顎が外れる原因3つと予防法!どんな症状が出るのかも気になる!
顎が外れてしまった状態は、顎関節脱臼(がくかんせつだっきゅう)という症状を指します。
顎は、下顎と頭蓋骨の下側面部分が普段はくっついています。
この下顎と頭蓋骨(いわゆる上顎)の連結部分を「顎関節(がくかんせつ)」と言います。
この顎関節は、顎を開閉させるときに必要となる関節で、この顎関節により食事をするときに物をかんだり、話をするときに口を動かしたり出来るわけです。
こういった意味でも、顎関節は、身体の重要な関節の一つです。
しかし、顎関節の可動域は限られています。顎関節の可動域を超えて、顎の開閉動作を行うと、顎が正常な動作を行うことが出来なくなり、口が開いたままになってしまいます。
この状態が顎関節脱臼であり、「顎が外れた」ということになります。
それでは、顎関節脱臼になる原因や予防法についてもう少し詳しく見ていきましょう。
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目次
顎関節脱臼(顎が外れる)の原因は?
顎が外れることを、顎関節脱臼と呼びますが、具体的にはどの様なことが原因で顎が外れてしまうのでしょうか?ここからは、顎が外れる原因について見ていきます。
筋力低下
顎関節脱臼になる原因として、一番に挙げられるのは、ずばり顎を動かす部分の筋力が低下していることです。最近、顎関節脱臼を引き起こす人が増えているのは、固い食べ物などを食べる習慣が減り、顎や口周りの筋力が低下していることが考えられます。
筋力低下による顎関節脱臼を防ぐ予防法
筋力低下による顎関節脱臼を防ぐ方法としては、物を食べる時に、しっかり噛むということが効果的です。噛むことを「咀嚼(そしゃく)」と言いますが、この咀嚼は、とても大切なことです。
よく昔から「ご飯はしっかり噛んで食べなさい」などと言われた経験はありませんか。
現代社会では、常に時間に追われていて、ゆっくりとした食事時間が確保できずにあまりご飯を噛まずに、食べてしまう人が多くいます。
これは、極めて危険であり、咀嚼筋という噛むことに必要な筋力の低下に繋がります。
噛む筋力が低下することで、顎関節脱臼になる可能性が高くなりますので、しっかりご飯を噛んで食べることが重要です。
そして、ご飯を噛むときは片方の顎だけで噛まずに、両方の顎をまんべんなく使い、噛むようにしましょう。
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噛み合わせ
上の歯と下の歯の噛み合わせが悪い場合も、顎関節脱臼の原因となります。噛み合わせが悪いと筋力低下に繋がるからです。
その理由としては、上の歯が内側に入り込むように生えていたり、下の歯とうまく噛み合わないような歯の生え方をしている場合、下顎の動きが制限されます。
本来、顎関節がもっている可動域が意図しない障害により制限されると、それが筋力低下に繋がるのです。
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噛み合わせの悪さと顎関節脱臼の予防法
噛み合わせは、自分ではどうしようもないことが多いです。そもそも、噛み合わせが悪いかどうかを自分では判断しづらいからです。噛み合わせが悪いと、噛んだ時に悪い噛み合わせに合わせて、噛む度に顎がずれてしまいます。
これを改善するには、自分で意識するだけでは難しく、歯並びを整えるために、歯の矯正をする必要があります。
上の歯が原因で噛み合わせが悪いのか、下の歯が原因で噛み合わせが悪いのか、矯正が必要なレベルなのか、なども自分では判断できませんので、気になる場合は歯科に行き医師の診察を受けるようにして下さい。
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顎関節症
顎関節症とは、顎関節部分が、生活習慣やストレスによって炎症が起きてしまう症状を言います。顎関節症を引き起こすと、何をしていても顎が痛い、口を開閉させると関節部分でポキポキ、ボキボキといったような音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が出ます。
顎関節症と生活習慣は、密接に関わっています。
現代では、慢性的な運動不足や、パソコンやスマートフォンなどの普及から姿勢が悪くなりやすかったり、また自分に合わない高さの枕を使用していたり、身体を横にしながらテレビを見るといった些細な日常生活の習慣が、顎関節症を引き起こす原因と言われています。
また、運動のし過ぎや、ヒールが極端に高い靴などを履いていたりすると、身体が緊張状態となり顎関節症になるケースもあります。
顎関節症は、噛み合わせが悪かったり、歯並びがよくないことが原因とされ、歯や顎の骨の形を整えるよう矯正などの治療が中心となり行われてきましたが、実際には、姿勢の悪さや筋力の低下が主な原因とされており、ストレスなどの精神的な問題も顎関節症を引き起こす原因とされています。
すなわち、顎関節症を引き起こす根本的な原因は、間違った生活習慣(正しくない日々の過ごし方)にあると言えます。
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顎関節症の予防法
顎関節症の予防法としては、やはり根本的な原因である生活習慣の改善が大切です。
具体的には、日常に無理のない適度な運動を取り入れる、スマートフォンやパソコン等の使用を控え姿勢を良くする、自分の身体に合った寝具を使用する、などが挙げられます。
また、入れ歯を使用している人で、その入れ歯を長い年数ずっと使用している場合は注意が必要です。
入れ歯も年齢と共に合わなくなったりすると、顎に負担がかかり顎関節症になる可能性があります。定期的に、医師の診察を受け、メンテナンスを行うよう心がけましょう。
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まとめ
顎が外れるのは、とても些細なことが原因です。顎が外れやすいと、会話を行う動作だけでも気を使う必要があり、精神的にも負担がかかります。
日々の生活習慣の見直し・改善だけでも顎が外れる可能性を減らすことが出来ます。
これを機に、生活習慣を見直し改善を行い、美味しく食事を食べたり、楽しく会話をして大笑いできるような生活を大切にしましょう。
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