へその上がキリキリと痛い!注意したい病気の初期症状は?

へその上がキリキリと痛い!注意したい病気の初期症状は?

お腹


食べ過ぎたり飲みすぎた時や、ストレスを感じた時にへその上に痛みを感じたことはありませんか?

おそらくその場所は胃かと思われます。俗に呼ばれている「みぞおち」の部分です。


食べ過ぎ・飲みすぎた時は胃液が過剰生産されるため、胃の粘膜がダメージを受けて胃痛が出現します。

ストレスを感じると自律神経が乱れて胃酸が多くなってしまうので、これも胃の粘膜がダメージを受けてしまうのです。

この記事では、そんな胃痛の中でも放置しておくと危険かも知れない病気についてお話したいと思います。

胃炎

これはとてもポピュラーな病気ですので、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

胃炎は「急性胃炎」と「慢性胃炎」の大きく2つに分類されます。


急性胃炎の原因として考えられるのは感染症や抗生物質などの薬剤よる刺激、アルコールやカフェインの過剰摂取、食中毒などです。


慢性胃炎の原因としては、長期間におよぶ喫煙・飲酒習慣や、ストレス、加齢に伴う胃の老化などです。「ピロリ菌」への感染も疑われます。


胃炎になった場合は、まずは安静にして消化に良いものを食べるようにしましょう。

それでも改善しない場合は、一度病院を受診してください。

胃痛だけでなく、吐血や下血・おう吐といった症状もある場合はすぐにでも受診した方が良いと言えるでしょう。


関連記事:みぞおち周辺が固い!痛い感じもする症状の原因を解説!

スポンサーリンク


胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃酸の影響を受けて潰瘍ができてしまう病気です。

胃潰瘍の場合は食後十二指腸潰瘍の場合は空腹時に痛みが出ることが多いのが特徴です。


これらの病気は前述した「ピロリ菌」に感染している可能性が非常に高いです。

別名「ヘリコバクター・ピロリ」とも言われています。胃がん患者の約99%に存在している菌とも言われています。


ピロリ菌が存在するかどうかは血液や尿検査などで手軽に調べることができます。ピロリ菌がいると診断された場合は、除菌治療を受けます。


プロトンポンプ阻害薬(胃酸の分泌抑制)・ペニシリン系抗生物質・マクロライド系抗生物質の合計3種類の薬を朝・夕の2回、1週間服用し続けます。その後再度検査をしてピロリ菌の有無を確認します。

成功率は70%程度と言われています。

この一次除菌に失敗した場合は、マクロライド系抗生物質をニトロイミダゾール系抗原虫薬へ変更して二次除菌が行われます。

除菌費用としてはおよそ2~5万円と言われています。


「LG21」というヨーグルトや茶カテキンなどの食品はピロリ菌を抑制すると言われていますので、合わせて摂取してみるのも良いかも知れません。

胃潰瘍の治療法としては、内服薬で胃酸分泌を抑制・粘膜保護を促します。

潰瘍部から出血がみられる場合は、内視鏡をもちいて止血術が行われることもあります。


関連記事:みぞおちの辺りの圧迫感が続く!ストレス以外で考えられる原因は?

スポンサーリンク


胃がん

胃がんの初期段階では無症状なことが多いです。

定期健診を受けて発見される場合が多いです。


もし、胃の痛みが生じている場合は進行してしまっている可能性も否めませんので、すぐに病院を受診するようにしましょう。

食事に関係して痛みが生じてくる胃潰瘍や十二指腸潰瘍とは異なり、食事と痛みの関連性はありません。

胃痛以外の症状としては、口臭や胸やけ・吐き気などが上げられます。


さらに病状が進行していると、胃の周辺に固いしこりを触れたり、病変部から出血がある場合には吐物に血液が混じったり、便が黒褐色になります。

さらに貧血により全身倦怠感も伴います。


胃がんの治療法は、手術・放射線療法・化学療法を組み合わせて行われます。


関連記事:逸見政孝さんに学ぶ!スキルス胃がんの症状・原因・余命!

スポンサーリンク


虫垂炎(虫垂炎)

胃のキリキリした痛みが右下腹部に移行してくることがあります。

この場合は虫垂炎が疑われます。俗名「盲腸(もうちょう)」です。

便などのカスが虫垂(ちゅうすい)というところに溜まって炎症を起こす病気です。


虫垂炎は適切に治療されれば予後の良い病気ですが、痛みを我慢して治療を受けずに放置をしていると虫垂は破裂し、膿がお腹の中に流れ込んでしまい腹膜炎(ふくまくえん)を併発して重症化することがありますので注意してください。


右下腹部の痛みがある場合は、すぐに病院は受診するようにしましょう。


虫垂炎の治療は、初期の段階では抗生物質の内服でいわゆる「虫垂炎をちらす」という治療が選択されることが多いです。

しかし、これは再発率が10~20%と高いのが現状です。


病状が進行してしまっている場合には手術が行われます。

手術には、小さな手術痕で済む「腹腔鏡下手術」と、お腹を開けて行われる「開腹手術」があります。


腹腔鏡下手術であれば、小さな手術痕で済むぐらいの傷ですので数日間の入院で良いとされています。


腹膜炎を併発していると開腹手術になりますので、入院期間も長くなります。

なるべく早い段階での受診・診断・治療を受けると社会復帰をするのもスムーズにできるかと思います。

まとめ

みぞおちからの痛みは胃からのシグナルです。

まずは安静にして、消化に良いものを食べるようにし、それでも症状が治まらない場合は大きな病気が隠れている可能性もありますので、内科もしくは消化器内科を受診するようにしましょう。


中には胃がんなどの危険な病気の可能性もありますので、胃の違和感ぐらいと軽く考えていて後から後悔することは避けたいです。


関連記事:ピロリ菌の除菌後に再発する可能性は?胃炎が続く場合は要注意!

スポンサーリンク


このページの先頭へ