お腹の痙攣は筋肉なのか?内臓の病気の可能性もあるの?
時々お腹の筋肉がピクピクと痙攣しているように感じた経験はありませんか。
特にお腹は内臓があるために、お腹の筋肉がピクピクしていると気持ちが悪いし、何か不安な気持ちになります。
お腹の筋肉が痙攣する原因は何があるのでしょうか?
お腹の筋肉が痙攣する原因としては、運動によるものと、内臓に異常がある場合と、大きく分けて2つに分類できます。
この記事では、お腹の筋肉がピクピク痙攣する原因について解説をしていきます。
運動によるもの
急激な運動
毎日運動をしない、運動不足気味の人が、急に激しい運動を行うと、お腹の筋肉が引き攣ることがあります。お腹の筋肉は、意識せずに使わない限り、あまり使うことがない筋肉です。
また、パソコンやスマートフォンの普及により、猫背になることが多いため、特にお腹の筋肉は使う機会が減っています。
そのため、急激に激しい運動を行うと普段使うことが少ないお腹の筋肉を使うことになるため、筋肉が驚くような状態になります。
すると、痙攣したり突っ張ったような感覚になることがあります。
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食事直後の運動
食事をすると、食べ物を消化し始めるために、胃や腸が動き始めます。活発に胃腸が活動を行い、きちんと食べ物を消化するために身体は、多くの血液を消化のために必要とします。
その時に運動を行うと、消化に必要な分の血液が運動のために動く筋肉へと分割され、結果として胃腸は消化に必要な分だけの血液を確保できなくなります。
すると、血液とそれに伴う酸素不足により胃腸が信号を出します。
これが、食後すぐに起こる横腹の痛みや痙攣です。
学生時代、よく食後の休憩時間に運動をして、横腹が痛くなったりお腹がピクピクして気持ち悪くなった経験はありませんか?
これは、まさに胃腸が消化に必要な血液や酸素を筋肉と分割したために「消化できない」ということを知らせてくれているのです。
食後に激しい運動などをして嘔吐した経験がある人もいます。
この場合も、運動のために分け与えた血液と酸素により、胃腸が消化不良を起こしてしまったのです。
関連記事:お腹の左上が痛い!食後に起こる症状の原因3つを徹底解説!
血液が正常に送れないことによる酸素不足
身体を動かすと筋肉が活動します。その筋肉は、活動するために多くの酸素を必要とします。
多くの酸素を得るために、血液が筋肉へと流れます。
この血液をためておく役割を持っている臓器を脾臓と言います。
急激に激しい運動を行った時、この脾臓はのんびりしていたのに急に血液を流さなければならなくなるため、慌てた脾臓が収縮したりすることにより、お腹の筋肉がピクピクと痙攣したりすることがあります。
この場合は、特にお腹の左側に痙攣や痛みが生じます。
関連記事:何かを食べたらお腹が痛くなる!原因となる5つの病気を解説!
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内臓の異常によるもの
尿路結石
尿路結石とは、尿管と呼ばれる部分に結石が出来ることを言います。尿路結石は、腎臓の中に出来た石(カルシウムなどの塊)が排尿によりどんどん尿管へ移動してしまい、結果、尿管内に引っかかってしまうことが痛みの原因となります。
尿路結石になると、とにかく激しい痛みに襲われますが、特にその痛みは腹部や腰などに見られます。
この時に、お腹でも特に下腹部が痙攣をおこすことがあります。
お腹の左右どちらにも関係なく痙攣することがあり、共通した症状としてとにかく激痛があります。
関連記事:尿路結石の腰痛が長引く!夜になるとお腹が痛い時も注意!
胆石
肝臓では、食事により摂取した脂肪などを消化するための消化液が生成されます。この消化液を胆汁と言います。
この胆汁が固まってしまったモノを胆石と言います。
胆石症とは、この胆石が胆汁が通るところに引っかかった状態を言います。症状としては、特に右側の腹部に痙攣が起こったり痛みが生じたりします。
みぞおちなどのお腹でも上部や背中付近に激痛があることもあります。
尿路結石と胆石症は、どちらも結石が出来ることが原因で引き起こるものですが、痛む場所が大きく異なるため、症状は似ていても痛む場所で判断が可能です。
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お腹の痙攣の対処法
運動によりお腹の筋肉が痙攣する場合は、しっかりストレッチするように心掛けましょう。運動前後の念入りなストレッチは、お腹の筋肉の痙攣や痛みを防ぐだけでなく、筋肉痛予防や身体の様々な部位への運動による怪我などを軽減させることが出来ます。
また食後は、胃腸への消化を助けるために、出来るだけ食後すぐに運動をすることは控えましょう。
出来れば食後1時間程度はゆっくり身体を休めて消化を促すようにしましょう。
どうしても運動しなければならない場合は、食事量を減らすなどの工夫をしたり、食事内容を消化しやすいものにするなどの方法も、効果的です。
尿路結石による腹痛やお腹の筋肉が痙攣する場合の対処法は、しっかり水分を摂り、食生活を改善することが重要です。
尿路結石は、動物性たんぱく質を多く摂取しているような生活を中心に送ることで発症しやすいため、野菜中心の食事にしたり、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を取ることにより、結石の原因となる物質の吸収を抑えることが出来ます。
胆石症の場合も、水分をしっかり摂り、コレステロールの摂取を控えましょう。
魚介類や卵を含むお菓子などはコレステロールが多くあるため、出来るだけ控えるようにしましょう。
関連記事:みぞおち周辺が固い!痛い感じもする症状の原因を解説!
まとめ
お腹の筋肉が痙攣する原因は、主に運動や消化によるものがあります。どれもしっかり対処すれば防ぐことができますので、生活習慣を見直し、お腹の筋肉が痙攣したり痛みが生じたりしないように心掛けましょう。
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