リンパ節のしこりと発熱の原因は?気になる3つの病気を解説!

リンパ節のしこりと発熱の原因は?気になる3つの病気を解説!

リンパ節のしこりの原因


耳の下を触ったとき、コロコロとした「しこり」を感じる場合があります。

痛みを感じたり熱が出たり大きくなってしまうこともありますが、気づかないうちにしこりがなくなる場合もあります。

リンパ節はなぜ腫れたり発熱を引き起こすのでしょうか?原因となる病気はいくつかありますが、今回は3つの病気について紹介していきます。

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リンパ節はどのようなもの?

リンパ液が流れる「リンパ管」は、静脈に沿うように全身に張りめぐらされています。

リンパ液の中には病原菌を退治する働きをする「リンパ球」が含まれており、リンパ管を通って全身を巡っています。

リンパ管が集まる場所を「リンパ節」といい、全身に500ヶ所以上あります。

リンパ節はウイルスや細菌を退治するリンパ球を貯めておくことと、リンパ液をろ過し病原菌や古い細胞、老廃物を取り除く2つの働きをしています。

リンパ節が腫れ(しこり)て痛い原因は?

リンパ節のしこりの原因

急性リンパ節炎

風邪をひいたり扁桃腺炎にかかると、感染した場所に近いリンパ節が腫れることがあります。

これは細菌やウイルスが原因で起こることがほとんどです。

症状はリンパ節の腫れ、発熱、痛みなどがあります。


軽い場合は治療をしなくても自然と回復することもありますが、高熱が出たりや腫れがひどい場合は内科を受診しましょう。

原因が細菌の場合は抗生物質を内服します。

解熱剤や痛み止めを使用することもあります。水分や栄養をとり、体を休ませることで回復に向かうでしょう。しかし症状が改善せずリンパ節に膿が溜まってしまった場合は、手術で取り除くこともあります。



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慢性リンパ節炎

何らかの原因で急性リンパ節炎が治りきらず、リンパ節の炎症が慢性化した状態のことを指します。

トキソプラズマや梅毒、結核などが原因となっている場合もあり適切な治療が必要です。

症状は急性リンパ節炎とほぼ同じですが、症状は重くないことが多く2~3か月ほど続くこともあります。

長く続くと炎症を起こしているリンパ節が硬くなったり、膿を持つことがあり手術をして取り除く場合があります。


しっかりと治るまで治療を続けることが大切です。

主に原因菌に対し抗生物質を内服します。急性リンパ節炎の時と同様、十分な休息と水分や栄養の摂取を心がけましょう。



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悪性リンパ腫

リンパ節のしこりの原因


悪性リンパ腫は原因不明の血液のがんです。

日本では年間10万人に10~13人がかかる病気です。

3:2で男性に、60~70歳代に多く見られます。

リンパ系組織から発生しますが、リンパ系組織は全身にあるため、すべての部位が発生部位となりうるのです。


悪性リンパ腫は大きく分けることができます。「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」の二つがあります。それぞれの特徴と治療法を見てみましょう

ホジキンリンパ腫
比較的日本では少なく、悪性リンパ腫の約10%を占めています。

非ホジキンリンパ腫に比べ治る可能性が高いのが特徴です。

主な治療法は抗がん剤を用いた化学療法と造血幹細胞移植があります。

造血幹細胞移植とは、大量の抗がん剤や放射線治療を行い血液を作る機能が破壊された後、自分やドナーの造血幹細胞を移植する治療法です。

非ホジキンリンパ腫
悪性リンパ腫の約90%を占めています。

ホジキンリンパ腫に比べ、全身に病気が広がりやすいという特徴があります。

治療は手術や化学療法、放射線療法など患者に合った治療法が選択されます。

悪性リンパ腫の症状について
首やわきの下、足の付け根などに「痛みのないしこり」ができます。

発熱や体重減少を伴う場合が多く、シーツを交換するほどの寝汗をかくこともあります。



関連記事:悪性リンパ腫の初期症状では痛みはある?注意することは?

まとめ

風邪をひいたり虫歯などが原因で、リンパ節が腫れて痛んだり熱が出ることがあります。

この時「またリンパ節が腫れたけどよくなるだろう」と考え、受診しない人もいるでしょう。


自然に治ることもありますが、中には悪性リンパ腫のように早めに治療を開始する必要がある病気がかくれている場合もあります。

どのような腫れ(しこり)なのか、他にどのような症状があるのかをしっかりと観察する必要があります。

いつもと違うなと思う症状があれば早めに医療機関で相談しましょう。

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