視界がぼやける原因は?頭痛の前のチカチカした稲妻はなに?

視界がぼやける原因は?頭痛の前のチカチカした稲妻はなに?

片頭痛の前兆


毎日のデスクワーク、書類整理でパソコンとにらめっこで、目が霞む文字がぼやけるなど、眼の疲れを感じている方は多いと思います。

目薬を点眼したりマッサージしてみたり、皆さん様々な対処法をお試しのことでしょう。

ここでは、眼にまつわる様々な症状・病気、その対処法について、ご紹介したいと思います。

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パソコンの仕様で、眼精疲労?

パソコンを長時間使用していると、眼の周囲の筋肉は、焦点をずらしまいと一生懸命働きます。

パソコンに限らず、長距離運転、生産ラインの目視検査のお仕事の方なども同じことが言えます。

最近ではスマホを長時間使うことから、目が疲れてしまう人が多く特に若い世代の人に多い症状となってきました。

一点に集中する状態が長く続くと、筋肉はこの機能をやめることを忘れてしまい、筋肉への血流が悪くなるのです。そこで起こってくるのが「眼精疲労」です。

一言で「眼精疲労」といいますが、その影響は眼だけではありません。全身の筋肉は繋がっているので、肩こり、腰痛、姿勢の悪さにも繋がるのです。

眼精疲労の対処法
眼の周囲に限らず、頭皮、肩の上げ下げ、肩甲骨を動かしてみる、など全身の軽い運動をすると血流が良くなり、眼精疲労も和らいできます。


パソコンを一日中使うお仕事をされている方は、1時間から2時間に一回、立ち上がって体を伸ばしてみましょう。だいぶ、楽になるはずです。


休憩時間や自宅に帰ってからは、蒸しタオルで眼の周辺を暖めてあげましょう。冷やす方が多いのですが、眼は温めると筋肉がほぐれ、楽になります。

眼がチカチカする

片頭痛の前兆


「眼がチカチカする」といっても、感じ方や症状はケースバイケースでそれぞれ違いがあるかと思いますが、いくつか見ていきましょう。

まぶしい光などを見たときに、チカチカする。

太陽を見上げたときや、カメラのフラッシュにあたった時、しばらく視界の一部に光の点が残り、物が良く見えなくなることがあります。

眼はレンズですので、まぶしい光を受け止めることが苦手です。光の残像が眼の中にある網膜(映画のスクリーンにあたるところ)に残ってしまいます。

対処法
しばらく静かに眼をつむりましょう。

それでも明るい点が見えると思いますが、何度か眼を開けたり閉じたりを繰り返しているうちに、残像も消え視界がはっきりとしてきます。

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まぶしい光を見てないのに、チカチカする

片頭痛の前兆

閃輝性暗点(せんきあんてん)

パソコンも見てないし、明るいものも見てない。眼も疲れてないのになんだか眼の前、あるいは表面にキラキラしたものが見えたり、稲妻のような光が見える。


でも、どこも痛くないし、体調も悪くない。こんな症状を「閃輝性暗点(せんきあんてん)」といいます。


主な原因はストレスやホルモンバランスの崩れです。それが元で脳の血管が一時的に縮まり血液の流れが悪くなることで起こります。

幸いほとんどの場合、すぐに血液の流れは戻るのですが、縮んだ血管に大量の血液が流れ始めるため、その後頭痛がすることがあります。


「偏頭痛」と言われるもので、頭の左右どちらか、こめかみや耳の上辺りが痛み、市販の鎮痛剤が効かないのが特徴です。


偏頭痛が起こる前のサインとしてこの閃輝性暗点があるとも言えます。

閃輝性暗点後の偏頭痛の対処法は?
何度も繰り返すうちに、これは偏頭痛なんだ。というのがわかってくると思います。

偏頭痛は短くても丸一日、長いと一週間以上痛みが続きます。これは大変つらいです。場合によっては吐き気を伴うこともあります。


病院を受診し偏頭痛に効くお薬をもらいましょう。そして、その兆候(チカチカするなど)が出始めたら、すぐ飲むようにします。


痛くなってしまうとお薬の効果があまりなくなってしまうので、閃輝性暗点が出はじめたと思ったらすぐに飲むことが大切です。



また、ズキズキと痛んでいる部分を冷やすようにしましょう。


上で紹介した眼精疲労や肩こりの時とは違い温めると、症状が悪化しますので、偏頭痛の時は間違っても温めてはいけません。


参考記事はこちら↓↓
関連記事:バファリンとイブの違い!鎮痛剤の成分について解説!

暗いところで、明るい点が見える。

真っ暗ななのに光の点が見えたり、チカチカと細かい光が見えることがあります。

これを「光視症(こうししょう)」と言われ、比較的高齢者に多い病気ですが、40代50代でも見られます。


これは、大きな病気に繋がる可能性があるため注意が必要です。


眼の中には硝子体という、透明なゲル状の液体が入っているのですが、加齢に伴いこの液体が水のようにサラサラになってくることがあります。

そうすると、スクリーン機能である網膜から剥がれてしまい、その時に網膜を引っ張ってしまうことで光が見えてしまいます。

これを「後部硝子体剥離(こうぶしょうしたいはくり)」といい、放っておくと失明にも繋がりかねません。

対処法
ある程度の年齢であり、頻繁に暗闇で光が見える、その光が大きくなってきている場合は、急いで眼科を受診しましょう。早ければ早いほど、治療の幅は広がります。

立ち上がったら急にチカチカ

片頭痛の前兆


女性の方には経験があると思うのですが、いわゆる立ちくらみ。「起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)」といいます。

座ったりしゃがんでいたりすると、心臓はさほど頑張らなくても体の中心で循環しています。

それが突然立ち上がると、一気に脳まで血液を運ぶことになるので、それが間に合わず低血圧となりチカチカしたり、目の前が真っ暗になったりして、ひどいときには倒れてしまいます。

若い女性、妊婦さん、産後の方、寝たきりの方に頻繁に見られます。

対処法
立ち上がった時にこの症状が出たと思ったら、とにかく座ることです。

立っている場合はしゃがみこんで、頭を足のほうまで低くしてください。椅子がある場合は、座って頭を下げてください。


また、大きく息をすることで、血液量が増え早く良くなります。

脳梗塞、脳出血

何もしてないけど、眼がチカチカするし、なんだか視野が狭い気がする。眼の奥や頭が痛いこれは重大な病気が隠れています。


脳梗塞、脳出血などの疑いも出てきます。

対処法
すぐにでも、病院を受診してください。そのまま倒れてしまう方もいると思います。


突然症状が現れた場合などは、一刻を争いますので救急車を呼ぶ必要もあります。

救急車を待っている間は、体を大きく動かさず、体を右に向けた体勢で待ちます。(人の左半身の背中側には、お腹や足に血液を送る大きな血管があるのと、心臓や胃に負担をかけないためです。)

まとめ

いかがでしたか?一言で「眼がチカチカする」といっても、眼精疲労のような命には関わらないものから、脳梗塞、脳出血、脳腫瘍など重大な病気が隠れていることもあります。


定期的にチカチカするようなことがある方は、その時何をしていたか、どこか痛かったか、何時頃だったか、などメモをしておくと、診察の際に役に立つと思います。


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