リンパ節が腫れているが痛みなし!原因は病気の初期症状なの?

リンパ節が腫れているが痛みなし!原因は病気の初期症状なの?

リンパ節の腫れの原因


TVやインターネットなどを見ていたら、リンパの腫れやしこりについて見かけ、実際に自分の状態を確認してみたら、それっぽい腫れがある場合、もしかしたら悪性のものではないか心配になります。


実際に悪性のものである可能性もありますので、基本的には自己判断はしないで病院に行かなくてはなりません。

この記事では、病院に行く前に頭に入れておきたいことを解説していきます。

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リンパ節とは?

リンパ節とはあまり聞きなれないかもしれません。どちらかと言えば、リンパ腺なら耳にされたことはあると思います。


人体には1000個以上のリンパ節があります。その中でも、首周囲には300個もあります。

血液が入っている血管と同じように、リンパ液が入ったリンパ管は全身を流れています。組織の内側に入り込んでいる毛細リンパ管が網目のように、全身を張り巡らせている状態です。

血液は、動静脈の中だけをグルグル回っているだけではなく、細胞にも酸素と栄養素を送り込んでいます。細胞と細胞の間にある組織液は、毛細血管を経て血液に戻ります。

しかし、10%位は血液に戻りきれずに血液の毛細血管から、組織液が漏れてしまいます。

組織液とは、免疫力や糖質、脂質が入った血漿(けっしょう)のことです。


その血漿(けっしょう)が血液の毛細血管にあるものが組織液で、リンパ管の中にあるものがリンパ液と呼ばれ、場所によって名前が異なっているだけで同じ血漿です。


これを毛細リンパ管が拾ってリンパ菅へ流してくれます。リンパ液を静脈に戻すには圧が必要ですから、リンパ管は団結し所々で集合します。ここをリンパ節と言います。



ただし、毛細血管からリンパ菅へ運び込まれる際、組織液が多すぎると、リンパ管は全部のリンパ液を回収できずに皮下に漏れてしまいます。

これが浮腫です。


1000以上あるリンパ節には、癌細胞と細菌やウイルスを食べ尽くしくれるリンパ球と白血球の一種である単球があります。

リンパ球は癌細胞を攻撃する細胞からできています。

毛細血管から溢れてしまったリンパ液を素早く血管へ戻すために、大きな血管がある所に、リンパ管が沢山集まります。

リンパ節の場所
リンパ管が沢山集まっているリンパ節は、主に「頸部リンパ節」「腋窩(わきの下のくぼんだ所)リンパ節」「鼠径(太もももしくは、足のつけね)リンパ節」「腹部リンパ節」「膝下リンパ節」です。

このリンパ節が腫れてしこりがあると、不安になります。


「弾力性がなく硬い」「しこりをグイっと押しても動かない」「痛みがない」「しこりが大きくなる」しこりの状態がこのような場合は悪性である可能性が高くなりますので、急いで病院に行く必要があります。


痛みを伴う時は感染性のものであることが多く、この場合は良性の事が多いです。

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リンパ節が腫れる原因

リンパ節が腫れる原因となる事について見ていきます。

急性化膿性リンパ節炎

リンパ節の腫れの原因


咽頭炎、扁桃炎、口内炎、歯周病、中耳炎、皮膚化膿による感染で痛みを伴う。

風邪をひいたときにも起こることがあり、痛みを伴うことが多いです。

悪性リンパ腫

首や腋の下、鼠蹊部(足の付け根)に痛みのないシコリがあり、それ以外の症状としては、発熱、体重減少、多量発汗、湿疹などがあります。

リンパ腫の影響で気道閉塞や麻痺などが現れることもあります。


悪性リンパ腫は血液の癌です。

はっきりとした原因は残念ながら不明です。全身の臓器に転移する可能性があるため早期の治療が必要です。



関連記事:リンパ節のしこりと発熱の原因は?気になる3つの病気を解説!

女性に多いいリンパ節の腫れ

女性に多い原因としては、乳がんのリンパ節転移によるものが多いです。


それ以外には、生理が近くになると、女性ホルモン分泌の影響で、睡眠不足になったり、血液循環が悪くなったりしてリンパ節が腫れることもあります。



関連記事:脇の下の膨らみが痛い!しこりの原因で考えられることはコレ!

その他

リンパ節の腫れの原因


上にあげた原因以外にも、

  • 急性ウイルス感染症(EBウイルスによる感染)

  • アレルギー物質に対しての反応でリンパ節が腫れる場合もあります。ですから鼻炎でも免疫低下がある時は、リンパ節が腫れます。

  • 結核性リンパ節炎(結核菌による感染)

  • ネコ引っかき病(猫による感染)

  • 亜急性壊死性リンパ節炎(原因不明、若い女性発症多い、良性自然治癒)

  • 甲状腺腫や耳下線種も頚部リンパ節の腫れが見られます。(頸部リンパ節の晴れの場合は、甲状腺科や耳鼻科受診をお勧めします。)

なども考えられます。



関連記事:鎖骨の下のリンパのしこりが気になる!危険な病気を解説!

まとめ

細胞内にある血漿は毛細血管で組織液と呼ばれ、リンパ管でリンパ液と称されます。


このリンパ液は、免疫力、攻撃能力に優れています。しかし、リンパ液の活躍にも限度があります。自己免疫力を高めておかなければ、リンパ液も頑張れません。


自己免疫力を高めるためには、食生活の見直しをして体を冷やさないようにする。入浴はシャワーだけではなく、お風呂にすることも大切です。


血液の流れが悪ければ、そこに組織から漏れ出た組織液が浮腫となり、リンパ節腫脹となります。

脂肪が多くても流れが悪くなります。喫煙で血管が狭くなっても、アルコールで解毒しようと負担をかけても同じです。


リンパ液を血管に戻すための圧は、筋肉が動いてくれているからです。ですから、適度な運動を継続的に行い筋肉維持をしてください。

リンパ節腫脹が悪性か良性であるか、何が原因なのかは、それぞれの科の専門医に見てもらいましょう。自覚症状がない悪性は自覚症状があってから悩んでも、病気は進行するばかりです。

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