涙袋を押すと痛い原因は?ズキズキする違和感に要注意!
ドライアイや結膜炎など目には様々な病気があります。
目が充血したり目やにが多く出たりと、目に出るトラブルは意外と多いです。
みなさんは下まぶたの涙袋のあたりを押したとき痛みを感じたことはありませんか?
この記事では、涙袋が痛くなるのはなぜなのか、どのような病気が考えられるのかや、その対処法について説明していきます。
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涙はどうやってできているの?
涙は目の上にある「涙腺」で作られています。作られた涙はまばたきをすると涙腺から目の表面に流れて目の表面を潤します。その後上下のまぶたの裏側にある涙点2か所から「涙嚢」「鼻涙管」を通って鼻の奥に流れ吸収されます。
通常涙は目からあふれることはないのですが、涙の量が多くなり涙点に流れ込むことができなくなると目からあふれます。
麦粒腫について
麦粒腫は一般的に「ものもらい」「めばちこ」と呼ばれています。主に「黄色ブドウ球菌」がまぶたのふちにある腺に感染したものです。
黄色ブドウ球菌は常在菌の一つで、通常は害を及ぼさないのですが、体力や免疫が低下すると感染を起こすことがあります。
麦粒腫は、まぶたの外側にできたものを「外麦粒腫」、まぶたの内側にできたものを「内麦粒腫」といいます。
症状と治療
症状は感染した部位が赤く腫れ、痛みやかゆみを伴います。
膿が溜まることもあります。目が充血したり違和感がある場合もあります。
触ったりこすったりすると、炎症がひどくなることもあるので触らないようにしましょう。
治療には抗生剤や抗菌薬の点眼を使用します。炎症がひどく大きく腫れたり膿を持っている場合は抗生剤等を内服することもあります。
予防と対策
麦粒腫が治るまで、コンタクトレンズの使用は避けた方がよいでしょう。また、汚れた手で目をこすったり触ったりすると麦粒腫や結膜炎になりやすくなるので、手を清潔に保ちましょう。
また女性の方はアイメイクの仕方にも注意が必要です。まぶたもふちのギリギリまでアイラインを引くと、まぶたのふちにある腺を塞いでしまい麦粒腫ができる原因にもなります。
関連記事:ものもらいの原因と治す方法を解説!人にうつるかも心配!
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涙嚢炎について
涙嚢炎は、鼻涙管が詰まることにより涙嚢にたまってしまった涙に細菌が感染しておこります。もともと鼻涙管が狭い人や赤ちゃんなどにおこりやすい病気です。
また、鼻炎や蓄膿症で鼻涙管が詰まってしまうことにより起こる場合もあります。
症状と治療
涙嚢炎の症状は、目頭の周囲が赤くなったり腫れたりします。痛みは比較的強いことが多いようです。腫れている部分を押すと涙嚢にたまった涙や膿が出てくることもあります。
炎症がひどくなると、目頭の周りだけでなく頬にまで腫れや痛みが広がる場合もあるので早めに受診しましょう。
治療は抗生剤や抗菌剤を使用し膿を出す治療を行い、場合によっては涙嚢を洗浄することもあります。
これらの治療で改善しない場合は手術で涙嚢を取り出すか、涙嚢から鼻の中へ涙を流す新しい道を作る手術を行うこともあります。
関連記事:涙袋が赤く腫れて痒い原因は?治し方や対処法も解説!
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結膜炎について
結膜炎はアレルギーが原因の場合とウイルスや細菌の感染によるものがあります。目の充血やゴロゴロした違和感、目やになどの症状があります。重症化すると痛みを伴う場合もあるので注意が必要です。
関連記事:目の周りがかゆい!赤く腫れてしまう原因を5つ徹底解説!
まとめ
目は涙によって覆われ守られていますが、細菌感染などによりまぶたが腫れたり痛みが出たりすることがあります。細菌感染を予防するために大切なことは、「目を清潔に保つ・汚い手で触らない」ことです。
コンタクトレンズを付けたままにしたり、清潔ではない手で触ることにより感染の機会が増えます。
汚れた手で触らないよう日頃から気を付けましょう。また、目の違和感や痛み、目やになどいつもと違う症状が現れたら早めに受診するようにしましょう。
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