登山後に体重が増加するのは【むくみ】が原因?予防法や対処法は?
登山をすることのハードルが低くなった昨今では、気軽にできる登山コースの完備なども増えてきて、登山が趣味という人は多いのではないでしょうか。
運動のため、ダイエットを兼ねて登山を始めたが、体重が減らないだけでなく、体重が増加したという経験がある人はいませんか。
その体重増加には原因があったのです。
そこで、この記事では登山の後に起こる体重増加について解説をしていきます。
登山と運動
登山は、軽い運動の延長線上になると考えている人が多いです。また、登山をすると体重が減ってダイエット効果もあると思われがちです。
しかし、登山後に体重計に乗ると、登山前によりも体重が増加していることはよくあります。
なぜ、と思われるかもしれませんが、登山を行う上で使う筋肉が大いに関係しています。
筋肉痛と体重増加
登山後に体重が増えるのは、筋肉が関係しています。筋肉をよく使うのだから引き締まって体重が落ちると思われがちです。
なぜなら、筋肉量が増加すると比例して基礎代謝量も増加するために、脂肪燃焼が活発に行われ、それが体重減少に繋がると思われることが多いからです。
登山後には、筋肉を使用することが多かったために、筋肉痛になります。
この筋肉痛の時こそが、まさに体重増加のときであります。
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筋肉痛
筋肉痛は、筋肉が保つことのできる限界の負荷をかけることで、筋肉にそれ以上の力を発揮させます。この時、筋肉にある筋繊維と呼ばれるものが破壊されてしまうのです。
筋肉痛が引き起こるメカニズムとしては、この筋繊維が破壊されたときに筋肉は、炎症を引き起こしており、それと同時に筋肉に刺激物質が多く分泌されます。
この筋肉が炎症を起こしたときに分泌される刺激物質が、筋肉周辺を刺激するために筋肉痛が引き起こるのです。
筋肉痛から筋肉量の増加
筋肉痛になると、筋肉は破壊された筋繊維を修復します。
この時に、次は破壊されないようにしようと考えて太く強い筋繊維を作り出します。
筋肉痛になったということは、筋繊維が弱い証拠だということから、より強いものを作り出すのです。
この筋繊維の修復を一般的には回復と呼んだり、超回復と呼ばれることもあります。
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体重増加の仕組み
筋肉痛になると、筋繊維が回復を始めます、その時に、修復が必要な筋繊維は、修復のために糖分を溜め込みます。そして、糖分が溜め込まれた分、水分の代謝が一時的に悪くなります。
そのために、手足にむくみが生じます。
体重増加と言われているのは、脂肪が増えたわけではなく、筋繊維の修復に必要な糖を溜め込むことで水分が排出されにくくなり、その水分が体重増加の原因となっているのです。
登山をしても体重が増加したらしんどいだけだ、と思われるかもしれませんが、この体重増加は一時的なもので、筋繊維が完全に修復されたら、水分の代謝ももとに戻り、体重も元通りになります。
登山経験が浅い人だと登山後に体重増加が起こりやすいです。
これは、登山に必要な筋肉の筋繊維が破壊されるためです。
登山経験の長い人は、登山による筋肉痛が起こりにくくなるため、登山後の体重増加もほとんど見られなくなります。
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体重増加を避ける方法
登山後の体重増加を避けるためには、体重増加が起こらないように心掛けながら筋肉をうまく使うことです。ローマは一日にして成らず、と言われるように、筋肉量の増加も一日では当然なりません。
登山の時も同様のことが言えます。
一回や二回、登山をしただけでは登山家とは言えないように、登山で使われる筋肉も慣れてはいません。
そのため、体重増加を避けながら登山を楽しみたいという人は、ずばり登山の回数をこなし、登山の経験を積み重ねることです。
また、登山時には、高山病などの危険性があるために、ある程度の食事制限をしなければならないときもあります。
しかし、食生活の面においても、むやみに食事制限を行うのではなく、筋肉のためになるような食事を積極的に摂り入れることが重要です。
一番してはいけないことは、登山後に体重が増加したから登山を止める、ということです。
これだと、いつまで経っても登山後の体重増加は変わらず、登山に慣れることもありません。
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まとめ
登山は、季節や場所で、様々な風景を見せてくれます。それはまるで、異世界に飛んだような感覚になることもあります。
耳をすませば、聞こえるのはそよ風や鳥の鳴き声だけ、都会の騒音などを気にせずに優雅な自分だけの時間を過ごすことが出来ます。
これを機に、登山後に体重増加したことを悲しまず、どんどん登山をして、引き締まった身体を手に入れ、登山を十二分に楽しみましょう。
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