腸が動くのがわかる!ゴロゴロして気持ち悪い原因を解説!
食事のあと、消化のために腸が動きます。
すると、グルグル(ゴロゴロ)と音がしたり、おなかの中が動くように感じることがあります。
しかし時には、おなかが張ってガスが溜まったり、おなかが痛くなったり、不快な症状が出ることもあります。
なぜこのような症状が出るのでしょう?
この記事では、腸が動く原因について詳しく解説していきます。
消化について
口から入った食べ物は、食道を通り胃に入ります。食べ物が胃に入ると、胃酸が分泌され消化が始まります。
胃が動くことにより食べ物と胃酸が混じり、ドロドロに溶かされ、十二指腸へ運ばれます。
膵臓や小腸などから消化液が分泌され、栄養を吸収しやすい形に分解されていきます。
食べ物が口に入ってから、およそ24~72時間で消化・吸収され、残ったものが便として排泄されます。
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小腸と大腸について
小腸には「絨毛」というイソギンチャクの触手のようなものが並んでいます。小腸を広げると、テニスコート1面分になると言われています。
この絨毛があることで、ブドウ糖・アミノ酸・脂肪酸などの栄養素を効率的に吸収できるのです。
小腸で栄養素が吸収された後の固形物と水分は、大腸に運ばれます。
大腸では、水分やナトリウムなどの電解質を吸収し、便を直腸へ送り出しています。
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腹鳴と腸蠕動ついて
腹鳴とは、食べ物が消化吸収される際、腸が動く「腸蠕動(ちょうぜんどう)」の音です。食事とともに飲み込まれた空気や、腸内で発生したガスが一緒に動くと音が大きくなることがあります。
また、腸で発生したガスを出さないように我慢すると、腸を逆流するときにも音が出ます。
腸蠕動は、消化に伴い腸が波打つような動きをして、食べ物を運ぶことです。
食後に仰向けになると、腸の動きを感じることができ、場合によっては動く様子を見ることもできるでしょう。
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過敏性腸症候群について
過敏性腸症候群とは、明らかな原因がないにもかかわらず下痢や便秘を繰り返す病気です。過敏性腸症候群の症状は、「下痢型」「便秘型」「交替型」の3つがあります。
交替型は下痢と便秘を交互に繰り返すものです。
下痢型は、大腸の腸蠕動が盛んになるため、水分の吸収がうまくいかずに、下痢で排泄されてしまうものを言います。
一方便秘型は、下痢型とは逆に大腸の腸蠕動が弱くなるため、腸内にとどまる時間が長くなって、その間に水分が過度に吸収されてしまうため便秘になるものです。
下痢や便秘になると、腸が過剰に動き、音がしたりたまったガスが移動する音がしたりするのです。
過敏性腸症候群は、不安やストレスなどが原因となり症状が現れると考えられています。
腸と脳は密接な関係があり、脳がストレスを感じると腸にも影響してしまうのです。
この病気は、特にまじめな性格の人に多く見られるという特徴があります。
うまくストレスを解消する方法を見つける事や、病気とうまく付きあうくらいの気持ちでいることも大切です。
しかし、症状が続く場合は、内科や心療内科を受診してみることをお勧めします。
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月経周期によるもの
女性の中には、月経が来ると腸の動きが活発になる人がいます。
これは女性ホルモンにより、自律神経が影響を受けるためと考えられています。
中には、腸の動きが活発になると、腹痛を訴える人がいます。
この場合、子宮内膜症がある可能性もあるため注意が必要です。
また、生理中に下痢を起こす人がいますが、これはプロスタグランジンの影響によるものと考えられます。
プロスタグランジンは子宮の収縮に関係しており、この働きが子宮の隣にある腸にまで影響を及ぼすためです。
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ストレスや緊張によるもの
ストレスがたまったり緊張が続いたりすると、ガスが溜まりやすくなったり、おなかが鳴ることがあります。これは緊張により、空気を飲み込む量が多くなり腸の中にガスが増えてしまうためにおこります。
また、ストレスや緊張により、自律神経の交感神経が優位に働き、腸の働きが鈍ってしまうためにガスが溜まりやすくなります。
ガスを出さずに我慢すると、腸から再吸収され血液に溶けて皮膚や呼吸から外に出されます。
その結果、体臭や口臭がきつくなってしまうこともあるため、ガスを我慢せず出すことも大切です。
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まとめ
食べ物を消化・吸収するために腸が動くのは普通の事です。しかし、病気やホルモン、ストレスなどが腸の動きに影響し、過剰に腸が動いたり、逆に動きが悪くなることもあります。
腸蠕動による音は人に聞こえないことも多いのですが、自分には比較的大きな音で聞こえるため気になってしまいます。
腸と脳は密接な関係があり、ストレスがかかると腸にも影響が出ます。
そのため、ストレスをためないようにしたり、消化を助けるような食材を選ぶなど工夫をすることをお勧めします。
また、適度な運動は腸蠕動を助ける働きがあるため、取り組んでみましょう。