ワイパックスを頓服として服用しても大丈夫?依存性や副作用は?
ワイパックスは気分をリラックスさせて、不安や緊張感を和らげ、また寝つきを良くする薬です。
抗不安薬ですので、基本的にはうつ病やパニック障害などに処方される薬です。
しかし、ワイパックスには寝つきを良くする効果もありますので、一時的に睡眠薬の代わりに頓服として処方されることもあります。
はたして、ワイパックスを頓服として服用して大丈夫なのでしょうか??
認知症や依存性などの副作用が心配な人も多いのではないでしょうか?そこでこの記事ではワイパックスについて解説していきます。
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ワイパックスの効果や副作用
ワイパックスは、ペンソジアゼピン系の抗不安薬で、比較的安全性が高く、依存性もそんなに強くはないとされています。同種薬のなかでは、作用が強く、作用時間は中間型(12~24時間以内)です。
脳のリラックス系の神経受容体に(BZD受容体)に結合し、リラックス系の神経を、活性化させる作用があります。
抗不安作用の他、鎮静・催眠作用、筋弛緩緩和作用、抗けいれん作用と副作用が少なく安全性も高いことから、幅広い診療科や病気に、使われています。
効果が期待できる症状
- 神経症
- うつ病
- 不眠症
- 心身症
- パニック障害
- 自律神経失調症
- 更年期障害
- 統合失調症の急性期
- 躁病の急性期
- 緊張型頭痛
- 頚椎症
- 肩こり
- けいれん性の病気
心身症とは精神的な要因や自律神経の乱れから、ストレスで血圧が上がること、胃腸の調子が悪くなってしまう、心臓がドキドキする、女性では生理不順などがいわれています。
服用の注意点
- 以前に薬を使用したときに、かゆみや発疹などのアレルギー症状を起こしたことのある人
- 急性狭偶角緑内障の人
- 重力筋無力症の人
- 妊婦
- 授乳婦
- 他に薬などをつかっている人(作用を強めたり、弱めたりします)
- 自己判断で服用するのをやめないこと
- 中枢神経抑制剤
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- マプロチリン塩酸塩
- ダントロレンナトリウム水和物
- プレガバリン
- アルコールと併用すると、相互作用で眠気や注意力、集中力、反射運動能力の低下が、強くなるおそれがありますので、服用中は飲酒はやめましょう
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ワイパックスの副作用と依存性
副作用も気になるかと思いますので、見ていきます。ワイパックスを服用することでおこる可能性がある副作用は- 眠気
- ふらつき
- めまい
- 頭が重い
- 頭痛
- 吐き気
- 胃部不快感
- 食欲不振
- 口が渇く
- かゆみ
- 発疹
- 浮腫
- 血管性浮腫
- 呼吸困難
などの副作用が考えられます。心当たりがある症状が出ましたら、服用を中断して医師に相談してください。
また、ワイパックスの副作用でで太ったり痩せたりするのか?と心配になる人もいるかと思いますが、人間は、不安などを抱えていると、食欲がなくなってしまうものです。
ワイパックスを服用し、不安感が消えてしまうと、今まで抑えていた「食べたい」という気持ちが一気に出てくるのは良いのですが、食べ過ぎてコントロールできずに、太ってしまうという人間の心理です。
これらは、副作用とは考える必要はありません。
関連記事:アモバンとデパスの違いは?併用したら副作用が出るのかが気になる!
依存性症状について
薬の中には1度飲み始めると、癖になってなかなか抜け出せなくなるものがあります。
抗不安薬もその一つに該当します。
最近は効き目が早く、短時間で眠りにつけるタイプが次々と登場しております。
その便利な薬になっている反面、危険性も伴っています。
原因としてあげられているものは以下のものになります。
「依存症・中毒になりやすい」「辞める時に激しい離脱症状が出る」「 長期使用者は記憶障害」「怒りっぽくなる」・「気分が落ち込みやすい」
などの副作用が出ると言ったデメリットがある為、辛い目に合う人も少なくありません。
睡眠薬の話になってしまいますが、現在主流なものはベンゾジアゼピン系で有名な睡眠薬はハルシオンやレンドルミンなどがあります。
長年使われてきたため、種類が豊富でジェネリック医薬品にも多数あり費用も安く比較的簡単に処方されてしまいます。
睡眠薬依存症とは睡眠薬なしではいられなくなる症状です。
睡眠薬依存症には2パターンがあります。「身体依存」と「精神依存」です。
身体依存のことを反跳性不眠と言います。
反跳性不眠は睡眠薬を長時間服用し続けることで服用を止めると眠れなくなってしまうことです。
また、精神依存は身体的には睡眠薬が必要ではないのですが、睡眠薬がなくては眠れないと思い込んでしまうという依存症です。
この状態が続くと本当に睡眠薬を使用しないと眠れなくなってしまいます。
ワイパックスは安全性が高く、依存性は少ないとされていますが、効き目が悪いからと乱用してしまうと危険です。自己判断で量を増やすことは絶対にやめましょう!!
効き目が悪いと感じた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
関連記事:デパスの依存のなりやすさ!服薬期間はなるべく短くしよう!
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ワイパックスとデパスの違いは?
同じ抗不安薬や筋弛緩薬として「デパス」という薬もあります。デパスはチエノジアゼピン系が主成分の薬です。
睡眠・鎮静効果、不安感、緊張の解消、肩こり、腰痛にも使用されています。
安全性も高く、依存性も強くはありません。
ワイパックスは、ペンソジアゼピン系が主成分の薬です。違いは、成分が違うため、効果や作用時間になってきます。
ワイパックスは、ゆっくりと効果があらわれ、作用持続時間が12~24時間と、中期的です。
デパスは、即効性があり、作用持続時間は6時間と短期的です。
どちらか良いかは、医師と相談して決めましょう。
関連記事:デパスは認知症のリスクがある?長期服用の注意点!
まとめ
ワイパックスは、色々な疾患に使われている薬です。デパスと同じ、筋弛緩緩和作用もあり、また、夕方に決まっておこるといわれている緊張型頭痛をお持ちの方は、相談して、処方してもらうのも良いです。
心身症は、本人も自覚はあまりない病気なので、自分にあてはまると思ったら、我慢せずに、診察を受けて必要であれば、薬を処方してもらいましょう。
ワイパックスは、副作用も比較的少ない安全な薬といわれています。
医師の指示通りに服用すれば、決して怖くない薬です。
デパスとどちらか良いのかは、自己判断でなく医師と相談して処方してもらいましょう。
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