まぶたに蕁麻疹ができるのはなぜ?かゆくても触ったらダメ!
蕁麻疹と言えば、赤くなり、かゆみと腫れが特徴の皮膚のトラブルです痒みが出てくる症状です。ときには痛くなる場合もあります。
蕁麻疹は症状が出る原因がはっきりしないことが多いですが、疲れやストレスがたまったときに、身体の免疫力が低下したため出るものや、アレルギー、物理的な刺激、発汗によるものなどが主な原因とされています。
蕁麻疹は全身に出るイメージが強いですが、目の周り、特に瞼にだけ蕁麻疹が出ることがあります。朝起きてみると瞼に蕁麻疹ができ、腫れていたら驚くと共にそれが蕁麻疹とは分からないかもしれません。
先に述べたように、疲れやストレスによって瞼に蕁麻疹がでることもあります。それでは、疲れ以外に、瞼にだけできる蕁麻疹について考えられる原因と対策を見ていきましょう。
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血管性浮腫
クインケ浮腫とも呼ばれています。瞼、もしくは口唇が急に腫れてきて1センチ程度から10センチほどまでの巨大なものになります。局所的に蕁麻疹のような腫れがでてきますが、かゆみはなく、どちらかというと、ひりひりと熱感がある場合が多いです。
さらに、蕁麻疹が上気道に現れ、浮腫が進むと呼吸困難を起こし、アナフィラキシーショックに陥ることもあるので注意が必要です。
この病気は、遺伝性のものはまれで、ほとんどが後天性です。3つの原因に分類されます。
- 突発性血管性浮腫(血管性浮腫のほぼ半数を占めます。感染症やストレスが主な原因とされていますが、はっきりとは分かっていないことも多いです)
- アレルギー性血管性浮腫(特定の食べ物や薬に対するアレルギー反応が原因です)
- 物理的刺激による血管性浮腫(温熱、寒冷、日光や人工的な刺激などが原因です)
対策としては、アレルギー反応が起きるとわかっている食べ物や薬は摂取しないこと、日光や寒冷など物理的な刺激は避けるなどです。
アナフィラキシーショックに陥ると深刻な状態ですので、血管性浮腫の症状が現れたときは、軽くても速やかに病院に行きましょう。
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眼瞼炎(眼瞼縁炎、眼瞼皮膚炎)
眼瞼縁炎は、主にまつげの根元付近の発赤、発疹です。ただれたり、かさぶたになったりと、慢性化しやすく、重度になるとまぶたの変形が見られます。
原因は細菌感染によるものと、皮脂腺の分泌過剰によるものの二つが考えられますので、まぶたを清潔に保つことが必要です。
眼瞼皮膚炎は、まぶたのかゆみをともない、発赤や腫脹が見られます。水泡ができたあと、皮膚がただれ、角化した表皮がポロポロととれてきます。
原因は、主にアレルギー物質です。
目薬や石鹸・化粧品があわないこともあります。まずは原因となるアレルゲンを特定して、それを避けることが予防となります。
症状が出てしまった場合は、顔にも塗れる弱いステロイドの軟膏を塗る、抗ヒスタミン薬の服用等で対処します。
また、アトピー性皮膚炎の子供は注意しなくてはいけません。
アトピー性皮膚炎の子供は、手が届きやすいためかゆくて目をこすってしまう、もしくはかゆみがひどく目を叩いてしまうなどして、眼瞼炎を発症してしまうことがあります。
かゆみや腫れがひどいときは、温めることはなるべく避けましょう。温まると、夜に眠れないくらいにかゆみが増すことがあります。痒みは温めるのではなく冷やすことで落ち着きます。
アトピー性皮膚炎から眼瞼炎になると、何年かのちに白内障を発症するケースがあります。これは、目をこすったり、叩いたりすることが原因と言われています。
小児期の眼瞼炎を上手にコントロールすれば、成人後の白内障や網膜剥離を防ぐことができると言われています。
アトピー性皮膚炎の子供は、15歳以降になると、定期的な眼科での検診を受けるとよいでしょう。
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その他の理由によるまぶたの蕁麻疹
肝臓疾患がある場合
肝機能の低下により、全身や、時にはまぶたにも蕁麻疹がでることがあります。疲れやすい等の症状があるときは、一度検査してもらいましょう。アレルギー性蕁麻疹や化粧かぶれ
まぶただけに出るとは限りませんが、目の周りの化粧品があわないときは、蕁麻疹のように腫れるときもあります。アレルギーがあるとわかっている場合は、アレルゲンである食べ物等は避けましょう。
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蕁麻疹全般の注意点
- 蕁麻疹がでたときは、なるべく安静に過ごしましょう。身体を動かすと血行がよくなってヒスタミンの分泌が促進されるからです。
- 蕁麻疹がでたときは、寒冷蕁麻疹以外は患部を冷やし入浴は避けましょう
- 皮膚に触れるもの(瞼の場合は、枕やタオル等)の摩擦など、皮膚への刺激を取り除きましょう
- 薬での治療をしましょう(軟膏や病院での処方薬等)
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まとめ
まぶたにできた蕁麻疹には、様々な原因があることがわかりました。特に、アレルギー体質の方は気をつける必要があります。
血管性浮腫やアトピー性皮膚炎はストレスや疲れ、食べ物が大きく影響しています。疲れやストレスをためないことは、どの病気にも言えることですが大切なことです。
まぶたにできた蕁麻疹から、アナフィラキシーショックになる事も無いとは言えませんので、たかが「まぶたの蕁麻疹」と軽く考えずに、一度病院で診察を受けるようにしましょう。
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