お尻の横に違和感がある!立ち上がる時に痛い症状の原因を解説!
お尻の横の部分の痛みや、しびれなどを含める違和感がある場合、最も多く考えられるは「坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)」です。
よく耳にする病名ですが、この坐骨神経通を放置していると足先にまで症状が進み、歩行することが難しくなることもあります。
そんな事にはならずに、お尻の横の違和感を緩和させるためにはどうしたら良いのでしょうか?
この記事では、坐骨神経痛について原因となりうる病気や日常生活における注意点などをお伝えしていきます。
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坐骨神経痛とは何?
坐骨神経痛とは椎間板ヘルニアなどの病気が原因により、坐骨神経が刺激されることによって起きる神経痛のことを言います。多くは腰痛持ちの方に見られる症状です。
お尻や太ももの後ろ、すねや足の指先などに痛み・しびれが生じるだけでなく、麻痺などで歩くことが難しくなることもあります。
次に原因となりうる病気についてお話したいと思います。
腰椎椎間板ヘルニア
腰の骨は5つの腰椎(ようつい)と1つの仙骨(せんこつ)、そして椎間板というクッションの役割を果たすものから出来ています。この椎間板が変性して中身が飛び出してしまうことをヘルニアといい、飛び出したヘルニアが神経を圧迫するため坐骨神経痛が生じます。
椎間板は10歳を過ぎたころから老化が始まると言われています。
ですので、加齢による椎間板の老化でヘルニアが生じることもあるのですが、重い荷物を持ち上げたりするという動作が引き金になってしまうこともあります。
有病率は人口の約1%とされており、20~40代の比較的若い方に多い病気と言われています。
整形外科を受診し、MRIの検査で診断がつけられると思います。
急性期の場合はベッド上安静となり、コルセットにてヘルニアの悪化を防ぎます。
疼痛が激しい場合は、硬膜外ブロックや神経根ブロックなどが行われることもあります。
ほとんどの場合は、3ヶ月ほどの保存療法で軽快します。
保存療法で軽快せず、麻痺が進行したり排尿・排便に障害が生じた場合は手術が行われることがあります。
しかし、手術をしても5~10%の再発率であるため、日常生活動作の見直しも重要になってくるかと思います。(日常生活での注意点については後述しますので参考にしてください。)
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腰部脊柱管狭窄症
腰椎内部の神経の通り道である脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなることで神経組織が圧迫されてしびれなどの症状が出る病気です。加齢による変化が主な原因であることが多く、一般的に我が国では脊椎の変性や変性すべり症によって起こる「変性脊柱管狭窄症」のことを指します。
変性すべり症とは、なんらかの原因で腰椎がずれることによって生じる病気のことを言います。
骨が前方にずれてしまうことを「前方すべり」、後ろ側にずれてしまうことを「後方すべり」と呼び、前方すべりの症例の方が多いと言われています。
脊柱管狭窄症の主な症状は、歩き始めは特になんともなくても、歩き続けていると足に痛みやしびれが生じて歩行が難しくなる「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と言われるものです。
しゃがんだりすると症状はすぐに改善し、また歩けるようになります。
これは脊柱管の構造上、立っていると脊柱管がより狭くなり神経を圧迫するのですが、しゃがむことで脊柱管が再び広がって神経圧迫も解除されるため症状が軽快するのです。
この間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症という病気でも起こるので、この症状があるからと言って腰部脊柱管狭窄症の診断はつきません。
レントゲンにてある程度は診断がつくのですが、より詳しく診断するためにMRIや脊髄造影などの検査を行うこともあります。
ヘルニアと同様に安静・保存療法が第一選択の治療となります。症状の進行具合によっては手術が行われることもあります。
日常生活ではシルバーカーなどを使って、前かがみになって歩くようにすると症状が軽快するかと思います。
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日常生活での注意点
これは基本的には「腰に負担がかからないように生活をする」ということが最重要かと思います。長時間におよぶ立ち仕事や、同じ姿勢を続けなければならないデスクワークは腰に負担がかかります。
コルセットで保護をし、定期的にストレッチを行うようにして下さい。
また、重いものを持ち上げる動作は腰に負担がかかりますので控えましょう。
肥満気味の方は減量も行い、食生活の見直しを行ってカルシウムを摂取するように心掛けましょう。
また、寝具も体に合っていないと腰に負担がかかりますので、自分の体に合った寝具を選ぶようにすると良いかと思います。
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まとめ
お尻の横に違和感がある場合は、腰痛との関連が高くなってきます。腰痛は持病ですので、日常生活を見直して、病気とうまく付き合っていきましょう。
症状が強い場合はすぐに病院を受診することをオススメします。
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