ピロリ菌の除菌後に再発する可能性は?胃炎が続く場合は要注意!

ピロリ菌の除菌後に再発する可能性は?胃炎が続く場合は要注意!

ピロリ菌が再発したら症状は?


ピロリ菌が胃炎や十二指腸潰瘍、胃がんの原因になることが広く知られてきました。

それに伴いピロリ菌を除菌したという人も増加しています。


治療をすればピロリ菌は完全に除菌できるのでしょうか?


残念ながらピロリ菌の治療をしても除菌しきれない場合や、再発する場合もあります。これから治療による除菌率や再燃・再発について、再発が考えられる場合の気を付けたい症状などについて紹介していきます。

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ピロリ菌の除菌方法について

正式名称を「ヘリコバクター・ピロリ菌」といい、幼いころ上下水道の設備が不十分で井戸水を飲用する機会が多かった50代以上の人の感染率が高く、その約70%以上の人が感染していると言われています。


年齢が上がるほど感染率が高く、逆に年齢が低いほど感染率は低くなっています。


治療は内服による除菌を行います。初回と再治療は保険の適応となっていますので3割負担で治療を受けることができます。

1種類の「胃酸の分泌を抑える薬」と2種類の「抗生剤(除菌薬)」を組み合わせた治療による除菌率は約70~90%と言われています。

医師の指示通り内服することは、除菌治療の成功率を上げるだけでなく、耐性菌の出現を予防することにもつながります。

初回で除菌できなかった場合は、薬の種類や量を変えて再度内服治療を行います。残念ながら二回の治療で除菌できない場合は、保険適応外にはなりますが三回目の治療を受けることも可能です。

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再発について

ピロリ菌が再発したら症状は?


初回の治療で約70~90%の方が除菌に成功します。

しかし、1年後の検査でおおむね0.5~10数%に再発が見られます。それはなぜなのでしょうか?


再発には「再燃」と「再感染」の二種類があります。


治療により完全に除菌したと思っていたのにわずかにピロリ菌が残っていて、それが再び胃の中で増殖してしまうことを再燃といいます。

再感染とは除菌には成功したが再度ピロリ菌に感染したものを指しています。


ピロリ菌の感染ルートは完全に解明されていませんが、ピロリ菌に汚染された飲食物の摂取やピロリ菌感染者の唾液から感染する可能性も0ではありません。

除菌が成功したかどうか検査を行いますが、現時点で100%の除菌できたことを保証できる検査はありません。



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再発するとどのような症状が出るのか

再発した場合の症状は、治療前の症状とほぼ同じです。

しかし、再発時の症状は軽い場合もあるため油断は禁物です。どのような症状が出たら再発を疑えばいいのか見てみましょう。

胃の症状について

ピロリ菌が再発したら症状は?


上腹部(みぞおち)の鈍く持続的な痛みや、胃部膨満感、むかつきや胃のもたれなどがあります。

場合によっては、吐き気や食欲不振などの症状が出ることもあります。

胃から出血すると吐いたものに血が混じること(吐血)もありますので注意が必要です。



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十二指腸の症状について

もたれ感や食欲不振など胃と同じ症状が出ることがあります。

違いは上腹部の痛みが空腹時や夜間に出やすいこと、膨満感はないことが多いことです。

また十二指腸から出血した場合は便に血が混じること(下血)がありますので、便の状態も観察しておくとよいでしょう。



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まとめ

胃や十二指腸の炎症や潰瘍、胃がんの原因の一つとされているピロリ菌を除菌するということは、それらの病気にかかるリスクを減らすことにつながります。

除菌率を上げるために、医師の指示通りに内服することが重要です。

しかし除菌率は100%ではないので、治療後も注意深く胃や十二指腸の症状を見ていく必要があります。

さらに暴飲暴食をさけ、胃や腸を守るよう心掛けることや、定期的に検診を受けることも大切です。

もし気になる症状が出現した場合は、早めに医療機関で相談することにしましょう。

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