あごが全然開かない!2つの原因と治し方を今すぐチェック!
あごに支障が出ると、口が開きにくくなってしまってご飯を食べるにも一苦労となってしまいます。
また、夜寝るときも横向きの姿勢で寝る人にとっては、寝る際に枕に顎が当たるため違和感が気になり睡眠不足になるかもしれません。
そうなると単に顎の違和感だけでは、すまなくなってきますので大変です。
このように口が開きにくくなることを「開口障害(かいこうしょうがい)」と言います。
この記事では、開口障害が起こりうる原因についてお話したいと思います。
そもそも正常な口の開き方は?
どこまで口が開けば正常なのか?と疑問を持った方もいるかと思います。答えは、「人差し指・中指・薬指を3本縦に揃えた状態で口の中に入る」です。
まずは、これを自分でチェックしてみましょう。
この時に指が入らないだとか、痛みがあるといった場合は病気である可能性もあるので病院を受診するようにしましょう。
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顎関節症
あごが開きにくく、痛みを伴い、口の開閉運動により、あごから音が鳴ったりする症状がある場合で1番ポピュラーな病気は顎関節症(がくかんせつしょう)ではないでしょうか。顎関節症は歯科・口腔外科を受診し診断をつけてもらうことができます。
物を噛んだり、口を開閉する際に、あごを動かす筋肉(咀嚼筋・そしゃくきん)に痛みや違和感を感じる機能障害と、あごの関節(顎関節・がくかんせつ)の痛みや雑音を伴う可動制限を総称して「顎関節症」と呼びます。
あごに何らかの症状を持つ人は全人口の約7~8割にのぼるとされており、このうち病院を受診して治療を受けている人は7~8%と言われています。
受診する患者さんは20~40代の女性が多く、女性の方が男性に比べてあごの筋力が弱いことも関係していると考えられています。
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顎関節症になる原因や治療は?
顎関節症はストレスや生活習慣など様々な原因で発症すると言われていますが、最大の原因は歯のくいしばり・歯ぎしりです。これらの習慣があると、咀嚼筋に疲労が蓄積されると共に顎関節にも過剰な負担がかかり、結果的に咀嚼筋や顎関節の痛みを伴う顎機能障害に至ると考えられています。
症状や治療経過に応じて、CTやMRIなどの特殊な画像検査を行い、他の病気との鑑別が行われます。
顎関節症は様々な原因によって起こる病気ですので、それぞれの原因によって治療方法は異なってきます。
一般的には鎮痛剤などの薬物療法で炎症を鎮め、「スプリント」というマウスピースを装着して顎関節や筋肉への負担を軽減する治療が行われます。
多くは生活習慣が関与している病気ですので、今一度自分の生活を振り返り、歯を食いしばらないように気を付け、あごに負担のかかる硬い物を食べないようにしましょう。
あくびもあごに負担がかかりますので気を付けてください。
様々な治療を行っても症状が改善しない場合は、外科療法が行われる場合もあります。医師の指示に従って治療を受けましょう。
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破傷風(はしょうふう)
土の中にひろく常在する破傷風菌が小さなすり傷などから体内に侵入して、菌が出す毒素によって全身の筋肉が痙攣・麻痺する病気を破傷風(はしょうふう)と言います。犬や猫に噛まれて発症したという報告もあります。
破傷風の第1期~第4期の症状
外傷のあと、3~21日の潜伏期を経て発症し、最初の症状として開口障害が上げられるのです(第1期)。次第に顔の筋肉が緊張し、ひきつり笑いをしているように見える「破傷風顔貌」と呼ばれる特徴的な顔つきになります(第2期)。
さらには、首や背中が硬直して、全身の痙攣・呼吸困難などが生じます(第3期)。
この第3期が1番危険な時期であり、命の危険が最も高くなる時期です。この山を越えると、次第に症状は和らいていきます(第4期)。
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破傷風のワクチンについて
現在では定期接種のワクチンとして普及していますので、感染率はグンと下がってきてはいますが、年代によってワクチンの接種状況は異なりますし、傷の深さ・汚さなどで感染率は変わってきます。また、ワクチンを接種していた場合でも効果が持続するのは10年程度とも言われていますので、予防的に外傷後に「トキソイド」という注射を受けることになる方もみえますので、医師の指示に従うようにしましょう。
破傷風は致死率がとても高い危険な病気で、治療を受けていない場合の死亡率は約50%にも達します。
適切な治療を受けていれば死亡率は下がりますが、それでも10%程度で、まだまだ高いと言えます。
ですので、ワクチンによる予防が最も重要となってきますので、今一度自分のワクチン接種歴を確認するのも大切かと思います。
そして受傷した場合は、流水で綺麗に傷口を洗い流し、泥まみれの場所で受傷した場合は病院をすぐに受診するようにしてください。
まとめ
口が開きにくい場合、多くはあごの関節の問題が考えられますので、歯科・口腔外科を受診すると良いかと思います。その他の症状として微熱や倦怠感など全身症状もみられる場合は内科的な病気の可能性もありますので、内科を受診しましょう。
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