口の中がしびれる原因はストレス?気を付けたい病気は?
口の中にしびれが生じると、食事や会話などの日常生活にも使用をきたす可能性があります。
実際にストレスによって、症状が起こる場合もあるため、その原因について詳しく解説していきます。
また、口の中のしびれでもストレス以外の原因から気をつけたい病気もお伝えしてきますので、心当たりがある場合は注意して下さい。
目次
ストレスによる口腔内の痛み
舌痛症
舌の見た目に変化は無いにもかかわらず、ピリピリとした痺れや痛みを感じることがあります。しかし、食事中には症状が軽減することが特徴としてあります。
原因は明らかになってはおらず、ストレスによるものが考えられています。
また、自律神経系やホルモンバランスの乱れの影響も受ける可能性があるとされます。
唾液の分泌が減少
ストレスがかかると身体は緊張状態に陥ります。それにより、唾液の分泌が減少し、口腔内が乾燥しやすくなります。
唾液には口腔内の細菌を排除する働きがあります。
つまり、唾液の量が減少することで細菌の増殖を促してしまい、感染しやすくなってしまいます。
さらに、口腔内が乾燥すると粘膜が傷つきやすい状態となるため、痛みを感じるとともに感染のリスクがより高まります。
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カビによるもの
口腔カンジダ症
カンジダ菌は真菌(カビ)であり、口腔内の常在菌の一つですので、誰もが持っているものです。普段は何も悪さをしないのですが、免疫力の低下している方の場合に菌が増殖し、感染症状が起こります。
主な症状には、口の粘膜の痛み、味覚障害が生じます。
また、白色、斑紋状の膜が粘膜に生じます。これは、ガーゼなどでこすると容易に剥がれ、その下が赤く、びらん状になります。
免疫が低下しやすいとされるのは、長期のステロイド剤内服、糖尿病、全身衰弱状態の場合が挙げられます。
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貧血によるもの
鉄欠乏性貧血
名前の通り体内の鉄分が不足することで起こる貧血です。鉄は、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンをつくり出す際に必要な栄養にとなります。
鉄分が不足することで、ヘモグロビンが減少し、赤血球の大きさ自体も小さくなり貧血が生じます。
症状には、舌乳頭(舌の表面の凹凸)の萎縮、舌先や舌の縁が赤くなります。
また、舌痛や味覚障害も伴います。
さらに、ヘモグロビンが減少することにより、全身の酸素供給量の低下をきたし、息切れや倦怠感、目眩を併発する可能性があります。
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病気の可能性もある!
舌癌
舌に何らかの刺激が加わり、腫瘍が発生し、舌の痺れや痛みが起こります。陽性の腫瘍の場合は、手術にて摘出し回復が見込めます。
しかし、悪性腫瘍の場合はがん治療にて対応していく必要が出てくるため注意が必要です。
脳梗塞の前兆かも
脳梗塞が起きると片側の手足が痺れて、脱力するという内容をよく聞きます。しかし、同時に口や舌が痺れる場合があります。
また、脳梗塞には前兆があり、その時の状態を「一過性脳虚血発作(TIA)」と言います。
TIAは一時的に脳の血流が低下し、脳梗塞の一歩手前の状態になります。
ですが、症状の特徴として、痺れが突然起きて、数分で消える、軽い痺れで生じるなどがあり、見逃してしまうことも少なくありません。
そのまま放っておくと約3ヶ月〜半年の間に脳梗塞を発症する危険があるため、手足と口が同時に痺れを起こす場合には注意が必要です。
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口の中が痺れる、その対処法
規則正しい生活
不摂生や寝不足などにより、十分な栄養や休息がとれない状況に陥ると、疲労が蓄積されストレスを溜め込んだ状態となります。また、口の乾燥や免疫力の低下を引き起こし、口腔内の不調を起こしやすくなります。
まずは、ストレス・疲労を溜め込まないよう十分な睡眠による休息をとりましょう。
さらに、バランスのとれた食事、入浴による血行促進を図り健康的な生活を送ることが重要です。
医療機関の受診
生活習慣を見直しても、症状が改善せず、持続または悪化するような場合は別の病気が隠れている可能性もあります。適切な検査、内服や手術による治療が必要となる場合もあるため、気になる症状が続く場合は早めに医療機関を受診することをお勧めします。
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まとめ
長期的に症状が続いている場合や特徴的な症状がみられる場合、気をつけたい病気が隠れている可能性があります。そのままにしておくと、後遺症や症状の悪化などに悩まされる危険があるため、早急に医療機関に相談することが重要です。
また、普段の生活習慣を改善することで症状の緩和が期待できる場合もあるため、一度、自分の生活を見直してみることも良いでしょう。
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