まぶたを押すと痛いのはなぜ?5つの原因と対処法を解説!

まぶたを押すと痛いのはなぜ?5つの原因と対処法を解説!

子供


「目は口ほどにものを言う」と言われるように、目はその人の気持ちや性格まで表してしまうものかもしれません。

日常生活を送る上で目から入ってくる情報は沢山あり、目に不調が起こるととても不快ですし仕事や勉強に悪影響がでてきます。


そんな大切な目を保護する大切な役割をしてくれている、まぶたに炎症が現れた場合も同じく辛いものです。


まぶたの症状と言えば、「かゆい」「赤い」「痛い」「できもの」などが思いつきますが、まぶたを押した時に痛みが出ることもあります(瞬きをしたら痛いなどもあるかもしれません)。


この記事では、まぶたの炎症や目の炎症について、特に押したら痛い感じがする症状にスポットを当てて原因や対処法を解説していきます。

「眼精疲労」と「ドライアイ」

日常生活を送る上で、スマホやパソコンの画面を見ない日はまずないと言っても良いのではないでしょうか?

仕事で毎日パソコンの画面を長時間見続けている人も多いかと思います。

一日が終わる夜には、目がかすむ、目がしょぼしょぼする、充血している、まぶたが痒いなど様々な症状に悩ませれていることかと思います。


これら、目やまぶたの痛みを中心とする症状の原因で一番多いのは、眼精疲労とドライアイです。

日本人の約6割の人が眼精疲労だと言われています。

眼精疲労は放置すると、首や肩の痛み、食欲不振、便秘や吐き気などの全身状態まで悪化してしまいます。


また、意外と知られていませんがもっと悪化してくると、うつや不安感、イライラなどの自律神経の障害を起こすこともあります。


ドライアイは、エアコンが必要な季節、室内の空気が乾燥しがちな季節に起こりやすく、パソコンや車の運転など長時間同じものを見続けているとき瞬きの回数が無意識に減っていることが原因のこともあります。

対策

眼精疲労やドライアイへの対策としては

  • 意識的にときどき瞬きをしてみる

  • 目をギュッとつよく5秒閉じてパッと目を大きく開く、眼球を上下左右に動かす、など目の周りの凝り固まった筋肉をほぐす『眼球体操』をしてみる。

  • 温タオル(タオルを水で濡らし、ビニール袋などに入れて電子レンジで1分温める)や、冷タオル(タオルを水で濡らし、1時間ほど冷凍庫で冷やす)を準備し、目や目の周りを温めたり、冷やしたりする。交互に行うのも良い。

  • 睡眠や栄養をしっかりとる。(これは、日頃からの心掛けが大切です)

などを心掛けて行ってみましょう。


また、最近はブルーライトカットメガネを使用する人も多いようです。

これはまだ医学的には実証されていませんが、使用した人の感想では疲れにくくなったという意見も多く、仕事でパソコンを長時間使用する人は一度試してみても良いかと思います。



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目薬のさしすぎ

今は市販の目薬も種類がたくさんあり、目の痛みや症状に合わせたものもあるため、目やまぶたの不快感に対して市販の目薬で対応してしまう人も多いでしょう。

しかし、その目薬がまぶたの痛みの原因となっていることがあります。


目薬は、症状によって配合されている成分が違いますが、使用すると症状が治まったように感じ、ついついさしすぎてしまうこともあります。

1回の使用量は1滴で充分なのですが、何か物足りない気がして2~3滴差したり、スーッとする成分が入っている目薬などは、ついつい用量を決められた回数以上にさしてしまう人もいます。


しかし、目薬を使用しすぎると、自分で涙を出す力が弱くなり涙の量が減り、症状が悪化したり、目の潤いの中に含まれている栄養成分まで流されてしまい、眼球が栄養障害を起こしたりします。


また、アレルギー症状を抑える目薬の中にはステロイドなどの成分が含まれている物もあり、副作用で眼圧が強くなってしまうこともあります。

目薬を使用すること自体は問題ありませんが、必ず用法や用量を確認して適正に使用しましょう。



関連記事:瞬きをすると目が痛い原因は?注意したい5個の病気を解説!

角膜が傷ついている

目


目にゴミが入った、無意識に目をこすって傷つけた、コンタクトを適正に扱わなかった、などの理由から、自分でも気付かないうちに、目の表面の角膜部分に傷がついている可能性もあります。

目薬をさしたときに目が染みるなどの症状があれば、目の角膜が傷ついている可能性が高いでしょう。


一般的には角膜上皮の軽い傷であれば、自然と再生し落ち着くことがほとんどですが、体力が低下していたり、傷が深い場合は感染症の危険性もあります。

空気中にはどんな菌やウイルスが飛んでいるかもわかりませんので、そのまま放置すると重篤化してしまう可能性もありますので、早めに眼科に行くようにしましょう。

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ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)

まぶたを押して痛いときは、眼球に原因があるだけでなく、まぶたの毛穴・分泌腺からの細菌感染による、ものもらいの可能性もあります。


ものもらいの症状は、目がゴロゴロする、目やまぶたがかゆい、まぶたが腫れて痛む、白目が赤くなる、目やにがいつもより出る、などのがあります。


初期の状態だと、抗菌薬や抗生剤などの目薬が効果的です。悪化すると膿がたまり、外科的処置で膿を出す必要があります。

気になるからとまぶたを触ったり擦ったりせず、清潔を保ち、腫れが大きくなる前に眼科を受診しましょう。



関連記事:ものもらいの原因と治す方法を解説!人にうつるかも心配!

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その他の疾患

ここまで「眼精疲労」「ドライアイ」「目薬」「角膜が傷ついている」「ものもらい」について見てきましたが、まぶたを押した時に痛みが出る症状の原因は他にも沢山あります。

気になるものをいくつか見ていきましょう。

結膜炎

ウイルスやアレルギーが原因での眼球の炎症。

プールでの感染が比較的多く、子供は注意したい疾患です。

症状は、目がゴロゴロする、白目が赤くなる(充血)、目やまぶたがかゆいなどがあり、ものもらいも併発することもあります。



関連記事:涙袋が赤く腫れて痒い原因は?治し方や対処法も解説!

眼窩神経痛

目の奥の方が強く痛みます。

これは顔や口の中などから続いている三叉神経からくる痛みで、鼻や歯の疾患が原因で痛むこともあります。

また帯状疱疹などから三叉神経痛となり、目の奥の神経まで痛むこともあります。



関連記事:帯状疱疹になったら仕事は休む?対処法や治し方も解説!

緑内障

激しい頭痛や嘔吐、眼圧の上昇、視野狭窄などの症状があります。

これは眼科での適切な治療が必要です。放っておくと視野狭窄が進み最終的には失明の恐れもあります。



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まとめ

今回、ご紹介した以外にも、強膜炎や眼球腫瘍、風邪やインフルエンザの高熱が原因まぶたを押した時に強い痛みが出ることがあります。


まずは、日常生活で目やまぶたをいたわる事を意識しましょう。その上で症状が続く場合は素人判断で対応せず、悪化する前に眼科に行くようにしましょう。



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