爪が剥がれるのは病気が原因かも!役割と成長についても解説!
爪を見ると健康状態がわかると言われています。
爪の表面がでこぼこになったり、割れやすくなったりすることがあります。これは、病気が原因の場合もありますが、栄養状態が悪いことによって、爪のトラブルが起こりやすくなることもあります。
それは爪が体の末端にあるため、栄養状態や代謝が悪くなると、爪まで栄養がいきわたらなくなり症状が出やすくなるからです。
この記事では爪の役割や成長、そして爪にトラブルが起こる原因と、対処方法について解説していきます。
目次
爪の役割と成長について
爪は皮膚が変化してできたもので、髪の毛と同じ仲間です。骨はカルシウムからできていますが、爪や髪の毛はケラチンというたんぱく質が硬くなったものでできています。
爪は毎日約0.1mmずつ伸びていて、約6か月で生まれ変わります。
足の爪は手の爪に比べ伸びるのが遅く、伸びるスピードは手の爪の1/2程度と言われています。
手の爪は、指先を保護する役割と感覚が敏感なため細かい作業をするときに役立ちます。
足の爪は、つま先の保護に加え安定して体を動かすための大切な役割を担っています。
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爪に必要な栄養素は?
爪の成長に必要な栄養は、肉や魚、大豆製品などの「たんぱく質」です。また、ケラチンを作るのに必要な栄養は「ビタミンA」で、レバーやカボチャ、ニンジンなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
爪の再生に必要なのは「ビタミンB」で、レバーやうなぎ、卵、大豆製品に多く含まれています。
さらに「ビタミンE」を取ることで、つやのある爪を作ることができます。
これが不足すると弾力がなくなり、ちょっとした衝撃でも割れやすくなってしまいます。
アーモンドやヒマワリ油をとるようにすると良いでしょう。
全身の栄養状態は、爪の状態に影響します。爪をきれいに保つためには、バランスの良い食事を心がけることが必要です。
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爪がはがれる原因について
手足口病によるもの
「手足口病」は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスの感染によっておこる病気です。夏に流行し、5歳未満の子どもに多く見られますが、大人に感染することもあります。
潜伏期間は3~6日で、「口の中・足の裏・手のひら」に水ぶくれができ、発熱することもあります。
1週間程度で水ぶくれはよくなりますが、1~2か月後に手足の爪がはがれることがあります。
手足口病の原因になるウイルスは複数あり、その中でも爪がはがれやすいといった症状が現れるのもがあります。したがって、手足口病に感染すると必ず爪がはがれるというわけではないのです。
掌蹠膿疱症によるもの
「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」とは、手の平や足の裏に膿を持った水ぶくれができる病気です。水ぶくれはやがてかさぶたになって剥がれ落ちるのですが、水ぶくれは次々にできます。
爪が変形したり、割れるなどする場合もあります。
この病気はアレルギー反応によるものと考えられており、人から人に感染することはありません。
副腎皮質ホルモン軟膏などで治療しますが、症状を抑える治療が中心となるため、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら徐々に治っていくことになります。
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爪水虫によるもの
爪水虫は「白癬菌」の感染によりおこる病気です。この菌が爪に付着し繁殖すると、爪がもろくなり割れたりはがれたりします。
治療をしてもなかなか完治しにくく、途中で治療を中断してしまう人もいます。
そのまま放置すると、見た目が悪くなるだけでなく、足の指や下肢の切断を余儀なくされる場合もあるため治療を継続することが大切です。
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爪甲剥離症や爪甲縦裂症によるもの
「爪甲剥離症」は中高年の人におこりやすく、爪の根元を残して真ん中から先がはがれてしまう病気です。
爪の色は白や黄色に変色することもあります。
原因となるのは、カンジタ菌の感染や接触性皮膚炎などの皮膚の病気、甲状腺の病気や糖尿病などが原因となる場合があります。
爪甲剥離症の治療は原因となる病気によって受診する科が異なります。治療には、副腎皮質ホルモンやビタミンEが使用されます。
爪が縦方向に割れやすくなる病気を「爪甲縦裂症」といいます。
これは、除光液の使用頻度が高い人や、有機溶剤を仕事で使用する人などに見られるものです。
これらを使用することにより、爪が乾燥して割れてしまうことが原因です。
予防するためには、原因となっている除光液や有機溶剤の使用を控えるか、手袋などを使い手や指を保護することが必要です。
また、乾燥を防ぐためにこまめにハンドクリームを塗ると良いでしょう。
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まとめ
爪がはがれる原因はたくさんありますが、原因となっているものが病気であればそちらの治療をすることにより改善に向かうでしょう。除光液や有機溶剤が原因となっている場合は、使用を控えることで爪を守ることができます。
また、爪を健康に保つためには、全身の栄養状態がよいことが大切で、そのためには日頃から食事に気を配る必要があります。
爪のトラブルを防ぐため、ハンドクリームを使用し爪を乾燥から守りましょう。
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