ぐるぐるとしためまいが治らない!吐き気が続く原因は?

ぐるぐるとしためまいが治らない!吐き気が続く原因は?

男性


一言にめまいといっても、ぐるぐる回るめまいや、ふわふわするめまいといったいろいろな種類があります。

同じめまいでも症状が多少異なることは、もちろんですが原因も違うことがあります。

この記事では、ぐるぐる回るめまいの原因について紹介していきたいと思います。

スポンサーリンク


平衡感覚のメカニズム

「ぐるぐる回る」というめまいに深く関わっているのは多くの方が聞いたことある「三半規管」です。

名前は聞いたことがあっても、その実際はあまりわからない、という方が多いと思うので今一度説明しましょう。

三半規管は回転加速度を感知する器官で、3つの半規管というチューブ状の構造物から構成されています。

この3つはお互いに90度の角度をつくっており(イメージとしては部屋のすみっこでしょうか)、三次元的に回転の運動を捉えることができます。


半規管の中にはリンパ液が入っていて、頭を動かすと半規管は動きますがリンパ液は慣性(運動している物体は運動を続けようとし、止まっているものは止まり続けようとする物理的性質)のために、相対的に半規管の内部をリンパ液が移動するという減少が起こります。


これを「有毛細胞」という細胞が検出し、「前庭神経」を介して回転していることを伝えていきます。


この一連の流れを日常生活に例えると、止まっている電車(半規管)が動き出したとき、立っているヒト(リンパ液)は進行方向とは逆の方向に傾き、ヒトの脳(有毛細胞)は「電車が動いた」ということが分かるといったところでしょうか。

また、同じく慣性によって頭の回転が止まってもリンパ液は運動を続けようとするため、リンパ液の動きが止まるまでぐるぐるとした感覚は続きます。

これが「目が回った状態」です。

以上のことを踏まえると、どうもリンパ液や神経がめまいに関係ありそうだと理解できるかと思います。

このことを頭に入れて以下の病気について確認してみて下さい。


関連記事:寒気と眠気の原因は?だるいと感じは単なる疲れではない!

スポンサーリンク


メニエール病

メニエール病は先ほどのリンパ液が増えてしまうことで、めまいや難聴を起こす疾患です。

この病名を聞いたことのある方は「若い女性」が「ストレス」によって発症するというイメージをお持ちかもしれませんね。

リンパ液が増えてしまう原因としてストレスや睡眠不足、疲労、几帳面な性格などが考えられており、一般的なイメージに近しいものがあります。


本記事ではぐるぐる回るようなめまいを取り上げていますが、メニエール病ではリンパ液の増え方によってふわふわとしためまいであることもあります。


めまいの持続時間は10分~数時間であり、数10秒程度でおさまってしまう場合にはメニエール病は考えにくいです。

また、めまい=メニエール病と考えがちですが、メニエール病の特徴はめまいや難聴の発作を「繰り返す」ということなので、一度めまいが起こったからといってすぐにメニエール病だとは判断しかねます。

さらに、他の疾患を除外する必要もあります。

つまり、メニエール病の診断はすごく難しいのです。

診断の際には問診が重要になりますので、「どのようなときに」、「どれくらいの時間」、「どのような」めまいが現れたのかをメモして行くと良いでしょう。


関連記事:あくびがよく出るのは病気やストレスが原因?要注意な症状は?

前庭神経炎

平衡感覚を脳に伝えている神経に炎症が起こったものです。

めまいは突然現れ、強くぐるぐる回るようなめまいが数時間程度続きます。

この際、耳鳴りや難聴などの症状は見られません。

この点においてメニエール病と区別することが多いです。

めまい発作時には吐き気や嘔吐を伴い、めまいは数日で治まるもののその後、数週~数ヶ月は頭が重く感じたり、歩くときにふらついたりします。

病因はよくわかっていませんが、ウイルス感染、血管障害などが想定されています。

スポンサーリンク


良性発作性頭位めまい症

良性ということで命にかかわるものではありませんが、頭位めまい症ということで頭を動かしたときにめまい発作が現れる疾患です。

よくある状況としては寝返りをうった時、横になっている状態から急に上半身を起こした時急に振り向いた時などが挙げられます。


発症しやすい人は以前に結核にかかってストレプトマイシンという薬を使ったことのある人、慢性中耳炎にかかっている人、転ぶなどの頭部外傷を負った人が挙げられます。


良性発作性頭位めまい症のめまいも急激な回転性のめまいで、長くても数10病で回復します。

発作が繰り返し起こることもありますが、繰り返すたびにめまいが軽くなっていくことが特徴です。

また、前庭神経炎と同じように耳鳴りや難聴などの症状が現れません。

発作が起きているときに、周囲から観察すると目が振れる「眼振」が現れていることがわかります。

あまり心配する必要のない疾患ですが、良性発作性頭位めまい症だと思っていたら別の疾患だったということもありますし、「悪性発作性頭位めまい症」というものもあるので医療機関の受診は重要です。


関連記事:立ちくらみと吐き気に悩んでいる人必見!4つの原因と対処法を解説!

まとめ

いかがだったでしょうか。

ぐるぐる回るめまいについて、原因となる主な疾患について紹介してきました。

いずれにせよめまいの結果転倒して頭を怪我してしまうのが怖いので、早めに病院で検査を受けることをおすすめします。


関連記事:貧血で朝起きられない人必見!8つの原因と対処法を解説!

スポンサーリンク


このページの先頭へ