子供の熱と首の後ろが痛い症状の原因は?対処法もきになる
大人の場合首が痛くなったり、頭が痛くなたりしたときは片頭痛であることも多く、また自分でこれまでとは違う、今までに体験したことが無いような痛みのときには自分で危険度を察知することもできます。
しかし、子供の場合は自分での判断もできませんので周りの大人が十分気を付けてあげる必要があります。
重篤化してしまう、恐ろしい病気の可能性もありますので注意が必要です。
以下に、子供が熱を出したり、首の後ろに痛みがあるときについて書いていきますので、参考にして下さい。
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子供が首の痛み・頭痛・吐き気を訴えた場合
髄膜炎
1番気をつけたいのが髄膜炎です。髄膜炎は脳と脊髄を覆う保護膜である髄膜に炎症が起きた状態をいいます。
髄膜炎はその原因により細菌性髄膜炎と無菌性髄膜炎に分類されます。
細菌性髄膜炎は字の通りで細菌感染が原因によって引き起こされたもので、無菌性髄膜炎は主にウイルス感染によって引き起こされたものを指します。
一般的な症状としては
- 発熱
- さむけ
- 頭痛
- 吐き気
- 嘔吐
- 徐々に首の後ろがかたくなる
があります。
細菌性髄膜炎に関しては年齢によって感染菌の種類の傾向が変わっており、
子供の中でも幼稚園以降に多くみられるのは肺炎球菌・インフルエンザ菌・髄膜炎菌です。中でも肺炎球菌と髄膜炎菌は成人の髄膜炎の原因菌でもあります。
症状としては無菌性髄膜炎とほぼ同じです。
髄膜炎の首の痛み方の特徴として、首を前に曲げられないというものがあります。
また、明るい光や大きな音を嫌がったりするという症状を訴えることもあります。
髄膜炎は命に関わる場合もあるので早急な受診が必要です。
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リンパ節炎
次に考えられるのはリンパ節炎によるものです。リンパ節炎には急性と慢性がありますが、急に痛みを訴え始めた場合は急性を疑った方がよいです。リンパ節は体の色々な部位に存在していますが、急性リンパ節炎がおこりやすいのは、頸部、わきの下、脚の付け根などです。
こちらも何かしらの菌などに感染した事が原因で起こります。やはり発熱がみられ、それに伴い頭痛や吐き気を訴える事もあります。
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川崎病
次に頻度は少ないですが、首の痛みで疑われる病気の1つに川崎病があります。川崎病は別名皮膚粘膜リンパ節症候群といわれ、リンパ節に関係する疾患です。4歳以下の乳幼児(特に1歳ぐらいの赤ちゃん)に多い病気で、1967年に川崎富作博士によって報告されたことから、川崎病と呼ばれています。
川崎病の症状は
- 5日異常続く発熱
- 首の痛み
- 手足の腫れ(しもやけのように赤くパンパンに腫れる)
- リンパの腫れ
- 発疹
- 唇が腫れ赤くなる(唇は口紅を塗ったような赤さ)
- 目の充血
などがあげられます、上記のような症状がある場合は川崎病を疑います。
川崎病は、心臓に合併を引き起こす危険がある病気ですので、川崎病の疑いがある場合は入院を勧められます。
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まとめ
今回は、子供が首の周辺に痛みを訴えた場合に考えられる、病気をいくつかご紹介しました。いずれにせよ子供の場合は痛みの訴え方に慣れていないので全身状態をよく観察して、詳しく痛み方や場所を聞いた上で早めに小児科医を受診しするようにしましょう。
中には重篤化してしまう、とても危険な病気のサインの場合もあります。
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