子供に不整脈の症状が出る原因4つ!絶対に気を付けたいことは?

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子供に不整脈の症状が出る原因4つ!絶対に気を付けたいことは?

子供


子どもを抱っこしたりしたときにふと胸に耳を当ててみると心拍が異常に速かったり(頻脈)、逆に遅かったりする(徐脈)ことがあります。

頻脈や徐脈、そしてリズムが狂っていることをまとめて「不整脈」と言いますが、不整脈は命にかかわる重大な疾患のサインであることもあります。

そこでこの記事では、子どもに起こってくる不整脈の中でも注意しておきたい疾患について紹介していきます。

心臓の動きと心電図

通常心拍のリズムというのは洞結節というところで調節され、それが房室結節へと伝えられています。

この際に心房(心臓の上の部屋)を収縮させています。

房室結節に到達した興奮はHis束やプルキンエ繊維といった刺激伝導系と呼ばれる所を通って心室(心臓の下の部屋)を収縮させます。


この心臓の興奮は電気によって伝えられているので、心電図で心臓の異常を調べることができます。


正常では心房の興奮がP波としてなだらかな山がはじめに見られ、続いて心室が興奮する際に一旦ベースとなっている線から落ち込み(Q波)、その後急激に山ができます(R波)。

そして興奮が心室全体に行き渡るとQ波と同じように落ち込みが生じ(S波)、心室の収縮がもとに戻る際にもう1つなだらかな山(T波)を形成します。

ですので、興奮がうまく伝わっていなかったりすると心電図に異常が現れてきます

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発作性上室性頻拍(PSVT)

突然に心拍数が上がり、さらに突然元の心拍に戻るものです。

PSVTでは洞結節ではないところから房室結節へと興奮が伝えられ、心房と心室が同時に興奮してしまうという減少が起こっており、心電図上ではP波がQRS波に埋もれてしまっている様子が見られます。

心拍のリズムは整っており、1分間に140~200回の心拍が認められます。


発作が起こったときに血液循環が悪くならないようであれば、息を吸って少しの間こらえるというValsalva法という処置や頸動脈を圧迫したり、顔を水につけるといった方法で発作が治まってくることが多いです。

発作と同時に血圧が低下したり失神、意識障害や冷や汗が見られる場合にはカルディオバージョンという処置を行うことが多いです。



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心室頻拍(VT)

子供


動悸や息切れ、めまい、失神、意識消失が見られ、心電図上で規則正しく幅の広いQRS波が見られる場合にはVTが疑われます。


VTは大人が発症すると心室細動(VF)に移行することもある大変危険な疾患ですが、特に基礎疾患のない場合は症状が出てこなかったり、頻拍(心拍数100以上)が30秒も続かないことが多く(非持続性VT)、治療も経過観察が行われたりすることが多いです。


小児循環器の医師によると子供、特に高校生までの間に一定の割合で見られることがあるようです。

それほど急を要する事は多くありませんが、素人考えで判断してしまうのは危険ですので、健康診断などで指摘された場合にはきちんと専門医に診てもらうようにしましょう。



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完全房室ブロック

心房から心室への興奮伝導が遅れる、または途切れてしまうものを房室ブロックといい、完全房室ブロックはその中でも危険度の高いものになります。

心房の興奮と心室の興奮のタイミングがばらばらになってしまうので心電図上ではP波とQRS波がそれぞれ独立して見られます。


それぞれだけを見ると規則正しく出現していることがわかります。

刺激伝導系のどこかが障害されることで興奮の途絶が起こっています。

ですので、薬剤などの原因がなく、適応がある場合にはペースメーカーを植え込むことが考慮されます。



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QT延長症候群(LQTS)

先天性と二次性があり、先天性の場合は小児や若年者の発症が多く、家族内発生が見られます。

すなわち、父親、母親、兄弟などにも同じような症状が見られることがあります。

運動したり驚いたりすることが引き金となって失神発作を繰り返します。


失神していない状態で心電図を取ってみると心室の興奮の始まりであるQ波と心室の収縮が戻ることを示しているT波の間が延長していることが分かります。

QT延長はtorsade de pointes(TdP、トルサード・ポアン)という状態に移行することがあります。


TdPは心電図上でねじれるような波形を示し、多くの場合は自然に停止しますが、一部は心室細動を起こして突然死してしまうこともあります。

このTdPを繰り返す時には硫酸マグネシウムを点滴で入れたり、先天性であればβ遮断薬という薬を投与したりします。


二次性の場合、特に小児は吐いたり下痢をしたりすることで体内のK(カリウム)が不足することでLQTSとなる場合もあることから、K製剤を投与したり、LQTSの原因となっているものを取り除く、補正するといったことが行われます。



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まとめ

いかがだったでしょうか。

経過観察で済むものから命にかかわるようなものまで紹介しましたが、いずれも心電図を見たり、心音を聴いたりすることによって正確な診断を行う必要があります。

健康診断で引っかかったり日常的にめまいや失神を起こしている場合には、できるだけ早めに小児科や循環器内科を受診することをおすすめします。

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