尾てい骨を強打したら骨折する?痛い場合の対処法も解説!

尾てい骨を強打したら骨折する?痛い場合の対処法も解説!

お尻


曲がり角で人にぶつかりそうになったときに、思わず尻もちをついてしまうことはよくあることです。

そうでなくてもふとした瞬間に、お尻を強打してしまうという事故は起こりえます。

そのようなときに、尾てい骨の痛みがなかなか引かないという経験がある方は多くいらっしゃると思います。

そこでこの記事では、尾てい骨は骨折することがあるのかということと、尾てい骨の痛みに対する対処法をご紹介していきたいと思います。

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尾てい骨の位置

尾てい骨は尾骨とも呼ばれます。

サルなどの動物で言うところの尻尾がある部分に相当します。

ヒトには尻尾はないので、進化の過程で退化していったということになります。


ヒトの尾てい骨は背骨(脊椎)の延長線上にあり、仙骨の下端についています。

でっぱっていることになるので、外部からの衝撃や筋力の衰えによって痛めてしまうケースが多くあります。

骨盤



関連記事:お尻の骨が痛いのはナゼ?座り方や歩き方など原因を徹底解説!

尾てい骨の痛み

凍った道路上で転んでしまって尻もちをついたり、階段で足を踏み外してしまった場合などに尾てい骨部分を強打してしまうことは多くの方が経験したことがあるのではないでしょうか。


その大部分は蒙古斑(モンゴリアンスポット)のようにちょっと変色しているくらいで、徐々に痛みが引いてくることがほとんどです。

この痛みは数週間続くことが多いです。


尾てい骨を骨折していたりヒビが入っている場合にはさらに痛みが強くなります。


具体的には立っているときの方が座っているよりマシだがそれでも痛みがある、立つ時と座る時に痛みがある、うつ伏せになったときや排尿排便時に激痛が走るというようなものになります。


また、妊娠中に尾てい骨の痛みが出てくるような時には「エストロゲン」という女性ホルモンが影響しています。

エストロゲンは子宮内膜を厚くさせて赤ちゃんを育てる準備をしますが、赤ちゃんは意外と大きくそのままでは骨盤が小さいため骨盤靭帯を緩ませる効果も有しています。

赤ちゃんの成長に伴い、尾てい骨や骨盤を圧迫してくるため痛みが出てくるようになります。


出産後に痛みが出るケースでは、出産時に赤ちゃんは様々な工夫をして大きな頭を骨盤に通してきますが、どうしても骨盤は赤ちゃんに圧迫されてしまいます。

そのときに尾てい骨が圧迫されることで、周囲の人体などにダメージが加わり痛みを感じるようになります。



関連記事:骨盤の左側が痛い原因を解説!女性と男性で多少の違いも!

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尾てい骨の痛みの見分け方

ここまでの記事を読んでいただいた方はおよそ予想がつくのではないでしょうか。

つまり、打撲や骨折に伴う尾てい骨あたりの痛みは「どこかに強打した」という病歴がキーワードになります。


これに対し特にどこかへぶつけたということもなく、いつからか痛みが出てきたという場合には妊娠出産などの別な原因が考えられます。

頻度の多いものとしては先に紹介した妊娠に伴うものや、スノーボードで何度も軽い尻もちをついたりなどの要因があります。



関連記事:尾てい骨の痛みは妊娠中に多い?原因と対処方法について解説!

痛み以外の症状

尾てい骨の近くにはどのような臓器があるでしょうか。

多くの方が「大腸」と答えると思いますが、まさにその通りです。

ですので、尾てい骨が度重なる衝撃によって大腸の方へ曲がってしまうと大腸を圧迫してしまい、便秘などの症状を呈してきます。


バランスの取れた食生活をしていて、ストレスも感じていないような状態で便秘があり、かつスポーツでお尻をつく機会が多い方で、尾てい骨部分に痛みがあるようなら慢性的な刺激により、尾てい骨が曲がってしまっているかもしれません。

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尾てい骨が痛い場合の対処法

瞬間的に尾てい骨を強打し、その直後から痛みがある場合は24時間をめどにアイスバッグや保冷剤をタオルでくるんだものなどで、ぶつけた所を冷やすと良いでしょう。

腕などの他の部位でもそうなのですが、ぶつけた部分では炎症が生じてきます。

この炎症を抑えるには冷やすことによって、血流を低下させることが重要です。

このようにすることで急性期の痛みや腫れを最小限に留めることができます。


また、ある程度時間が経ったら今度は温めることになります。

この順番を間違えてしまうと、患部の温めは血流を促進してしまい炎症を激しくしてしまうので注意しましょう。


お尻


さらに、痛みがある場合には無理に動かず、安静にしていることも重要です。

これらは骨折においても同様です。

すなわち、進化の過程で不要となってしまった尾てい骨はあまり積極的に治療が行われません。

病院を受診することのメリットとしては診断がつくことによりスッキリすることと、痛みがひどい場合に痛み止めを処方してくれるということです。


治療は数週間で終わることもあれば10年も痛みが続いてしまうこともあり、根気よく痛みと付き合っていかなければなりません。

椅子に座ることが多い方はドーナツ型のクッションを敷いて座ると、尾てい骨を圧迫することなく座ることができるのでおすすめです。



関連記事:お尻が痛い原因は座りすぎ?長時間座り続けると現れる症状4つ!

まとめ

いかがだったでしょうか。

現代の生活において座るという行動は避けては通れません。

長く付き合うことになるかもしれない痛みですので、うまく対処していきましょう。

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