脇腹の痙攣と痛みの原因5つ!症状が続く場合は要注意!
みなさんは、わき腹が痙攣して痛みが出たことはありますか?
わき腹が痙攣するのは、どのような時なのでしょうか?
また、痙攣や痛みが続くときにどのような病気が考えられるのでしょう。これからわき腹が痙攣する原因について、解説をしていきます。
急激な運動によるもの
日頃運動をしていない人が、急に運動をすると、筋肉が痙攣をおこしたりつったりすることがあります。特に、体をひねる動きをするテニスや野球などを行うと、症状が出やすくなります。
運動不足の人は筋肉が衰えているため、無理な動きが負担となり痙攣をおこしてしまうのです。
痙攣を起こさないためには、日頃から体を動かすようにすることや、わき腹の筋肉である「腹斜筋」を鍛えておくとよいでしょう。
さらにインナーマッスルを鍛えておくと体幹が強くなりケガの予防にもつながります。
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ミネラルバランスの乱れによるもの
ミネラルが不足すると、筋肉がつったり痙攣をおこしたりします。カルシウムは筋肉の収縮に関係しています。
甲状腺から分泌される「カルシトニン」などのホルモンによって、カルシウムの濃度は調節されています。
血中のカルシウム濃度が低くなると、神経や筋肉の興奮が高まり、筋肉の痙攣を引き起こしてしまいます。
また、マグネシウムは様々な酵素やホルモンの働きに関係しています。マグネシウムの血中濃度が低くなることにより、神経の興奮が高まり筋肉の痙攣がおきてしまうのです。
大量に汗をかいたり、食事のバランスが悪くなると、ミネラルが不足することがあります。
暑い日に運動をして汗をかくと、足がつったり痙攣することがあります。
これは汗とともにミネラルが体から出てしまうことが原因です。
汗をかいたときは、水だけではなく、ミネラルが含まれたスポーツドリンクなどを飲むことをお勧めします。
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尿路結石
尿路結石は、尿の成分が固まり石のようになったものが、尿が通る管の中で詰まってしまうことで発症します。
特に20~50歳の男性に多く見られる病気です。
結石ができる原因は、食生活にあると言えます。肉や乳製品の取りすぎや、過度の飲酒、塩分や糖分の取りすぎなどがあります。
小さな結石は、尿管の中を詰まることなく流れて、尿とともに排泄されます。
しかし、大きな結石になると、尿管内で詰まってしまい、血尿や激しい痛み、腹部の痙攣などの症状が現れます。
腰のあたりに強い痛みを感じる人もいます。
詰まった結石が排出されると、症状はなくなります。
自然と排出されることもありますが、場合によっては処置が必要となることもあります。
結石を溶かす薬や利尿剤を飲んだり、水分を多くとることにより結石をスムーズに排出する効果があります。
それでも排出されない場合は、「体外衝撃波結石破砕療法」を行い、結石を細かく砕いて排出させる治療を行います。
結石ができにくくするためには、食生活の見直しが必要となります。
結石を作りやすくなる食材を控え、水分を多めにとることをお勧めします。
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脾臓の収縮によるもの
脾臓は、左のお腹の肋骨の下のあたりにある、握りこぶし1つ分の大きさの臓器です。脾臓は、役割を終えた赤血球を壊し、新しい赤血球を作る働きをしています。
また、脾臓には免疫機能もあり、体に入った異物を排除する働きもしています。
食後に運動をしたときに、わき腹や背中が痛くなることはありませんか?
それは、脾臓に蓄えられていた血液がなくなり、脾臓が収縮してしまうことでおこります。
食後は胃や腸の動きが活発になるため、血液が優先的に使われます。
加えて運動をすると、筋肉も血液を必要とするため、脾臓の血液が使われてしまうのです。食直後に運動することを避けると良いでしょう。
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線維束性収縮について
線維束性収縮とは、筋肉がぴくっと痙攣する症状のことを言います。原因はストレスや疲れによるものと考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。
健康な人にも表れる症状ですが、特に「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の患者に多く見られる症状です。
筋萎縮性側索硬化症とは、筋肉の動きをつかさどる神経の障害により、徐々に筋肉が衰えていく病気で、難病に指定されています。
この病気は、筋力が衰えるとともに、筋肉がやせていきます。
健康な人に繊維束性収縮がみられても、筋肉のやせや筋力の低下は見られないため、区別することができます。
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まとめ
わき腹が痙攣したり痛みが出る原因5つ見てきました。筋肉に必要なミネラルが不足することで、筋肉がけいれんすることがあります。
これはわき腹に限らず、睡眠中に足がつることも同じだと言えます。
水分をしっかりとりミネラルの補給もすることで、痙攣を予防できます。
また、尿路結石や脾臓の収縮などにより、わき腹に痛みが出ると同時に痙攣がおこることもあります。
バランスのよい食事を心がけ、食後すぐの運動を避けることにより予防できます。
生活習慣を見直しても痙攣が続く場合は、別の病気が原因となっていることも考えられるので、受診し相談することをお勧めします。