大人の爪噛みの原因は?今すぐチェックしたい心理的なこと3つ!
大人になっても爪を噛んでいる人を時々見かけます。
癖になってしまっていて、やめたいのにどうしてもやめられない、という声も耳にします。
子供が爪を噛んでいてもその癖はやめさせたいと思う人が多い中、大人ともなると正直あまり格好の良いものではありません。
そこでこの記事では、爪噛みの原因と克服方法についてまとめてみました。
なぜ爪を噛んでしまうのか?
子供の爪噛みの場合
幼児に見られる爪噛みは、さみしさや欲求不満の表れであると言われています。周囲の大人に対して「もっとこちらを見てほしい」という思いがあるのですが、言葉で伝えることができないので爪を噛むという行為で表現しているのです。
現実には虐待などの大きな問題ではなく、弟妹が産まれたため親がその子にかける時間が少なくなってしまったといった、小さなすれ違いであることがほとんどです。
一緒にお風呂に入る、ハグをする等の形で愛情を示してあげれば、自然におさまることが多いです。
爪を噛むことを叱責してしまいがちですが、それでは逆に子供にストレスをかけてしまうことになります。
大人の爪噛みの場合
一方で大人の爪噛みは
- 情緒不安定
- 苛立ち
- 欲求不満などのストレスを和らげるために行われる
の3つが主な原因と考えられています。
貧乏ゆすりなどと同じで精神を安定させるための行為なのです。
たとえば苦手な人に合わないといけない、仕事が繁忙期に入るなど、特定の状況で爪噛みがひどくなることはないでしょうか?
何がストレスであるか自覚するのは、爪噛みを止めるために非常に重要なステップです。
爪噛みを止めたいと考えている人は、是非一度ご自身を振り返ってみて下さい。
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爪噛みのデメリット
爪噛みのデメリットとしては、まずは見た目に良いものではないことがあげられます。就職活動などや縁談などに差支えがあるといった場合もあり、爪を噛む癖だけで損をしてしまうこともあります。更には、爪の形が変形してしまって手の指を動かせなくなったり、爪を噛まなければ頭痛が止まらなくなるという状態に陥るケースも、多くはありませんがあります。
爪を噛むだけ、といえばそれほど深刻でないようにも思えるのですが、重症化するとやはり大変です。
爪を噛むことで細菌やウイルスが体内に入り、感染症や皮膚病に羅患してしまうリスクも考えられます。爪が腐ってはがれてしまうなどといったことも考えられます。
爪噛みはやめる努力をするに越したことはないでしょう。
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爪噛みを克服するための工夫
爪噛みは、心理的な問題なので心療内科での治療が基本ですが、皮膚や爪に異常が出れば皮膚科の受診をお勧めします。
感染症が疑われる場合は内科を受診して下さい。
心療内科ではカウンセリングをもとに噛んでしまう原因を探り、ストレスに対処することを学びます。不安神経症など別の精神的な疾患が原因であれば、精神安定剤などが処方されることもあります。
医学的にはこの爪噛みを咬爪症(こうそうしょう)と呼びます。
心療内科では、爪を観察することで咬爪症の重症度を判断します。重症例では爪の変形や欠損が見られます。
また、日常生活の工夫である程度の改善もみられます。それほど重症ではない、と思われる場合は以下の方法を試してみられてはいかがでしょうか?
- 爪を噛んでしまわない状態を作る(爪を短くする、マスクをする、寝るときは手袋をはめる、など)
- 爪を噛みたくなったらガムを噛む
- 抗菌ティッシュでこまめに手指をふく(爪噛みをやめる方法ではありませんが、感染症を防ぐためには有効です)
- 爪噛み防止のためのマニキュアを使用(口に入れると苦みを感じ、爪噛みを止められるようにできた製品です。ネットで検索すると沢山の商品があり、2~3千円で手に入ります。透明なので男性が使用しても問題ありません。)
- ジェルネイルを施す(女性であればジェルネイルもひとつの方法です。爪噛みを止める目的のお客様も多い、と話すネイリストもいます。人工のつけ爪で変形した爪をカバーするという方法もあります)
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爪噛みの心理
行動心理学では、咬む(口にものを入れる)というのは緊張を和らげるための行動と考えられています。ストレスをためると甘いものを沢山食べてしまったり、アルコール依存症に陥ったりするのも同じ心理から説明できます。
母乳を飲んで安心する赤ちゃんに戻る行動によって、ストレスに潰されそうな心を守ろうとしているのです。
スポーツ選手がガムを噛む姿をTVでよく見かけます。これも噛むことでストレスを緩和しているのです。そのために開発されたスポーツガムという製品もあります。
ストレスを感じそうだな、と思ったら好きなものや噛み応えのあるものを食べるのも現代人の知恵かもしれません。
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まとめ
ここまで、爪噛みについて解説をしてきました。子どもの爪噛みは、寂しさや欲求不満の表現であり、大人の爪噛みは、情緒不安定、苛立ち、欲求不満などのストレスを和らげるための自衛行動だと考えられます。
心療内科で治療を受けることの他にも、日常の工夫によって噛み癖を抑えることはできるということです。
長い習慣を止めることは簡単ではありません。克服には地道な努力が必要ですが、是非挑戦してみて下さい。
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