ロコイドとキンダベートの違い!顔や陰部への使用はOK?
顔や陰部、または赤ちゃんの肌に湿疹や発疹ができたときに、皮膚科で処方される外用薬の中でも、ロコイド軟膏とキンダベート軟膏は代表的な2つの薬です。
どちらの薬もステロイド薬で強さも同じ強さでが、比較的デリケートな部分に塗るための薬ですので気になる方も多いかと思います。
そこで、この記事ではロコイド軟膏・キンダベート軟膏それぞれの薬の特徴を見ることによって微妙な違いを見ていきます。参考にしてみて下さい!!
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ステロイド外用薬の強さ
ステロイド外用薬にはその強さがあり、塗る場所や症状によって処方される薬が違ってきます。まずはステロイド外用薬の強さや、代表される薬を見ていきましょう。
ステロイド外用薬の強さは、最も強力なⅠ群~弱いⅤ群の5段階に分かれています。
Ⅰ群 最も強力
ここに分類されるステロイド外用薬は、ステロイドの中でも一番強い種類の薬です。症状が重い時や、皮膚が厚くなってしまっている部分に使用します。原則としては、顔や陰部・子供に使用することはできず、大人でも1週間以内の使用が目安となります。
この分類の代表的な薬は、デルモベート、ダイアコート、ジフラールなどがあります。
Ⅱ群 非常に強力
この分類に入るステロイドも基本的には、症状が重い時や、皮膚が厚くなってしまっている部分に使用されます。
Ⅰ群と同じく顔や陰部に使用することはできませんが、手や足であれば子供にも使用できます(だだし数回の使用にとどめるようにしましょう)。
この分類の代表的な薬は、マイザー、アンテベート、フルメタ、リンデロン‐DP、ネリゾナ、トプシム、シマロン、などがあります。
アンテベートについてはこちらでも詳しく書いています。Ⅱ群の他の薬もほぼ同じ作用や副作用であると考えられますので、参考にして下さい。↓↓
関連記事:アンテベート軟膏0.05%の強さと副作用は?顔や陰部に使えるの?
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Ⅲ群 強力
このレベルの強さのステロイド外用薬は、適度な強さがあるとされていて、様々な皮膚の症状に処方される薬です。だだし、顔や陰部、赤ちゃんへの使用は避けた方がよく、大人でも2週間以内の使用としましょう。
この分類の代表的な薬は、リンデロン‐V、リンデロン‐VG、メサデルム、ベトネベート、ベトネベートNなどがあります。
Ⅳ群 中程度
今回の記事のタイトルでも書いてある「ロコイド」や「キンダベート」はこの分類に属します。このレベルの強さのステロイド外用薬は、比較的軽い症状のときに処方されるます。また、顔やなどのデリケートな部分にも使用でき、子供や赤ちゃんにも使用することができます。
この分類の代表的な薬は、ロコイド、キンダベート、レダコート、ケナログ、アルメタ、グリメサゾンなどがあります。
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Ⅴ群 弱い
Ⅴ群に属するステロイド外用薬は、軽い症状や、顔や陰部などのデリケートな部分に使用するために処方されます。基本的にはかゆみや赤みをとる目的で使用します。お尻や陰部などにも使用できますし、子供でも2週間までの使用ができる強さです。
この分類の代表的な薬は、テラ・コートリル、オイラックスH、テラ・コートリルなどがあります。
ロコイドとキンダベート
ここまではステロイド外用薬の強さや、それぞれの特徴や使用上の注意点を見てきました。では今回のタイトルであげています、ロコイドとキンダベートの違いは一体どこにあるのでしょうか??
まず、製造している製薬会社が違います。ロコイドは鳥居薬品が製造していて、キンダベートはグラクソ・スミスクラインが製造しています。
最近はキンダベートの方が多く使用される傾向にあるようですが、製薬会社のコマーシャル力によるものあるようで、どちらの薬も成分や強さはほぼ同じような薬です。
キンダベートは、アトピー性皮膚炎や顔や陰部の湿疹に処方されることが多く、ロコイドは進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、痒疹群、乾癬、掌蹠膿疱症などに処方されることが多い傾向にあるようです。
しかし、どちらの薬もⅣ群の中程度の薬ですので、大きな違いはありません。
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まとめ
今回は、ステロイド外用薬について書いてみました。強い薬は、塗ってもよい場所や子供や赤ちゃんには使用できない薬もありますので、家にある薬を自己判断で使用することは危険です。また、ステロイド外用薬は長期的に使用することも避けた方が良いので、皮膚科にて専門医の指示に従い正しく使用するようにして下さい。
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