首を捻挫したらどうなる?注意したい症状3つと対処法を解説!
急に首が無理な方向へ動いたときなどに首が痛くなった経験はありませんか?
例えば、自動車の衝突事故などをイメージすると、首への衝撃で首が痛くなることが想像できます。
この様な状態を「むち打ち」と言ったりします。
このむち打ちは、いわゆる首の捻挫ですが、首を捻挫した時の症状や対処法はいったいどのようなものがあるのでしょうか?
車の事故以外でも、むち打ちになる事はありますので、この記事では首の捻挫(むち打ち)について解説をしていきます。
目次
首の捻挫とは?
首を捻挫することを「頚椎捻挫」と言います。頚椎を捻挫するというのは、なかなか耳にしないですが、実はとても多い怪我です。
首の骨は、背骨と一体になっており、その中でも一番上から7つ目までの骨を頚椎と言い、それより下を胸椎、さらに下の骨を腰椎と言い区別しています。
このうち、上から7つ目までの頚椎のどこかの骨部分が損傷して炎症を引き起こしたときに頚椎捻挫が起こります。
頚椎捻挫は、別名「外傷性頚部要綱郡」とも言われており、一般的にはこのような難しい言葉を使うことはなく「むち打ち症」や単に「むち打ち」と言います。
頚椎捻挫や外傷性決部症候群というと、聞き慣れない人が多いですが、むち打ちというと「聞いたことある」という人がほとんどではないでしょうか。
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頚椎捻挫(むち打ち)が起こる原因は?
頚椎捻挫が起こる原因は、外部から頚椎が大きな衝撃を受けることで起こるものですので、日常的にも起こり得ます。交通事故によるもの
自動車に乗っていて追突したりすると、身体には速度に比例して体重の何倍もの力が掛かります。その時に頭が前方へ動いた時、自動車の衝突時の速度に比例して頭の重みが何倍もの力になって、一気に首へ負荷が掛かるような状態になります。
その時に、大きな衝撃が首を襲うために、頚椎捻挫を起こしやすくなります。
特に自分が乗っている自動車が前方へ衝突した場合は、目で見てわかるために無意識のうちに全身に力が入り、首への衝撃が少しは緩和されますが、後方から不意に衝突された場合は、力が抜けている状態ですから、ダイレクトに首へ衝撃が掛かります。
結果として、自動車の衝突事故による頚椎捻挫は、かなりの確率で多くなります。
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スポーツによるもの
スポーツ中の接触などにより、首を痛めることがあります。
これも、頸椎の骨折や重度な損傷でない限り、頸椎捻挫を引き起こしていることになります。
特に選手同士の接触が多いラグビーやバスケットボール、サッカーなどに多く見られます。
柔道やレスリングなどにも頚椎捻挫は多く見られますが、レスリングや柔道は元々接触があるスポーツですので、かなり全身に力が入っており、頸椎の捻挫を起こしにくいことが挙げられます。
その点、ラグビーやバスケットボール、サッカーなどは、予期せずに選手同士の接触があるために不意打ちを食らう状態になります。
そのために頚椎への損傷が高確率で起こります。
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ライブ中などのパフォーマンスによるもの
ライブ中やダンスなどによるパフォーマンスの一部に、首を激しく振ることがある場合、頸椎捻挫を起こす可能性が多くあります。頚椎は、非常に重い頭を、頭よりも細い部分が支えていますので、激しい首振りの動作により、頸椎が損傷を引き起こすことがあります。
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頚椎捻挫による症状は?
頚椎捻挫を起こしたときの症状は大きく分けて3つあります。頚椎捻挫型
頚椎捻挫の中で最も多い症状です。頚椎の損傷の程度は、最も軽く、基本的には早く治ります。
主な症状としては、首を動かすときに軽く痛みが生じたり、少し首付近が熱を持っていると感じたりします。
神経根損傷型
これは、頸椎の損傷により、骨から出ている神経が圧迫されていた刺激を受けている場合に見られます。この場合は、頚椎捻挫を起こしたその時よりも時間経過とともに徐々に痛みが強くなり、腕に痺れが生じたりします。
時には力が入らなくなったりすることもあります。
自律神経症状型
これは、頸椎への損傷が強く、頸椎の中を通っている自律神経が特にダメージを受けている場合に見られます。頚椎捻挫により自律神経が刺激されると、自律神経失調症のような症状を引き起こします。
具体的には、目眩や倦怠感、眼精疲労や頭痛、イライラや不眠など、一見すると頚椎捻挫とは関係のないような症状がみられます。
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頚椎捻挫をしたときの対処法はある?
頚椎捻挫を起こしたときは、基本的には症状の強に関係なく、首を固定することが望ましいと言えます。首の動きを制限し固定することにより、首への損傷や炎症を悪化することを防ぎます。
首は、身体の様々な部分の神経が一斉に集まっている部分であり、とても重要な部位ですので、少しでも刺激や衝撃があると、身体の別の部分に悪影響を及ぼします。
特に頚椎捻挫は、単なる捻挫とは違い、非常に厄介な捻挫ですので、自己判断による処置などは危険です。
軽い捻挫であっても、首が痛む場合は病院へ行き検査をして、医師のもと適切な治療を行うことが望ましいです。
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まとめ
自動車による交通事故や、スポーツなどによる怪我で頚椎捻挫を起こすことは、絶対に免れることが出来ないものです。しかし、きちんと対処し、原因をしっかり突き止めて首を固定し安静にすることで、後遺症が残ることもなく完治可能な怪我です。
無理はせず、頚椎捻挫が疑われる場合には、すぐに整形外科の受診を強くオススメします。
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