エラの辺りを押すと痛いのはなぜ?5つの原因と効果的な対処法!

エラの辺りを押すと痛いのはなぜ?5つの原因と効果的な対処法!

口


エラの周りには、顎の関節やリンパ節、唾液線や歯など様々なものが存在しています。

そのため、痛みの原因も様々であり、なかなか特定できないものです。


それでも、エラ周辺の違和感の原因を知識として知っておくといざ症状が現れた時には対処が素早くできますので、その後の経過も良いものとなります。

この記事では、そんなエラの痛みの原因と痛み改善の近道をご紹介してきます。

エラの痛みの原因5つ!

リンパ節炎

体の内、リンパ節が集中している場所は脇の下や首すじ、足の付け根、耳の前後となります。

耳周囲のリンパ節に炎症が起こると、エラの腫れや痛みを引き起こします。


この場合に炎症を起こしていると考えられるリンパ節は、耳後部リンパ節、耳下腺リンパ節、上頸部リンパ節の3つが考えられます。

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耳下腺炎

耳下腺炎は、「おたふく風邪」と呼ばれることもあります。

ムンプウイルスの感染により耳下腺が腫れる病気です。

ウイルスの潜伏期間は2〜3週間とされています。


症状として、耳の下の痛みやエラから顎ラインの腫れ、発熱、食欲不振が起こります。

両側とも腫れる場合が多いですが、片側で症状が起こるケースもあります。

子供がなるイメージがありますが成人で発症し、重症化する可能性もあるため注意が必要です。


関連記事:ほっぺたが腫れて痛い!原因は病気の可能性もある?

親知らず

多くの人が親知らずを持っており、歯が生える場所がないと正しい位置に生えず、歯と歯肉の間に隙間が生じてしまいます。

この隙間に細菌が入ると炎症を起こし「智歯周囲炎」となります。親知らずの部分からエラ周辺に痛みが現れます。

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顎関節症

耳の前にある顎関節の不調により、関節周囲に痛みが走ります。

ちょうどエラの部分が顎関節の近くとなり、症状が現れやすくなります。

痛みの他には、口の開閉時に顎関節から「ガクッ」と音が聞こえたり、口が開かなくなる可能性もあります。

原因として、関節面にある関節円板のズレが考えられます。


関連記事:顎がカクカク鳴るのは病気の症状?痛くない場合も注意が必要!

腫瘍

腫瘍は良性か悪性の場合に分かれます。良性腫瘍の場合で考えられるのは、

粉瘤(アテローマ) 垢や皮膚の老廃物が皮膚内部にたまり出来る腫瘍です。
脂肪腫 体の一部分の脂肪細胞が増殖することで出来る腫瘍です。
ガングリオン 体液などが袋状にたまり腫瘍となるものです。

次に、悪性腫瘍の場合に考えられるのは以下のものです。

悪性リンパ腫 血液のがんであり、顎部分のリンパ節にも腫瘍をつくる可能性があります。
唾液腺腫瘍 唾液腺に沿って出来る腫瘍のことです。

この腫瘍は良性の場合もありますが、腫瘍の増殖に伴い、顔面麻痺や顔の痛み、口の開閉に支障をきたすなどの危険もあるため注意が必要です。

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痛みの緩和、対処法

無意識のうちに噛みしめる、頬杖をつく、片側だけで噛むなどの癖がある場合に顎関節症を助長する恐れがあるため、このような癖がないか注意してみましょう。

予防法として歯科で顎の噛み合わせのチェックをしてもらう、口の体操で口を大きく動かすことも効果が期待できます。


また、硬い食材と柔らかい食材をバランス良く食べることで、適度に顎を使用できる食生活を心がけることも大切になります。


明らかに痛みや腫れなどの炎症症状がある場合は、患部の冷却を行うことで一時的に症状を緩和出来る可能性があります。


患部のマッサージなど刺激を与えることは、炎症の範囲を広げる可能性もあるため、症状が強い場合は控えましょう。

耳下腺炎やリンパ節炎などは症状が似ており、判別が難しいことも多いです。

そのため、自身のみで判断せず、早めに病院を受診しましょう。


関連記事:顎が開かない?引っかかる感じがする症状の原因と対処法を解説!

病院へ受診

顎の痛みは炎症が起こっている場合もあり、放っておくと重症化したり、別の合併症を起こすなど危険な状況である可能性もあります。

そのため、気になる症状があれば迷わず医療機関を受診しましょう。

リンパ節などの腫れが分かれば、内科や耳鼻咽喉科を受診し、親知らずなど、口腔内の問題と分かれば歯科、口腔外科を受診してみましょう。

また、診てもらった先で、より適した診療科の紹介をしてもらえる可能性もあるため早めの受診をお勧めします。


関連記事:ものを噛むとこめかみが痛いのはナゼ?気になる原因を解説!

まとめ

今回はエラの痛みの原因やその対処法についてご紹介していきました。

痛みの原因は様々にあり、一人で解決することは難しいものです。

症状を的確に把握した上で、医療機関を受診することが痛みの緩和の近道になります。

まずは、一人で悩まず病院で相談をしてみましょう。


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