みぞおち周辺が固い!痛い感じもする症状の原因を解説!
食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまったり、風邪気味などで体調が良くないときは胃腸の調子が悪くなります。
また、疲れやストレスが溜まっている場合もやはり胃腸の調子は悪くなってしまいます。
では、「みぞおち」周辺の違和感についてはどうでしょうか?みぞおちの痛みと言っても、キリキリと痛んだり、吐き気を伴ったりと症状が様々あります。
また、触ると固さを感じたり、しこりがあるような気がするなど、不安を抱える方も多いと思います。
この記事では、みぞおちの部位を確認しながら、痛みや固さなど症状の原因をお伝えしていきます。
目次
みぞおちとは?
みぞおちは心窩部(しんかぶ)とも言われ、上腹部の中心にあるくぼみで、左右の肋骨と肋骨が合わさる部分のことをさします。この部分にあるものとしては、胃・膵臓・腹腔神経叢という交感神経の集まりがあげられます。
また、胸骨(胸の真ん中、左右の肋骨が付着)から伸びる剣状突起という骨が存在します。
剣状突起には腹筋や横隔膜の一部が付着しています。
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みぞおち周辺の痛みや違和感の原因は?
みぞおちの辺りに痛みを感じたり、周辺が固い(しこりがある)などの違和感の原因として以下のものが考えられます。体型の影響
特に過剰なダイエットなどで痩せすぎの体型である場合、剣状突起や肋骨が浮き上がり、触るとしこりのように感じてしまいます。また、周りに筋肉や脂肪がない場合は押すと痛みを感じることもあります。
ガス溜まり
大腸の一部は、みぞおち付近まであります。大腸に溜まったガスで圧迫され、みぞおちに痛みが起こります。
脂肪腫
脂肪のかたまりで、大抵の場合が良性腫瘍のことが多いです。これが、剣状突起や肋骨の軟骨付近に起こった場合、しこりと思う可能性があります。
しこりは、弾力があり、痛みはないものになります。
大動脈瘤
胸部・腹部にある大動脈の一部がコブ状になり、食道や気管が圧迫され、膨満感や呼吸苦を感じます。痛みを感じず気づかない場合、腹痛が起こる場合があります。
大動脈瘤破裂の際は命に関わるものとなります。気になる症状があれば病院を受診してみましょう。
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逆流性食道炎
胃酸の逆流により、食道の炎症や潰瘍がおこります。症状としては、みぞおちや喉の違和感・しこり、吐き気、げっぷ、咳、声が枯れる、口臭、胸焼けなどがあります。
関連記事:最近、みぞおちが重い感じがする!不快な違和感の原因を5つ解説!
肝臓の病気
肝硬変
肝臓が硬くなり、機能が低下していく病気です。初期は軽い体調不良、倦怠感、食欲不振、体重減少などが感じられます。慢性的なものでは、ばち指(指先が肥大)、黄疸(皮膚や目が黄色くなる)などの症状があり、食道・胃・直腸に静脈瘤を作り、しこりを触知することもあります。
肝臓癌
自覚症状が無く、「沈黙の臓器」と呼ばれ、末期の段階で見つかることが多い病気です。徐々に腹痛、体重減少、右上腹部のかたまりを感じ、尿の色が濃くなる、便秘・下痢、発熱などの症状が起こっていきます。
膵臓の病気
膵炎
アルコールを大量に摂取したことが原因で発症する方が多いです。膵臓の消化液が心臓・肝臓・腎臓などの他の臓器へも影響を及ぼし、みぞおち・背中の激しい痛み、嘔吐、発熱の症状が現れます。
膵臓癌
初期の自覚症状はあまり無く、胃の不調、背中・みぞおちの違和感や痛み、下痢・便秘などが起こることがあります。関連記事:膵臓の病気の初期症状は?今すぐチェックしたい違和感や原因を解説!
胃の病気
急性胃炎
不摂生、ウイルス感染、食中毒、アレルギーなどによるものがあります。胃の粘膜で炎症が起き、腹痛、嘔吐、下痢、吐血などの症状を起こしていきます。
神経性胃炎
ストレスや不眠による自律神経の乱れから、胃酸が過剰に分泌され、みぞおちの痛み、上記の胃炎と似た症状が現れます。関連記事:自律神経がおかしい(乱れる)原因と整える4つのコツを解説!
胃潰瘍
ピロリ菌の感染、薬の影響、ストレスによる胃酸の過剰分泌などにより、胃の粘膜が傷つき、穴ができ、みぞおちなどに痛みが現れます。胃癌
みぞおちのしこり以外に、腹痛、吐き気、貧血、食欲不振などの症状が起こります。原因はアルコールや刺激物の過剰摂取、喫煙、ピロリ菌の感染、ストレスなどがあげられます。
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胆石症
肝臓から分泌された胆汁からコレステロールが沈殿し、胆のうや胆のう管で蓄積され、胆石となります。症状には、みぞおちの激しい痛みがあり、場合によっては数時間続きます。
その他に、吐き気、嘔吐が起こります。
胆石の発見は超音波検査で行え、リスクの要因として女性、肥満、高齢、欧米化した食生活、家族に胆石症に罹った人がいるなどの可能性があります。
関連記事:みぞおちの辺りの圧迫感が続く!ストレス以外で考えられる原因は?
まとめ
みぞおちの痛みやしこりの原因は様々なものが考えられます。なかには、重篤な病気が隠れている可能性もあるため、気になる症状や症状が続く場合は、早めに病院を受診するなどして、原因をはっきりさせることも重要です。
また、ストレスや暴飲暴食など、環境やライフスタイルによる影響の場合、体に無理をかけないような心がけも大切です。
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