手のひらがいつもより熱いと感じるのはなぜ?熱感の原因は?

手のひらがいつもより熱いと感じるのはなぜ?熱感の原因は?

手


手は第二の眼と言われるほど感覚に優れています。

そのため、手に現れる症状は自覚されることが多いです。

痛い、痺れる、かゆい、冷たいなど様々ありますが、ここでは、手のひらの熱いと感じる(熱感)について原因を紹介していきたいと思います。

感染症

感染症と一括りにしましたが、病原体は何にせよ「熱が起こる」ようなものでは手のひらに熱を感じる可能性があります。

細菌やウイルスに感染すると身体が火照って発熱します。

わかりやすい例だと風邪インフルエンザなどが挙げられると思います。

この時の発熱は決して人間にとっての害ではなくむしろ有益な反応です。


どういうことかというと、細菌やウイルスが体内に侵入すると白血球がそれらを退治しようと抗体を作ったり、白血球の一部が感染した細胞を殺してしまうといった免疫反応が起こります。

その中に「熱によって病原体の増殖を抑える」という反応があるということです。

つまり、発熱というのは病原体が引き起こしているのではなく、病原体に対する生体の反応だということになります。

ですので、実は熱を下げすぎてしまうというのも少し考えものなのです。

スポンサーリンク


自律神経失調症

自律神経というのは交感神経と副交感神経を合わせた呼び方で、前者は活動的な時、後者はリラックスしている時にそれぞれ優位になります。

緊張すると心臓の拍動が早くなったり汗が出てきたりしますが、これは交感神経の働きによります。


自律神経は他にも様々な生体機能をコントロールしていますが、これがバランスを崩してしまうとリラックスしているはずなのに動悸が起こったり、疲れが取れなかったりといった症状が現れてきます。

その中の症状の一つに手足のほてりも含まれています。


関連記事:自律神経がおかしい(乱れる)原因と整える4つのコツを解説!

冷え性

日本人女性の7割が冷え性に悩んでいる、という話を聞いたことのある方もいらっしゃるでしょう。

反対に男性では、あまり冷え性であるという話を聞きません。

これには男女間での筋肉量の違いが関係しており、一般的に男性の方が筋肉は多く、その分だけ熱の産生が多くなり冷え性は目立たないということになります。

女性では筋肉量が少なく、熱の発生は十分とならないため冷え性が多くなると考えられます。

特に昨今ではスタイルの良い(栄養学的には痩せすぎですが)モデルがメディアに取り上げられることが増えたため、ダイエットをする女性が増えてきました。

ダイエットの際に「炭水化物抜き」とか「置き換え」などを行う方が多いですが、食事量を減らすだけでは筋肉も減っていってしまい、結果として冷え性となってしまう方が多くなると考えられます。

ダイエットには、バランスの取れた食事と適度な運動が大切です。

多少筋トレをしたくらいではムキムキにならないので安心してください。

話が少しそれてしまいましたが、冷え性があると身体は毛細血管を拡張させて血流を良くしようとします。

その時に手が熱くなる場合があります。

つまり冷え性が少し悪化して身体が「これはまずい」となっている状態ですので身体を動かしたり、温めたりして冷え性の改善を図りましょう。

おすすめは、身体の中でも大きな筋肉である大腿四頭筋やハムストリングスを使うスクワットです。

スポンサーリンク


更年期障害

更年期障害は「閉経の前後5年間に起こる、ホルモンバランスの乱れによる種々の症状」と定義され、その原因は閉経に伴うエストロゲンの減少だと考えられています。

エストロゲンは卵巣から分泌されていますが、この分泌は脳の視床下部~下垂体からの命令で行われています。

しかし閉経すると下垂体がいくら命令してもエストロゲンが分泌されず、視床下部や下垂体は混乱してしまいます。

視床下部、下垂体は他のホルモン分泌の命令も行っていることから、これらの部位が混乱することで、体内のホルモンや自律神経のバランスが崩れてしまうため、ほてりや発汗、肩こりといった更年期症状が現れてきます。


関連記事:手が冷たいのは単なる冷え性じゃない?気になる病気と改善方法!

スポンサーリンク


バセドウ病

バセドウ病というのは甲状腺機能亢進症の一つで、視床下部~下垂体からの命令の有無にかかわらず甲状腺でのホルモン産生及び分泌が盛んになってしまう病気です。

正常では、視床下部からの甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)が下垂体に作用して、これを受けた下垂体から甲状腺刺激ホルモン(TSH)が放出され、TSHが甲状腺のTSH受容体というスイッチを入れることで甲状腺ホルモンの産生、分泌が促進されます。


しかし、バセドウ病ではTSH受容体に対する抗体ができてしまっていて、TSHがなくともこの抗体がスイッチを入れてしまっており、しかも制御が効かないために甲状腺ホルモンが大量に分泌されます。

症状としては眼が飛び出る、高血圧、動悸、首の腫れ、発汗などが挙げられますが、手の熱感が現れることもあります。


関連記事:握力がなくなる病気!突然手に力が入らない症状に注意!

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回紹介した疾患で、感染症以外は女性に多く見られる傾向があります。

ただし、サッカー日本代表の18番がバセドウ病だったのではと言われているように、男性に見られないというわけではないので注意しましょう。

スポンサーリンク


このページの先頭へ