下痢と便秘を同時に繰り返す!原因や病気についてチェック!
下痢の症状が治まったと思ったら今度は便秘になり、また下痢、そんな状態を繰り返し腹部膨満感がある場合は「過敏性腸症候群」という病気が疑われます。
過敏性腸症候群は、先進国に多く見られる病気でこの病気が増えてきている背景には、ストレスが溜まりやすい現代社会と無関係ではありません。
今回は、そんな過敏性腸症候群について書いていきたいと思います。ストレスの多い我々にとっては凄く身近な病気ですので是非参考にしてみて下さい!!
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下痢や便秘が起こる仕組み
過敏性腸症候群の話をする前に、下痢や便秘が起こる仕組みについて書いていきたいと思います。下痢はなぜ起こるの?
ストレスなどのために腸の運動リズムが乱れ、大腸の運動が活動になり過ぎると、腸の中の物質の通過が早まり、その際に十分な水分吸収がおこなわれないまま腸内の物質が排泄されてしまうため下痢となってしまいます。また、細菌やウイルスによる下痢は、菌や毒素を早く体外へ排出しようとするための防御反応で、水分の分泌が増加して下痢を起こします。
便秘はなぜ起こるの?
では逆に便秘はなぜ起こるのかというと、これもやはりストレスなどの理由で腸の運動が変化したり、大腸がんやボリープといった病気のために腸が狭くなり、腸内の物質が通りにくくなり腸内に長くとどまることとなります。結果的に、水分の吸収が過度に進んで硬い便になります。また、便意を我慢する事を続けたりすると、排便反射が起こらなくなり、便秘になります。
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過敏性腸症候群
それでは、過敏性腸症候群とはどんな病気なんでしょうか??
過敏性腸症候群は下痢や便秘の原因となるストレスなどによって下痢や便秘を繰り返し、腹部膨満などの便通異常と腹痛が、慢性的に生じる病気(症候群)です。
月曜日の朝など、出勤直前になって下痢をしたり、通勤途中でトイレに行きたくなる、もしくは、重要な会議や取引・面接のある日に限って、下痢をしたりお腹が張ったりします。
病院に行って様々な検査をしても胃や腸に異常が見つからないのもこの病気の特調です。
男女では約1:1.6の割合でやや女性に多い病気で、男性は30歳代~40歳代にかけて発症しやすく下痢型、女性は20~30歳代にかけて発症しやすく便秘型が目立ちます。
ストレスの解消が一番
消化剤を飲んだり、消化の良い食べ物を食べたりすることも大切ですが、過敏性腸症候群になっている原因そのものが胃や腸ではなく精神的なことが原因となっていることが多いので、食事療法にそれほど意味が無い場合もあります。治療法
過敏性腸症候群には特別な治療法はなく、対処療法が中心となります。症状の消失も大切でがやはり、日常生活の中で症状をコントロールする事が必要となります。ライフスタイルの歪みや乱れ、生活環境の変化が原因となる事が多いので、暴飲暴食をさけ、規則正しい生活と排便習慣に気をつけることが大切です。(十分な睡眠も大切です)
また、
・下痢の場合は、冷たい飲み物、脂っこい物を控える。
・便秘の場合は、食物繊維の接種を心がける。
などにも気をつけてみるとよいでしょう。
胃腸の症状なので、消化器科・内科などを受診するのも良いですが、心療内科なども受診してみるのも良いです。
この病気に掛かりやすい人は、神経質なタイプの人、責任感が強い人、打たれ弱いタイプの人などストレスが溜まりやすい性格の人が多いです。努力をしすぎない、心配し過ぎたりせずに、リラックスした生活を送ることも大切です。
<補足>
過敏性腸症候群の場合は、漢方科でも良い薬(漢方薬)がある場合がありますので、漢方科の受診を検討してみても良いのではないでしょうか??
まとめ
この病気は、医師によって過敏性腸症候群であると診断されて初めて大事にならない病気であると言えます。下痢や便秘を繰り返す病気には、潰瘍性大腸炎や大腸がんなどの重大な病気もありますので、全ての病気が否定できてこそ、過敏性腸症候群という診断が可能になるからです。
症状だけで、安易な素人と判断をするのは危険です。当サイトの趣旨としてもこの記事を読んで病気の判断を自分でして頂きたいのではなく、病院に行って自分の症状を医師に説明する際に少しでも詳しく、分かりやすい説明が出来るようにと思い記事を書いています。
ですので、疑わしいと思ったら必ず病院にて医師の診察を受けて下さいね!!
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