バファリンとイブの違い!鎮痛剤の成分について解説!
頭痛が起きた時、また頭痛以外でも痛みを感じた時、製薬会社の調べによると約6割の方が市販薬などの頭痛薬を飲むようです。
頭痛薬とはつまり「解熱鎮痛剤」のことを指します。発熱した時、病院で処方される解熱剤も整形外科で痛み止めとして処方される薬も、市販されている痛み止めも全てこの「解熱鎮痛剤」です。
今回の記事では、頭痛薬・鎮痛剤についての種類や作用に仕方などについて書いていきます。ぜひ参考にしてみて下さい。
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成分の種類
同じ解熱鎮痛剤の中でもその成分は何種類かあります。市販されているもので有名なものにバファリンA・ロキソニン・イブなどがありますが、これらはすべて解熱鎮痛剤ですが主成分が異なります。
バファリンAはアスピリン、ロキソニンはロキソプロフェンナトリウム、イブはイブプロフェンです。
それぞれ成分によって痛みを抑える作用の仕方が異なります。
この記事では、痛みが起こるメカニズムと代表的なアスピリンとイブプロフェンの作用と副作用について簡単に説明したいと思います。
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痛みが起こるメカニズム
痛みを感じる感覚は何らかの刺激や損傷を受けた細胞がセロトニンやアセチルコリンやプラジキニンなどの発痛物質が神経を刺激し、それが電気信号となり脳に伝達することにより痛みとして認識されます。
つまり、痛みを感じるのは痛む部位ではなく脳が感じているのです。解熱鎮痛剤はその痛みを感じるメカニズムを利用して作られている薬なのです。
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バファリンA(アスピリン)の作用
アスピリンは数種類ある発痛物質の中でも体の熱を上げたり、痛みを増大させるプロスタグランジンという物質の働きを阻害するよう作用します。作用機序としてはプロスタグランジンを作るシクロオキシゲナーゼという酵素の働きを阻害することでプロスタグランジンを生成できないようにします。
NSAIDsという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、このNSAIDsがプロスタグランジンの合成を抑える薬の総称で、アスピリンもこのNSAIDsの一種です。
ちなみにロキソニンもNSAIDsの一種で、同じプロスタグランジンを阻害する作用ですが、ロキソニンは腸管から吸収されたあとに代謝されてはじめて効果を発揮するプロドラッグ製剤というものです。
また、アスピリンは解熱鎮痛剤としてだけではなく抗血栓薬(血液をサラサラにする)としても使われています。
解熱鎮痛剤として使用するか抗血栓薬として使用するかはその投与量で決まり、大量に投与すると解熱鎮痛剤として作用します。
つまり、使用容量として書かれている容量はアスピリンの量としてはすでに抗血栓薬より多いのです。それ以上の容量を服用することはアスピリンの過剰摂取になってしまいます。
アスピリンは大量摂取では急激に、少量を繰り返し摂取することでも徐々に中毒を起こします。
子供が発熱した際にはアスピリンは滅多に処方されません。なぜならライ症候群という病気を発症するリスクがあるからです。
アスピリン中毒の症状としては主に耳鳴り・吐き気・眠気・幻覚・錯乱・早い呼吸・胃腸障害があります。
関連記事:ロキソニンの効果や持続時間・副作用が知りたい!腰痛にも効く?
イブ(イブプロフェン)
イブもまたアスピリンやロキソニンと同じくNSAIDsの一種です。
作用機序もプロスタグランジンを生成させるシクロオキシゲナーゼという酵素を阻害することでプロスタグランジンを作らないようにすることで作用します。
ではアスピリンやロキソニンとは何が違うのかといいますと、イブプロフェンにはアスピリンよりも強い鎮痛作用があります。
また、最高血中濃度到達時間(血液中の薬の濃度が一番高くなる速さ)がとても速いので効き目が早く出ること、またアスピリンと違い子供への投与も可能です。
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NSAIDs以外の解熱鎮痛作用のあるもの
アセトアミノフェン、カフェイン
アセトアミノフェンは子供が病院にかかった際にも処方される事が多い薬、また妊娠中でも服用できるとされているカロナールという薬があります。作用機序は詳しく解明されていませんが、副作用が最も少ない解熱鎮痛剤とされています。カフェインはコーヒーに含まれているおなじみの成分です。
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まとめ
解熱鎮痛剤の過剰摂取による副作用としては耳鳴り・吐き気・眠気・幻覚・錯乱・早い呼吸・胃腸障害があります。市販の総合感冒薬(風邪薬)にも解熱鎮痛剤と同じ成分が含まれているので解熱鎮痛剤と風邪薬を一緒に服用することは避けた方が良いです。
また、カフェインと一緒に解熱鎮痛剤を服用することも解熱鎮痛作用が重複するので避けた方が良いです。
不快な症状を軽減してくれる、鎮痛剤ですがその用法や容量は正しく守る必要がありますので、十分気を付けて服用するようにしましょう。
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