カルシウムの取り過ぎは逆効果?過剰摂取は気にしなくても良い理由!
昔から骨を強くするというイメージの強いカルシウム。
みなさんは毎日意識してカルシウムを摂取していますか?
カルシウムといえば牛乳というイメージも強くありますが、カルシウムを多く含んでいる食品は他にどのようなものがあるのでしょうか。
この記事では、意外なカルシウムの働きや効率の良い摂取方法・過剰摂取についてなどを、詳しく解説していきます。
目次
カルシウムの働き
カルシウムは人体の中で最も多く存在する構成要素として、体の成長に関わるだけではなく生理機能を調整し、精神を安定させる効能を持ちます。ここからは、意外と知られていないカルシウムが私たちの体にもたらす効果や、カルシウムの不足がもたらす怖い影響についてみてみましょう。
骨粗しょう症の予防
体内のカルシウムのほとんどは骨に分布されますが、一部は「機能カルシウム」と呼ばれ、ホルモン分泌や血液凝固などの重要な生理作用に関わるため血中や筋肉、神経に存在します。カルシウムを取らなくなるとこの機能カルシウムがまず不足し、骨からカルシウムを取り出してそれを補うようになります。
この状態が続くことで次第に骨粗しょう症へと進行していくのです。
カルシウムを取ることは骨を強くするだけではなく、足りないカルシウムを補足することで骨粗しょう症の予防にもなります。
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興奮や緊張を和らげる
よく短気な人はカルシウムが足りていない、というのを耳にしますがこれには根拠があります。神経の情報伝達を促すことで、興奮や緊張による神経の刺激に対する感受性を和らげる効果があります。
しかし、たしかにカルシウムには精神を安定させることでイライラを解消させることができますが、大事なのはカルシウムとマグネシウムのバランスです。
カルシウムだけを摂っていてはあまり効果は期待できないのでマグネシウムも同時にバランスよく摂るようにしましょう。
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高血圧の予防
カルシウムが不足していると副甲状腺ホルモンの働きによって骨からカルシウムを血中に取り入れるようになりますが、取り入れられたカルシウムが血管の細胞内に蓄積し動脈を固くしてしまうことがあります。これが原因で高血圧になる可能性があり、病気のリスクもぐんと上がってしまいます。
血液凝固反応の促進
血液凝固反応に欠かせないトロンビンという物質の生成にカルシウムは必要不可欠です。
体内のカルシウムは肝臓で生成されたプロトロンビンという物質と結合することでトロンビンを生成します。
血液凝固反応が弱くなると怪我をした際に出血が止まりにくくなり、重症化する場合もあるので非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。
がん予防
国立がん研究センターの研究によってカルシウムを摂取することで大腸がんのリスクを大きく低下させることが分かりました。他にもアメリカなどの研究で大腸がん以外に子宮膜がんの予防にもカルシウムが有効であるということが分かっています。
詳しいメカニズムは未だ解明されていませんが、多くの人がカルシウム不足とされている今、意識してカルシウムをとるよう心がけてみましょう。
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カルシウムを多く含む食品
カルシウムの成人男性の一日の摂取目安量は800mg、成人女性の一日の摂取目安量は650mgとざれています。日本人の多くがカルシウム不足と言われており、効率よくたくさんのカルシウムを摂る必要があります。
カルシウムを多く含んでいるとされるのは主に乳製品や骨も食べられるような魚、大豆、葉物などがあり、以下の食品は特にその含有量が多いとされています。
桜エビ、チーズ、しらす干し、いかなご、あゆ、わかさぎ、ししゃも、油揚げ、しそ、めざし、味噌、小松菜、ごま、ひじき、ほっけ など
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カルシウムの過剰摂取について
もともと日本人は不足しがちですので、基本的に食品から得られるカルシウムの量では過剰摂取で何か症状が現れるということはありません。ですが、サプリメントなどでカルシウムを摂取している人は高カルシウム血症に注意する必要があります。
下痢や便秘、口内の乾燥、怠慢感や吐き気などの症状が見られた場合はサプリメントの服用をやめ、症状がひどいようであれば病院で診てもらいましょう。
また、チアジド系利尿剤、ビタミンDサプリメントを服用している人や腎疾患、甲状腺疾患のある人は必ず主治医に相談したうえで、カルシウムのサプリメントを服用するようしてください。
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まとめ
いいこと尽くしのカルシウムですが意識して摂取しようとしている人は少なく、まだまだカルシウム不足の人が多いのが現状です。特に子どものときは骨の成長にもカルシウムは欠かせません。
今回紹介した食品を積極的に日々の食事に取り入れ、健康な体を骨から作っていきましょう。