爪が腐る原因は病気の初期症状?絶対に気を付けたいこと!

爪が腐る原因は病気の初期症状?絶対に気を付けたいこと!

足の爪


近年ではネイルをする方も増え、爪に注目する機会が増えました。

足の指も綺麗に手入れしている方も多く、爪には一層気を遣うようになってきています。

そんな中で爪が腐ってくるという症状は非常に困ります。

しかも、爪の症状は何かの病気の初期症状であることもあるので、この記事では、爪の異常を起こす疾患について説明していきます。

糖尿病

この病名を見てどきっとした方は少なくないはずです。

言わずと知れた生活習慣病で、食事のとりすぎ、運動不足などが主な原因となって吸収された糖が血液中に溢れてしまっている状態です。

すると血糖値が常に高い状態になってしまい、脂っぽいもののとりすぎと相まって血液がドロドロになってしまいます。


さらに、身体の血管が弱くなっていき爪や周辺の皮膚への栄養が不十分となってしまい、爪の症状として現れてきます。

また、糖尿病では早期から神経障害が生じてくるので、手足のしびれや感覚の麻痺が現れてきます。

そのために足の爪が巻き爪になって指に食い込んでいても気づかず、ふと足を見て気づいた時にはすでにかなり進行してしまっていることがあります。

すると様々な感染症にかかってしまいやすい状態になるので、爪が腐ったり足そのものが腐ってしまうということになります。

そうなると、脚を切断しなくてはならなくなってしまうので、注意が必要です。



関連記事:巻き爪になる原因は?痛い時の3つの応急処置を解説!

スポンサーリンク


爪白癬

一般的には爪水虫と呼ばれているものです。

爪に水虫の原因菌である白癬菌に感染することで発症します。

症状としては爪が厚くなったり変形してきます。すなわち、これだけでは爪が腐ってくるということはありません。


どちらかと言うと、爪白癬に感染することで足が損傷され、そこに他の細菌が感染することで爪が腐ってくることがあります。


特に、糖尿病患者は健常な人と比べて免疫力が低下していて、爪白癬にも感染しやすい状態になっていますし、先程述べたように神経障害があるので足の病変に気づかずに過ごしてしまいます。


また、糖尿病患者は医者から運動療法を指示されることが多いですが、運動によって汗をたくさんかいた後に足を清潔にしておかないと、湿気の多いところで繁殖しやすい白癬菌にとっては天国のような環境を作ってしまうので注意しましょう。

爪白癬の治療は飲み薬によって行います。



関連記事:爪が白くなる原因は?病気の可能性もあるので注意が必要!

スポンサーリンク


悪性黒色腫(メラノーマ)

ここからは本当に腐っているというものではなく、腐っているようにみえる疾患を紹介します。

悪性黒色腫は基本的には皮膚にできる腫瘍ですが、爪にもできることがあります。


はじめは爪に黒い線が入ることが多く、どんどん大きく広がっていきます。

これは一見ほくろや血豆のように見えます。


そして、腫瘍が大きくなるにつれて痛みが出てきて、歩くのもつらい状態になります。

しかも、悪性黒色腫は非常に悪性度が高く、患者が5年生きられる割合はおよそ30%と言われています。


ですので早めに発見して治療することが重要ですが、悪性黒色腫は先ほども述べたようにほくろなどに似ていて、専門医でも見分けることが難しいです。


足の爪


あえてほくろや血豆との見極め方を挙げていくと、ほくろは皮膚にあるものと同じようにまるい黒点ですが、悪性黒色腫は歪な円形(辺縁不整)です。

また、血豆は足に物を落とすなどの強い外的衝撃によってできるので、よほど鈍感な人でなければ心当たりがあるのでこの点で見分けることができます。


さらに、悪性黒色腫は爪の根元からできてくることが多いので、そこで区別することもできます。


もちろんほくろや血豆が根元にできて、黒い筋となることもありますので、判断がつかない場合はすぐに病院を受診しましょう。

治療としては外科的に切除することが多いです。

悪性黒色腫は年齢を重ねていくことに、伴い発症率が上昇してくるので、特に50代以降では注意しましょう。

スポンサーリンク


爪下血腫(そうかけっしゅ)

爪の下に血の塊ができて爪が赤黒くなっている状態です。

「ランナー黒爪」とも呼ばれ、足のサイズにあっていない靴を履いていたり、指先が長時間圧迫されることによって爪の中に血豆ができます。

他にも、足に重いものを落とすことによっても血腫ができます。


軽いものは放っておいても治っていくことが多いですが、爪が綺麗に元通りとなるまでには半年近くかかってしまいます。

爪下血腫は押すと非常に痛く、靴をはくのが困難だったり、靴下に擦れるだけで痛みを感じます。

重症例では歩行困難になってしまう場合もあります。


ここまで重症だと日常生活に支障をきたすことになるので、予防が非常に重要です。

物を爪先に落とさないことはもちろんのこと、靴はしっかり試し履きをしてから買うこと、靴を履く際には踵をしっかり入れてから靴紐を結ぶことが重要です。


また、爪下血腫を放置していると爪が剥がれてしまうことがあります。

これ自体も痛いのですが、それ以上に爪が欠損したところに感染を起こすことが怖いです。

爪白癬のこともあるので足は常に清潔にしておきましょう。



関連記事:足の爪が変色して黒い原因は?痛くて歩けないこともある!

まとめ

いかがだったでしょうか。

爪は指先に力を入れるのに重要で、異常を起こしてしまうと生活に支障が出ますし、爪をかばうように歩いていると、足首や膝に影響が出てくることも考えられます。

今回紹介した疾患には特に注意しておきましょう。

スポンサーリンク



このページの先頭へ