尿の回数が少ない原因を解説!まったく出ない状態だと危険?
尿が出ない!!最初はそれ程気にならない(気づかない)症状ですが、尿が出ない(出ていない)時間が長くなってくると、流石に心配になってきます。
一晩寝てもやはり出ないとなると、慌て始める可能性もあります。
この状態では、医師の診断を早く受けることが必要なのですが、その前に予備知識を入れておきたいと考えている方も多いかと思います。
今回の記事では、尿が出ない場合の原因について書いていきますので、参考にして下さい。
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目次
乏尿と尿閉
通常、尿は一日に1000mlから2000ml排出されています。「尿が出にくい」となると慌ててしまいますが。これは2種類に分けられます。
- 尿がほとんど出なくなる症状、「乏尿」。
一日の尿量が400ml以下で、この症状が進むと「無尿」となり100ml以下となった状態をいいます。
いずれも膀胱内に尿はたまっていません。 - もうひとつが、尿が全くでない状態で「尿閉」といいます。
尿が膀胱内に満タンになっています
乏尿と尿閉について説明する前に、尿が出ないもしくは、尿の量が少ないと感じる場合に一番気にして欲しい、体のむくみについて書いていきます。
むくみがある場合
尿量が少なくなった場合、気にして欲しいのが、むくみの有無です。むくみがある場合は、腎臓もしくはその前後に問題があると考えられます。
また、むくみがあって、吐き気、嘔吐、貧血などがあれば、慢性腎不全を疑います。同じく、むくみがあり、息切れや体重増加の自覚があれば、慢性心不全が疑われます。
むくみがない場合
こちらは、尿が膀胱まではきている、「尿閉」の状態です。この場合は、膀胱に満タンに尿がたまったにもかかわらず、尿が出ないわけですから、膀胱が引き伸ばされて下腹部の強い痛みを感じます。また、身体にむくみは生じません。
行き場のなくなった尿が長く膀胱内に貯蔵されることによって、細菌感染の侵入を受けやすく、発熱があったら要注意。
特に高齢者や女性は膀胱炎になりやすいです。
また、腎臓に逆流することもあり、腎盂腎炎となって腎臓の機能を低下させることになりかねません。
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尿閉の起こる理由
腎臓で作られた尿は、膀胱へと運ばれ、ある程度たまると、脳からの指令(神経)によって、尿道が緩み、膀胱は収縮して排尿されます。この神経の働きが何らかの原因で働かなくなった状態を「神経因性膀胱」といいます。
これは、いくつかの原因があります。
- 脳に問題のある場合 脳梗塞後遺症、パーキンソン病、多発性硬化症など。
- 脊髄に問題のある場合 脊髄損傷、腰部脊柱管狭窄症、など。
- 末梢神経に問題ある場合 糖尿用など。
また、物理的に尿が出てこられなくなった状態、中高年以降の男性でしたら「前立腺肥大」の場合が多いでしょう。
また、前立腺肥大をお持ちの方が、大量に飲酒したとき、ある種の薬を飲んだ時にも起こりやすくなります。
女性の場合は「子宮筋腫」が大きくなっても尿道を圧迫して尿が出にくくなることがあります。
そのた、まれな例として、手術後、ベッド上での排尿が精神的に困難で、尿閉を起こすことがあります。
関連記事:尿意があるのに出ない!女性がチェックしたい原因を紹介!
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乏尿、無尿が起こる理由
こちらは、そもそも尿が作られない状態です。この症状の場合場所によって原因が分けられます。
腎性無尿
腎臓に問題があります。病気としては、急性糸球体腎炎、膠原病性腎症、腎硬化症、急性尿細管壊死、腎毒性薬剤、薬剤アレルギーなどがあげられます。
腎前性無尿
腎臓には問題がなく、尿を作るための血液が腎臓に流れてこない状況です。例えば、ショック、脱水や腎動脈の閉塞などです。
腎後性無尿
腎臓は尿を作ったのに膀胱に流れないということです。尿管結石や腫瘍などが原因となります。
治療法は?
尿閉の場合は、カテーテルを腎臓まで通すことで尿が出ることがほとんどです。薬での治療の他、自分で時間をみて、尿道より細い管(カテーテル)を入れる事で導尿(尿を出す)自己導尿。これは慣れればそう手間もかからず、他人にはわかりません。
自己導尿が難しい人には、カテーテルを膀胱内に留置する方法(だいたい、月に一度、病院でカテーテルを入れ替えてもらいます。
また、尿を貯める袋を膀胱よりも低い位置に持つ必要がありますが、いろいろな形や大きさがあり、ズボンの中におさまるものもあります。
など、膀胱内に長く尿がたまらないような処置をします。
腎後性無尿の場合は、尿閉の場合と同じくカテーテルですむ場合と、腎瘻(腎臓と皮膚とのルートを作る)を行う場合があります。
腎性無尿、腎前性無尿に関してはその、もともとの病気の治療が必要となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか??尿が出ない状態は危険な状態とも言えます。そのうち出るようになるだろうと、放置することはせずに必ず病院に行くようにして下さい。
また、尿の出とは関係なく「むくみ」がある場合には今回ご紹介した疾患とは別のパターンも考えられます。むくみと一言に言っても、体全体がむくむ、手や足など部分的にむくむ、顔がむくむなど様々あります。
薬の影響でむくみが起こってしまうこともあります。
いずれにしても、医師の診察を受け適切な治療を受けるようにしましょう!!
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