30代でも尿もれや頻尿が起こるのはナゼ?6つの原因と対処法!

30代でも尿もれや頻尿が起こるのはナゼ?6つの原因と対処法!

女性


歳をとると尿漏れや頻尿が起こってくるというのはよく知られていますが、実は若いうちでもこの症状が出てくることがあります。


20代や30代で尿漏れや頻尿が起こると気がかりですし、場合によっては気になって外出するのが億劫になってしまうかもしれません。

まずは、原因となる事をしっかりと理解し、改善に取り組む必要があります。

そこでこの記事では、30代(20代も含む若い世代)における尿漏れや頻尿の原因について解説をしていきます。

妊娠

女性特有の臓器として子宮がありますが、子宮は膀胱のすぐ後ろに存在している臓器です。

そのため妊娠によって子宮が大きく膨らんでくると膀胱を圧迫し、頻尿となる可能性があります。


また、妊娠に伴って黄体ホルモンの影響によって、靭帯や臓器を支えている骨盤底筋群が柔らかくなってしまって尿漏れをしやすくなります。


これらの症状は妊娠後期の妊婦の大きな悩みの一つですが、通常であれば出産後に子宮の大きさが元に戻っていくので問題なくなることが多いです。

しかし、靭帯や骨盤底筋群の損傷が大きい場合には出産後数年ほど尿漏れが続く場合もあります。

もし長く続くようであれば泌尿器科を受診してみましょう。


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排尿後滴下

男性の尿道は女性と比べて4~5倍の長さがあり、しかも恥骨の下と陰茎の根元のところの2か所で折れ曲がっているため、尿の排出に関してはやや不利な構造となっています。


特に恥骨の下での折れ曲がりはVの字状になっているため、尿を絞り出す筋肉が弱くなっているとこの部分にたまった尿を出し切れないということになります。

すると用を足した後にじわっと漏れてきてしまいます。

この筋力低下は主に高齢者で起こることが多いのですが、近年は長時間のデスクワークによる運動不足が原因となっていることも増えてきています。


排尿後滴下に対しては用を足す際に根元から絞り出すように押すことで付け根に残っている尿を出すことができますし、意識的に運動をすることで排尿に関係している筋肉を鍛えることが重要です。


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過活動膀胱

近年男女ともに30代を中心として増加してきています。

原因ははっきりとわかっていませんが、膀胱に尿がたまっていないのにもかかわらず強い尿意を感じる病気です。

少量の尿でも尿意を感じるため頻尿となり、さらにトイレに間に合わずに尿が漏れてしまうこともあります。


このような失禁を「切迫性尿失禁」といいます。

上記のような症状がみられる場合にはまずは泌尿器科を受診してみましょう。


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膀胱炎

膀胱に細菌が感染することで炎症が起こる疾患です。

すると尿があまりたまっていなくても尿意を感じて頻尿となってしまいます。


また、膀胱に細菌感染がある場合、通常尿道にも感染がみられるため用を足すときに痛みを感じることが多いです。

この痛みのことを排尿時痛といいます。

膀胱炎の原因菌として最も多いのは大腸菌で、全体の約80%程度を占めています。


大腸菌というと腸にいる細菌で便の重さの大部分を占めているということで知られているため、膀胱炎の原因だといわれてもすぐにピンとくる方は多くありません。


膀胱炎は女性に多いのですが、女性の肛門と外尿道口との距離は意外と短く、さらに女性の尿道は4~5センチと短いため肛門に付着していたり、トイレットペーパーで拭いた後に外尿道口付近を触ったりなどすると大腸菌が容易に膀胱まで到達してしまいます。


また、近年ではウォシュレットによって肛門付近の大腸菌が飛び散って感染するということもあるようです。

膀胱炎の対処法としては、初期であれば細菌の数も増加していないので尿量を増やすことで膀胱や尿道の中にいる細菌を押し流して症状が和らぐことも多いです。

治りが悪い場合には泌尿器科を受診しましょう。


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尿崩症

通常尿が膀胱にある程度たまるまで排尿が起こらないのは、脳の下垂体という部分から分泌される抗利尿ホルモンというホルモンの働きによります。

抗利尿ホルモンは腎臓に働きかけて水分を再吸収させ、尿量が増えないようにしています。


しかし、この抗利尿ホルモンが作られなかったり、作られていても腎臓側の問題で作用できなかったりすると尿が異常に多く出るということになります。

このような病気を尿崩症といい、ホルモンが作られないものを中枢性尿崩症、ホルモンが作用できないものを腎性尿崩症と呼びます。

水の再吸収が阻害されてしまうため尿量が増えるだけでなく、のどの渇きも現れてきます。

尿崩症は家庭で対処するのは難しいので内分泌内科を受診するようにしましょう。

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ストレス

身体の各臓器には異常が見られないのに、通勤電車の中や会議中、苦手な人に会う時など決まった状況のときに限って頻尿になってしまうことがあります。

このような頻尿を心因性頻尿といいます。

通常の人でも「今のうちにトイレに行っておかないと」とトイレを意識することで実際にトイレに行きたくなるということは起こりますが、心因性頻尿では日常生活に支障が出るほどになってしまいます。


ただし、きちんとした診断なくして心因性頻尿と決めつけてしまうとそのほかの病気を見逃してしまうので、きちんと病院を受診するようにしましょう。


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まとめ

いかがだったでしょうか。

若くても尿漏れや頻尿が起こってしまうことがあり、それらの原因は様々あるということをお伝えしました。

これらの症状は、生活の質に直結するので早めに治療を開始しましょう。

尿漏れや頻尿を気にしながら生活を送っていると、それ自体がストレスになりそれが原因で違う症状を引き起こす悪循環になりかねませんので、恥ずかしい気持ちを抑えて病院に行くようにしましょう。


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