尿に粘り気があるのは病気?違和感の原因を今すぐチェック!
通常、尿はやや黄色がかった透明色のものであり、サラサラとした液体で滞りなく排泄されるものです。
しかし、人によっては、粘り気を感じる場合があります。
いつもと違う尿に戸惑ってしまったり、病気を疑うかもしれません。
そこで、ここでは尿に粘り気がある時の状態や原因について解説していきます。
粘り気のある尿とは?
- 泡が立つ
- 膿状のものがある
- 白く濁った浮遊物がある
ただし、尿が泡立つことに関しては、正常な場合も尿が泡立つことがあるため、見極めが必要です。
尿には「ウロビリノーゲン」という物質が含まれております。
これには界面活性作用があり、尿を泡立たせる働きをします。
排尿後すぐに泡が消えるようであればそれほど心配はないと考えられます。
しかし、泡がなかなか消えないようであれば、何か病気が隠れているかもしれません。
関連記事:尿が泡立つ原因は?これは病気の症状なの?何科に行けば良いの?
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症状の原因は?
糖尿病
体内で糖の代謝に異常をきたすことで、血糖値が上昇する病気です。病気が進行し、血糖値が160〜180mg/dlを超えてくるようであると、尿から糖が排出されるようになります。
糖が含まれた尿は、粘性が上がり、泡立つようになります。
その他にも糖尿病では腎臓が血液中の糖を排出しようと働きかけることで、トイレの回数が増加することが、しばしばみられます。
慢性糸球体腎炎
糸球体は腎臓にある毛細血管の塊で、糸球体が炎症を起こしタンパク尿や血尿といった症状が現れる状況を糸球体腎炎といいます。タンパク尿や血尿が1年以上続く場合は慢性糸球体腎炎とされています。
原因には免疫反応の以上が関係していると考えられています。
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ネフローゼ症候群
尿中に多くのタンパク質が流出することで血中のタンパク質の濃度が減少し、肺や腹部などの様々な臓器に水分が溜まり、浮腫が発生する病気です。また、低タンパク血症の状態では、血液中のコレステロールが増加します。
すると、腎不全、心筋梗塞や脳梗塞、感染症など全身に症状が及ぶ危険もあります。
ネフローゼ症候群の場合、尿の泡立ち、足や瞼に浮腫が現れます。
また、浮腫が増加するとともに体重が増加していきます。
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尿管結石症
シュウ酸や尿酸などの成分が結晶のように固まり、尿管にたまる病気です。結石が病に混ざることで、尿が濁り、排尿時間が長くなります。
また、トイレに行ったのに残尿感を感じるようになります。
場合によっては血尿が起こることもあるため、排泄時の確認が必要です。
結石が尿管を移動する際や落ちる時に腰部や下腹部に激しい痛みが生じ、身の置き場がないほどの激痛に襲われることもあります。
気になる症状があれば早めの受診を心がけましょう。
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多発性骨髄腫
一般的には「血液のがん」と呼ばれるものであり、血液細胞の一つである形質細胞ががん化し、体を守る抗体が上手く作れなくなってしまいます。さらに、血液中に異常なタンパク質が増加することで尿中のタンパク質も増えて尿が泡立つなどの症状が現れます。
それ以外の症状では、貧血に伴う倦怠感や息切れ、感染しやすくなる、血小板減少により出血傾向となることがあります。
しかし、無症状の場合もあり、血液検査や尿検査で発見されるケースもあるようです。
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食事の影響
動物性タンパク質やシュウ酸を取りすぎることで、尿の濁りや結石の発生を誘発する恐れがあります。これらの成分の取りすぎに注意することで症状を予防します。
まず、動物性蛋白質が含まれる食材には、肉類や卵、乳製品があります。
次に、シュウ酸が含まれるものには、ほうれん草やバナナなどが挙げられます。
取りすぎた動物性タンパク質やシュウ酸を減少させるには、クエン酸やマグネシウムが豊富に含まれている食材の摂取で効果が期待できます。
主に柑橘類や緑黄色野菜、大豆製品などがあります。
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まとめ
尿の性質上、病気でない場合でも粘性が増すこともあります。しかし、泡立ったものが中々消えない、症状が一時的ではなく続くような場合は何かの病気である可能性もあります。
気になる症状が続くようであれば、一度、泌尿器科のある病院を受診してみましょう。
また、血液検査や尿検査で体の状況を知ることも大切です。
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