目が痛い!光を見るとまぶしい感じもある5つの原因と対処法!
眼というのは外界の情報のおよそ80%を取り入れていると言われており、眼の病気は生活の質を大きく低下させてしまいます。
視力の低下もそうですが、多い症状の1つとして目の痛みがあります。
しかし、目の痛みの原因は多岐にわたるためかなり複雑です。
この記事では、目の痛みに加えて、光の眩しさも感じることがあるような場合について紹介していきたいと思います。
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電気性眼炎、雪眼炎
「雪目」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは冬場に白い雪をずっと見ていることで強い光を長時間見ることになり、角膜に炎症を起こして痛みを感じるというものです。
これを「雪眼炎」といいます。
また、雪だけに限らず、電気溶接や殺菌するための光など紫外線を含む光を長時間目に当てると目の角膜に炎症を起こしてしまいます。
これを総称して「電気性眼炎」と呼びます。
角膜は一般的に「黒目」と呼ばれている部分の最も外側にある透明な膜で、眼が受ける紫外線の90%程度を吸収しています。
そのため、過度な紫外線曝露は角膜の細胞を傷つけてしまいます。
症状としては眩しさの他にも痛みや充血などがあり、痛みがひどい場合には目を開けることができなくなります。
予防としてゴーグルやサングラスの着用、工場で働く人であればきちんとシールドを使用することが重要です。
治療としては角膜を保護する目薬を使用していきます。
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白内障
目に入った光の焦点を網膜に合わせるレンズのような働きをしている、水晶体という部分が白く濁ってしまう病気です。この白く濁るということから「白内障」と呼ばれていますが、白というのは雪もそうですが光を強く反射します。
そのため白内障では、目に入った光が水晶体でにごりによっていろいろな方向に反射し、視界全体が霧がかったように白く霞んで見え、人によっては眩しいと感じることがあります。
また、白内障では視力低下も見られることがあります。
治療としては手術によってにごった水晶体を取り除き、人工的なレンズを挿入することになります。
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アレルギー性結膜炎
いわゆる「花粉症」の症状の1つです。花粉やハウスダスト等のアレルゲン(アレルギーの原因物質)が眼に付着することで、かゆみや目やに、涙目といった症状に加えて、眩しさなどを感じることがあります。
また、近年ではコンタクトレンズの汚れから発症するというケースも増加してきています。
治療としては、基本的に目薬を使ってかゆみを抑えていくということになりますが、花粉症がベースにある場合には、花粉が飛び始める前から眼科を受診して、飛散ピーク時の症状を軽減する対策がおすすめです。
外出時にはメガネやマスクを着用し、帰ってきたら衣類や髪についた花粉をしっかりと落として手洗い・うがいをすることで花粉対策をし、部屋をこまめに掃除するようにしましょう。
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角膜ヘルペス
ヘルペスというと皮膚のできものの原因になるというイメージがありますが、ヘルペスウイルスにはいくつかの種類があり、角膜ヘルペスを起こすのは「単純ヘルペスウイルス」というものになります。このウイルスは感染すると神経に潜み(潜伏感染)、不規則な生活などによって身体の抵抗力が弱くなると活性化してきます。
治療としては抗ウイルス薬であるアシクロビルという薬を使用します。
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ぶどう膜炎
ぶどう膜というのは虹彩、毛様体、脈絡膜の3つの総称のことですが、ぶどう膜炎というと眼球内の炎症性疾患全体を指します。そして原因となるのは真菌(カビ)やウイルス、細菌などの感染症などもありますが、多いのはサルコイドーシスやベーチェット病、原田病といった疾患が原因となってぶどう膜炎を発症するというもので、これらでぶどう膜炎の20%程度を占めています。
そのため、一口にぶどう膜炎と言っても眼だけではなく全身をチェックする必要があります。
例えばサルコイドーシスであれば胸のレントゲン検査をすることがありますし、血液検査も必要になります。
原田病では眼の症状の前に頭痛や耳鳴り、難聴が見られるのが典型的で、髄液の検査を行うこともあります。
ベーチェット病では皮膚や口の中に特徴的な症状が出ていないかを検査します。
原疾患によって治療は変わってきますが、ぶどう膜炎に対してはステロイドの目薬を行います。
サルコイドーシスや原田病に対してもステロイドは効果的で飲み薬なども考慮されますが、ベーチェット病では原則禁忌なのでこちらは目薬や結膜下注射にとどまります。
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まとめ
いかがだったでしょうか。眼の痛みを引き起こす疾患は意外と多く、職業に関係しているものや同じ眼疾患でもさらに異なる原因があるということが分かっていただけたかと思います。
今回紹介したものの中では、白内障やアレルギー性結膜炎の頻度が高いと思われます。
特に花粉症はある年から突然発症するということも少なくないので、心当たりがあるようでしたら早めに医療機関を受診することをおすすめします。
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