スイカは腹痛やアレルギーを起こすことも!食べ過ぎには注意!
夏になると、ギンギンに冷えたスイカを食べるシーンを思い浮かべる人も多いかと思います。
しかし、そんな美味しいスイカも食べ過ぎた場合は、下痢や吐き気・胃痛・腹痛などの不快な症状やアレルギー反応を起こしてしまうこともあります。
また、妊婦さんや子供、ダイエット中の人などは食べる量にも注意が必要です。せっかく食べるのであれば、なんの問題もなくおいしく食べたいものです。
この記事では、スイカを食べ過ぎた場合に起こる弊害や、逆にスイカを食べることで得られるメリットなどを解説していきます。
目次
スイカを食べ過ぎることによって引き起こしてしまう問題点
ついつい食べ過ぎてしまうスイカですが、過剰な摂取な様々な問題を引き起こしてしまいます。代表的な症状として腹痛(下痢)、太ってしまう、アレルギーなどが挙げられます。
どれも考えるだけで、嫌な気持ちになってしまう症状ばかりです。
それでは、それぞれの症状の特徴と適切なスイカの摂取量についてご紹介していきます。
腹痛(下痢)
たくさんの方が経験済みだと思いますが、スイカを食べ過ぎることにより引き起こす問題の代表として、腹痛(下痢)が挙げられます。なぜスイカを食べ過ぎると腹痛を引き起こしてしまうかというと、まずお腹が冷えてしまうことが問題です。
そしてお腹が冷えることで、内臓に負担がかかってしまい腹痛が起こるという仕組みになります。
実はスイカというのは、90~95%が水分で出来ています。そして、残りの数%は糖分で出来ており、ほとんどが水分と言ってしまってもよいでしょう。
そしてスイカの腹痛の原因となるのは、消化が悪いことが関わってきます。
スイカにはミネラルが含まれており、熱中症対策や暑い時には、体を冷やしてくれる効果は抜群です。
しかし、消化が悪く体を冷やす効果が長時間続くことにより、身体全体が思った以上に冷えてしまい、下痢や腹痛を引き起こしてしまうんです。
しかも、元々そのような効果があるのに、スイカは常温で食べることは少なく、冷蔵庫でキンキンに冷やしたスイカが、身体を冷やす効果に拍車をかけて、より身体冷やす効果が発揮されてしまうという仕組みです。
関連記事:急な水下痢が続く原因を解説!脱水症状に気をつけて!
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アレルギー
スイカにもアレルギーがあることはご存知でしたか?何か症状が出ても、ただの腹痛や食べすぎによる頭痛で片付けがちですが、もしかするとそうではないかもしれません。
スイカを食べて気持ちが悪くなったり、喉が重たくなるような症状が出る人は要注意です。
酷い人になると、みなさんがご存知のアレルギー症状のようにくしゃみ、鼻水が出たり、蕁麻疹が身体に出る場合もあります。
これは果物アレルギーと呼ばれるもので、主にウリ属、ウリ科の植物に反応する人が多いものです。
スイカを食べると必ずどこかに不調が出てしまう、花粉症のようなアレルギー症状が出てしまうという人は、スイカのアレルギーを疑い一度病院を受診してみてください。
アレルギーは大変恐ろしいもので、摂取を続けていると思わぬ事態を招きますので、病院にて医師などの専門家にきっちりチェックしてもらうことが重要です。
太ってしまう原因となる
あまり気にしたことがないかもしれませんが、スイカ1玉当たりのカロリーは約1200キロカロリーと言われています。
そのため、食べすぎてしまうと太ってしまう原因となります。
しかし、1玉丸々食べてしまうという人は、よっぽど好きな人以外はあまりないケースだと思います。
目安としては、1/8~1/16玉ぐらいを1日の摂取量とすれば、単純に計算して約75~150キロカロリーで抑えることができます。
この程度であれば、お菓子や糖分が高い食べ物と比較しても、かなり低いカロリーの摂取量となり太ってしまう原因となりません。
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スイカの正しい摂取量
様々な問題点を挙げてきましたが、では正しい摂取量はどれぐらいなのでしょうか?年代やその人が置かれている状況によって、理想的な摂取量が変わってきますので、目安としてご紹介していこうと思います。
大人(中学生以上)
まず大人の摂取量の目安ですが、目安としては一日約1/2玉です。カロリーとしては、約600キロカロリーで、半玉であれば1日に食べてしまうという人も多いでしょう。
しかし、これ以上摂取してしまうと利尿作用が働きすぎて、トイレに行く回数が増えたり、腹痛を引き起こしたりするので注意してください。
子供(小学生)
続いて子供の摂取量ですが、目安としては約1/4です。
カロリーとしては、約300キロカロリーで、ついつい子供は食べ過ぎてしまいがちなので、大人が量を調整して食べさせてあげるようにしましょう。
妊娠中
続いては妊娠中の方の摂取量の目安ですが、約1/8玉です。カロリーにすると、約150キロカロリーほどで、妊娠中は何かと気になることが多いので、スイカも正しい摂取量で、安心して食べれるようにしましょう。
糖尿病の方
最後は糖尿病の方ですが、約1/10です。カロリーにすると、約80キロカロリーほどです。
糖尿病の方は糖分の摂取量に気を使っているかもしれませんが、スイカは別物と考えてはいけません。正しい摂取量を把握するためにも、病院で相談してみるのもいいかもしれません。
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スイカを食べ過ぎた場合の対処法
これまで食べすぎの問題をご紹介してきましたが、ついつい食べ過ぎてしまったということもあると思います。そんな万が一の時の対処法を覚えておくことで、辛い症状が緩和されるかもしれません。
続いては、スイカを食べ過ぎた場合の対処法をご紹介していきます。
腹痛や下痢の症状がでた場合
スイカを食べ過ぎて腹痛や下痢が起こる仕組みは、冷えと水分の過剰摂取が原因です。そのため、まず冷えを解消することが一番のポイントです。
解消方法としては、カイロで患部を温める、体が温まる飲み物を飲む、足湯で身体全体を温めるなどが挙げられます。
万が一腹痛や下痢の症状が出た場合は、とにかく身体を温めることを最優先に対応しましょう。
注意点として、腹痛や下痢が起こっているからといって、すぐに下痢止めを服用することは厳禁です。
万が一スイカの食べ過ぎが原因ではなく、食中毒が原因だった場合、症状が悪化してしまう場合があるので、注意しましょう。
関連記事:水下痢が止まらない原因は?腹痛なしでも注意したい病気!
アレルギー
スイカの食べすぎではないですが、アレルギー症状が出てしまう場合があります。毎回身体のどこかに不調が出てしまう、喉や手足が痒くなる気がする、吐き気が出る、唇が腫れたり痒くなったりする、などの症状が出た場合はすぐに病院へ行きましょう。
最終的に呼吸困難を起こして最悪の事態を招いてしまう場合もあるため、時間がたてば治るだろうという甘い考えは絶対にNGです。
専門家にしっかりと診察してもらい、治療してもらいましょう。
関連記事:うなぎを食べ過ぎると体に弊害が起こる?梅干しは大丈夫?
スイカを食べることによって得られるメリット
ここまでは、スイカを食べ過ぎることによって引き起こされる問題についてご紹介してきました。しかし、正しい摂取量を守っておいしくいただくことで、スイカには思わぬ効能もあります。続いてはスイカがもたらすメリットについてご紹介していきます。
熱中症予防
夏の時期、誰もが起こりえる可能性があり、毎年問題となっている熱中症があります。
そんな熱中症にスイカが効果があることはご存知でしたか?
スイカは元々水分が90%以上含まれており、水分補給に役立ちます。
また糖分、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれていることで、熱中症予防に役立つと言われています。
そこに少し食塩を加えるだけで、スポーツドリンクの替わりにもなり、水分補給だけでなく、スポーツをしている人にも効果的です。
関連記事:熱中症で高熱が出る原因は?対処法や予防法も気になる!
むくみ改善
主に女性で苦しんでいる方が多いむくみですが、スイカを食べることで改善されることがあります。むくみとは血液の循環が悪くなり、水分がたまってしまうことが原因で引き起こされます。
スイカには、血流を良くしてくれるシトルリンというアミノ酸がふくまれており、手足のむくみの改善効果があります。
むくみが改善されると、手足の指先の冷え性にも効果がありますので、女性としてはとても嬉しい効能と言えます。
美肌、美白効果
スイカには、新陳代謝を促し、肌の健康を保つビタミンAや美肌を損なう活性酸素を除去するリコピンが豊富に含まれています。リコピンと言えばトマトと思っている方も多いかもしれませんが、スイカでもしっかりと摂取することができます。
それだけでなく、ビタミンCも含まれており、シミの原因となるメラニン色素を抑え、肌の弾力を保つコラーゲンを作る働きと関わりがあるため、美白効果、シワ予防にも効果的と言われています。
ダイエット効果
スイカはカットして食べると低カロリーで、食物繊維が豊富に含まれているため、満腹感を得ることが出来るだけでなく、含まれているリコピンが中性脂肪を減らす働きがあります。トマトで有名なリコピンですが、スイカも同じぐらいの量が含まれています。
そのため、適切な量の摂取はダイエット効果があるとも言われています。目安としては1日200gを目安に摂取するといいようです。
頭痛改善、予防
頭痛が起こる原因として、脱水症状が挙げられます。そんな時、スイカに含まれている水分とミネラルを補給することで、頭痛改善、予防に効果があると言われています。
スイカには特に多く含まれているため、改善、予防効果が高いため、慢性的に悩まされている方も一度試してみてください。
夏以外でも、大型スーパーや通販などで年中入手することができますので、季節のスポット的な改善ではなく、年中取り入れることもできます。
関連記事:かき氷を食べると頭痛が起こる原因は?治し方や対処法も解説!
まとめ
いかがでしたか?ここまで、スイカの食べ過ぎが引き起こす問題と改善方法、正しい摂取量や逆にスイカがもたらすメリットについてご紹介しました。
暑い夏の時期となると、ついつい冷たく冷やしたスイカを食べ過ぎてしまいがちです。
しかし、正しい摂取量を守らなければ、思わぬ症状を引き起こしてしまいます。反対に摂取量を制限すれば、様々なメリットを得ることも出来るので、食べすぎには注意して、スイカをおいしくいただくようにしましょう。
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