邪だと思って放置していると、思わぬ結果になってしまう別の病気かもしれません。

そこでこの記事では、喉に熱い感じがある時に気をつけたい病気について紹介していきます。

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逆流性食道炎

通常、胃酸は胃の中でだけ分泌され、そのため胃は胃酸から身を守るための粘液を分泌しています。

そして、食道と胃の境界にある下部食道括約筋という筋肉が胃酸の食道への流入を防いでいます。

食べ物が入ってくる時には、下部食道括約筋は緩んで食べ物を胃に通し、食事が終わると胃酸の分泌が盛んになるのでこの筋肉は収縮して胃酸が逆流しないようにしています。


ですが、なんらかの原因によって下部食道括約筋が緩んだままになってしまうことがあり、食道へ胃酸が流れてしまうことがあります。

食道は胃酸に対する保護作用がないので胃酸による炎症が起きてしまいます。

これが逆流性食道炎です。


女性


下部食道括約筋が緩んでしまう原因として、通常食道と胃は横隔膜で区切られていますが、お腹の中の圧力(腹圧)が上昇して胃が食道側に飛び出した状態(食道裂孔ヘルニア)があったり、脂肪の多い食事をとることでホルモンバランスが崩れていることなどが挙げられます。


特に、近年食の欧米化によって肥満になっている方が増加しています。

肥満も腹圧上昇の原因となるので注意が必要です。

症状としては胸焼け、喉の違和感、咳などがありますが、同じような症状でも別の病気であることもあります。

逆もまた然りで、咳から肺や気管の病気だと思っていたら逆流性食道炎であったということもあります。


さらに逆流性食道炎で注意しておきたいのは、胃酸の刺激によって食道の粘膜が腸の粘膜のようになってしまい(腸上皮化生)、そこから癌が発生してくることがあります。


このような食道をバレット食道といい、ここから発生する癌をバレット腺癌といいます。

従来はこの癌は少なかったのですが、食の欧米化に伴い増加してきています。


ですので、早めに病院を受診して適切な治療を受けることが重要です。

治療としては胃酸の分泌を抑えるPPI(プロトンポンプ・インヒビター)という薬を使うことが多いです。



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咽頭炎

咽頭とは鼻の奥(上咽頭)、口の奥(中咽頭)、中咽頭より先の食道の一部分(下咽頭)からなる部分のことです。

ここにアデノウイルスなどのウイルス感染やA群β溶血性レンサ球菌(溶連菌)などの細菌感染、クラミジアや梅毒、トレポネーマなどの特殊な病原体の感染が原因となります。

特殊病原体の感染は男女関係の多様化によって増加傾向にあります。


発症直後の急性期では咽頭に痛みが現れ、他に全身のだるさ、頭痛、発熱を伴うことがあります。

さらに溶連菌感染の場合は全身に発疹が現れたり、舌がイチゴのように腫れてしまい(イチゴ舌)、特に猩紅熱(しょうこうねつ)と呼ばれます。

これらの症状を放置して慢性化すると咽頭の不快感や異物感が生じ、それによって咳払いも増えてきます。


喉を覗き込むと咽頭は赤く腫れており、症状の経過と合わせて咽頭炎と診断されます。


咽頭の分泌物をとって原因菌を特定したり、組織を一部取ってきて癌との区別を行うこともあります。

治療としては、うがいによって咽頭を清潔に保ち、喫煙や飲酒などの刺激を避けるようにします。


痛みや発熱には解熱鎮痛剤が処方されますし、細菌感染が明らかになった場合は原因菌に対応した抗菌薬を用いて治療を行います。



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悪性リンパ腫

血液中にはリンパ球や単球といった白血球、赤血球、血小板などの細胞がたくさん流れています。


これらは骨の中の骨髄という部分で作られていて、造血幹細胞という細胞からリンパ系幹細胞と骨髄系幹細胞に分かれ、前者からはT細胞やB細胞、NK細胞といったリンパ球、後者からはそれ以外の血球成分ができてきます。


悪性リンパ腫はリンパ球が悪性化したもので、これらが無秩序に増殖することで発症してきます。


女性


発生部位はリンパ節やリンパ管、胸腺や脾臓といったリンパ系の組織やリンパ外臓器になりますが、これらは全身に存在するため、確実にここから発生すると決めることはできません。


喉の部分では上咽頭や中咽頭はリンパ組織が豊富であるため、悪性リンパ腫が発生しやすい場所の1つとなっています。


初期にはあまり症状もなく、さらに短期間で全身のリンパ系組織に広がってしまうので基本的には全身疾患になります。


ですので、脇の下や股の部分のリンパ節が腫れていないか触診したり、CT検査、シンチグラフィー(放射性物質を用いたレントゲン検査)などを駆使して全身をくまなく検査します。


治療がうまくいくかどうかの1つの分かれ目は、横隔膜を超えた広がりがあるかどうかになります。

治療としては、化学療法や放射線治療が行われます。

放射線と聞くと日本では警戒する方も多いと思いますが、検査や治療による被ばく量は被ばくによる影響は非常に少なく、身体に害が出ることはほとんどありません。



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まとめ

いかがだったでしょうか。

喉の違和感と一言に言っても注意が必要な場合もあります。ただの風邪と自己判断するのは危険です。

いずれの病気もより重症なものに発展していくことがあるので、早めに病院を受診することをおすすめします。

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