お尻の骨が痛いのはナゼ?座り方や歩き方など原因を徹底解説!
座ったときや歩いているとき、お尻の骨が痛いと感じたらその痛みに心当たりはありますか。
単純に打ち付けた覚えがあれば打撲や、時には骨折している可能性もありますが、身に覚えのないその痛みは実は姿勢の悪さや病気の可能性が潜んでいることがあります。
この記事では、尻餅とは違ったお尻の骨の痛みの原因について、対処法と一緒に解説します。
姿勢の悪さ
姿勢が悪いと骨盤が徐々にずれていき、骨盤や尾てい骨周辺に痛みを感じるようになります。片足に体重をかけて立っていたり、カバンをいつも同じ方の肩にかけて持っていたりすることが骨盤のずれに繋がります。
また、デスクワークや勉強などで一日中同じ姿勢で座ったままでいる人も、無意識のうちに楽な姿勢になろうと体に負担をかけるような態勢になってしまいがちですので注意が必要です。
対処法
ずれてしまった骨盤の矯正の他、肩や背中、腰回りの筋肉を鍛えることも効果的です。他にも、カバンを持つときはかける肩を行きと帰りで逆にする、など体の片方だけに負担をかけないようにします。
歩くときに足のつま先が内に入りすぎている人、逆に外側に向いている人はまっすぐ一本のラインの上を歩いているように意識して歩くことを心がけてください。
また、柔らかすぎる椅子やクッションは自分では楽に感じていても、体には大きな負担がかかっていることがあるので薄いクッションや座布団に座るのが良いでしょう。
椅子に座るときは背もたれから少し離れて座り、腰の反っているところにクッションやヨガボールなどを入れて座ると良い姿勢のままキープができます。
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痩せすぎ
お尻の脂肪が極端に少なすぎると座ったときなどに、クッションとならずに座骨が圧迫されて痛みを感じるようになります。対処法
太りすぎも良くはありませんが、過度のダイエットをしている人は要注意です。痩せすぎは体の健康な機能を損なう恐れがあります。
ただ脂肪を付けるのではなく、太ももからお尻にかけて筋肉をつけるようにしましょう。
栄養のある食事をとり、適度な運動をすることで健康的な体で過ごせるよう心がけましょう。
関連記事:お尻が痛い原因は座りすぎ?長時間座り続けると現れる症状4つ!
腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱狭窄症
お尻の痛みだけではなく、腰の痛みや足の痺れなどが併発している場合、「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱狭窄症」である可能性があります。
対処法
痛みの原因である「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱狭窄症」を治療することが痛みの改善に繋がります。症状が重い場合、手術が時には必要になりますが、それ以外はコルセットで固定したり薬物療法で治療したりします。
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尾骨神経痛
お尻の痛みに加え、排尿時に強い痛みを伴うようであれば、「尾骨神経痛」である可能性が考えられます。尾骨神経痛には、骨粗そう症、リウマチ、膠原病、糖尿病、ガンなど、時には命に関わる病が原因となっている場合があります。
痛みは骨盤から恥骨にかけてあり、症状が少しでも疑わしいようであれば早めに病院で検査を受けましょう。
対処法
他の病気が原因となっている場合、その治療が先決です。他にもストレスや不規則な生活、姿勢の悪さなどが原因となっていることも考えられるので体に負担をかけないよう、生活習慣の見直しが必要です。
主な治療法はブロック注射療法や消炎鎮静剤の使用があります。
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腫瘍
「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱狭窄症」と間違われることが多いのですが、お尻の痛み、腰痛に加えて夜間に激痛が走る場合、「馬尾腫瘍」である可能性があります。また、女性特有の「子宮頸がん」や「卵巣がん」、男性特有の「前立腺がん」などでもお尻の骨に痛みを感じることがあります。
尾てい骨周辺のしびれや痛み、病的な骨折などは尾てい骨にがんが転移していることも考えられるため注意が必要です。
対処法
腫瘍は早期発見・早期治療が第一です。「馬尾腫瘍」は良性であることが多いですが、大きく成りすぎてしまうと神経まで影響が出ることがあるため早めに対処しましょう。
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まとめ
以上、身に覚えのないお尻の骨の痛みの原因として5つの病気と症状を挙げました。他にも、病気ではありませんが妊娠・出産のときに女性はお尻の骨が痛くなることもあります。
このように、痛む原因は尻餅などの怪我によるものだけではないということを念頭に、原因不明のその痛みを決して放置しておかないようにしましょう。