子供の舌がイチゴの様に腫れる!発熱もある場合の原因と対処法は?
舌が腫れあがり、舌の表面にブツブツと赤みのあるものができている状態をイチゴのようなそのさまから「イチゴ舌」と言われています。
気になる病名ですが、この「イチゴ舌」になる原因はいったいどの様なことが考えられるのか?
また、イチゴ舌になるとどの様な症状が現れるのか?予防法はあるのか?など様々な疑問が出てきます。
そこでこの記事では、そんなイチゴ舌になってしまった時に考えられる病気についてお伝えしたいと思います。
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川崎病(かわさきびょう)
別名「皮膚粘膜リンパ節症候群」とも呼ばれています。昔、川崎富作博士によって報告された0~4歳の子供に多く発症する病気です。
発症する原因はいまだにはっきりしていませんが、ウイルスや細菌などに感染したことをきっかけに、それに対する防衛反応として免疫が反応し全身の血管が炎症を起こすのです。
川崎病はネーミングからして日本の病気と思われる方がいるかもしれませんが、世界各地で報告されている病気です。
しかし、日本人に多くみられ、夏と冬に集中して発症していることから、何かしらの感染症的要因と遺伝的要因が関係して発症するのではないかと考えられており、今もまだ研究が続けられています。
症状としては
- 原因不明の発熱が5日以上続く
- 両目の粘膜が充血する
- 全身に発疹ができる
- 唇は赤くなって舌はイチゴ舌になる
- 手のひらや足の裏が赤く腫れる
- 片側の首のリンパが腫れる
回復期には手足の皮膚がペロンと剥けてきます。
しかし、これらの症状は同時に出るわけではありませんし、それぞれ症状の程度にも個人差があり診断が難しいことも少なくありません。
合併症として、心臓へ栄養を送っている動脈(冠動脈・かんどうみゃく)にコブができてしまう病気「冠動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)」や、心臓の筋肉(心筋・しんきん)に炎症を起こしてしまう病気「心筋炎(しんきんえん)」など心臓血管系の病気があげられます。
最悪の場合、心筋梗塞や心不全を発症してしまいます。
川崎病の治療は大きく2つの目的で行われます。
1つは炎症反応を早期に抑えることと、もう1つは冠動脈にコブを残さないようにすることです。
アスピリン内服療法とガンマグロブリン大量投与が標準治療として確立されていますので、全身の管理が必要となり、入院は必須になります。
治療して退院した後も数か月は外来で定期検診が行われます。
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川崎病はうつる?
「子供がいざ川崎病になってしまったらうつってしまうの?!」、、、なんて疑問を持った方も多いはずです。結論から言ってしまうと「分からない」です。
川崎病は前述した通り、まだ原因が解明されていない病気ですので何とも言えないのが現状です。
現在言えることとしては、「子供の病気なので大人はかかりにくい」ということだけです。
はっきりとした理由はわかっていませんが、大人は自然に免疫をつけているため、川崎病にならないのではないかと考えられています。
発症原因が解明されていないため、予防法もこれと言ってハッキリ言えないのが現状です。
症状が出たらすぐに病院を受診し、心臓の合併症が怖いので循環器系も診てもらえる病院へ行くのがベストと言えるでしょう。
関連記事:子供に不整脈の症状が出る原因4つ!絶対に気を付けたいことは?
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溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)
子供の間で流行すると有名な病気の1つです。免疫が低下していたり、妊娠していたり、小さな子供が周りにいる方は大人でも感染をしますので注意してください。
症状としては38~39℃の発熱、のどの痛み、おう吐、かゆみを伴う発疹、イチゴ舌があげられます。
こちらの病気も熱が下がると手足の皮膚がペロンと剥けることがあります。
溶連菌感染症が疑われた場合、病院を受診してください。
のどの粘膜についた菌を検査することで診断がつきます。
溶連菌を退治するために抗菌薬が処方されるかと思います。
服用すると熱が下がるため自己判断で薬の服用を途中で中断する人もいますが、菌を完全にやっつけるためには医師の処方通り飲み切ることが重要です。
中断してしまった場合、急性糸球体腎炎などの合併症を引き起こす可能性があります。
溶連菌感染症は菌に感染した人のくしゃみ、などで近くの人に感染(飛沫感染・ひまつかんせん)します。
インフルエンザのように繰り返し感染する病気です。手洗い・うがいなど日常的に習慣化するのが良いでしょう。
のどに強い痛みを生じる病気ですので、熱い・すっぱい・冷たすぎる・辛いなどといった刺激の強い食べ物は控えるようにしましょう。
無理に食べる必要はありませんが、水分だけは十分に摂取するようにしてください。
気持ち悪さがある場合は、酸味のある飲み物やヨーグルトも避けた方が良いかと思います。摂取してしまうと気持ち悪さが増強することがあります。
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まとめ
この記事では、イチゴ舌の代表的な病気を2つご紹介しました。2つとも子供に多くみられる病気です。
小児科を受診し、溶連菌感染症だった場合は大人の方も感染してしまう可能性がありますので感染予防する必要があるかと思います。
日ごろから子供と一緒に手洗い・うがいをする習慣をつけておくと良いかも知れません。
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