目の下が腫れてかゆい!原因はアレルギー反応以外にもある!

目の下が腫れてかゆい!原因はアレルギー反応以外にもある!

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眼とその周りは人の顔の中でも最も他人の視線が集中する部分です。

そのため眼の下が腫れてしまうと非常に目立ってしまいますし、かゆみなどの症状がある場合はツラいので、早く治してしまいたいです。


そこでこの記事では眼の下が腫れてきたり、その他の症状を呈してくる病気について、アレルギーとの関わりも含めて解説していきたいと思います。

ものもらい(めばちこ)

関東では「ものもらい」、関西の方では「めばちこ」と呼び方は異なりますが同じような症状を指しています。

ここでは「ものもらい」に統一します。


さて、ものもらいはまぶたがぷっくりと丸く腫れるものだということは多くの方が聞いたことがあるかもしれませんが、実はものもらいにはいくつかの種類があります。


それは麦粒腫(ばくりゅうしゅ)霰粒腫(さんりゅうしゅ)です。

それぞれについて解説していきますが、まずは頻度の高い麦粒腫から見てみましょう。


麦粒腫は簡単に言うと、まぶたに細菌が感染して膿がたまった状態です。

麦粒腫が発生するとかゆみが出てきて、まぶたが赤く腫れて来ます。


また、細かいところではまぶたの外側にできるものを「外麦粒腫」、内側にできるものを「内麦粒腫」といって、内麦粒腫の場合はかなりの痛みを伴うことが特徴です。

麦粒腫ができる原因としては、黄色ブドウ球菌という細菌がまぶたやまつげの皮脂腺から感染することが挙げられます。

この細菌は私たちの皮膚などに常在している菌ですが、通常であれば感染を起こすことはありません。


しかし、寝不足であったり栄養が偏っていたりなど身体にストレスがかかっている時には免疫が弱って感染してしまいます。

他にもコンタクトレンズや化粧品が誘引となることもあります。


次に霰粒腫についてです。

霰粒腫はまつげの生え際にある「マイボーム腺」という特殊な脂腺が詰まってしまい、デキモノができたり腫れたりするものです。

原因はよく分かっておらず、細菌が原因となっているわけでもないので痛みが出てくることは少ないです。

しこりができて気になるといった具合でしょうか。

しかし、霰粒腫に細菌感染を合併すると「化膿性霰粒腫」と呼ばれ、麦粒腫とよく似た外観となります。

治療法が異なる2つの疾患ですのできちんと見極める必要があり、医療機関での診断が重要です。


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アレルギー性結膜炎

結膜というのは白目の部分と思われていますが、実際はまぶたの裏から白目の表層までが結膜になっています。


結膜にアレルギーの原因物質(アレルゲン)が付着することで、炎症が起こるのがアレルギー性結膜炎です。

花粉やハウスダストは本来免疫機構で反応する物質ではありません。


しかし、アレルギー体質ではアレルゲンに対して過剰に反応してしまうためアレルギー症状が現れてきます。

このような反応をアレルギー反応と呼んでいます。

アレルギー性結膜炎の症状としては目のかゆみや充血、異物感、瞼の裏のデキモノがあります。

季節的に症状が現れている場合には花粉がアレルゲンとなっていることが多いため、家の中に花粉を持ち込まないよう、玄関に入る前に服を払ったり、洗濯物を外に干さないようにしたりなどの対策を取るようにしましょう。


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春季カタル

春季カタルはアレルギー性結膜炎の重症バージョンとも言うべきもので、特に男の子に多く見られる疾患です。

激しい目のかゆみや糸状の目やにが多く出てきます。


瞼の裏側には石垣のような粘膜の隆起(石垣状乳頭増殖)が見られるケースが多いです。

ひどくなると角膜にびらんや潰瘍(いずれも角膜の欠損)が起き、かゆみだけでなく痛みが強くなり、目も開けていられないような状態になります。

子どもの場合は、学校での勉強にも支障が出るためできるだけ早期に眼科を受診したほうが良いでしょう。


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眼瞼炎

眼瞼(がんけん)とはまぶたのことで、眼瞼炎はまぶたに起こる炎症の総称です。


分類としては、まつげの根元部分にできる「眼瞼縁炎」、まぶたの皮膚に起こる「眼瞼皮膚炎」、目尻に起こる(ことの多い)「眼角眼瞼炎」の3つの種類があります。

眼瞼縁炎は細菌やウイルスの感染によって起こったり、皮脂分泌過剰によって起こったりします。


他の2つは薬品や女性であれば、化粧品などに対するアレルギー反応が原因となることが多いです。

かゆみが強い場合にまぶたを強くこすったりしてしまうと、白内障や網膜剥離などを合併してしまうことがあるので注意しましょう。


また、治療法も眼瞼縁炎とその他で異なり、眼瞼縁炎は皮膚を清潔にし、抗生物質や抗ウイルス薬、ステロイド剤の点眼薬や軟膏を使用します。

眼瞼皮膚炎や眼角眼瞼炎ではアレルゲンを特定し、使用を避けた上でステロイド剤の点眼薬や軟膏を使用します。


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まとめ

いかがだったでしょうか。

眼は外界の情報を取り入れる重要な器官です。

ですので、どんな病気であれ早く治療するために早めに医療機関を受診するようにしましょう。

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