頭が小刻みに揺れるのは病気の症状?原因4つを徹底解説!

頭が小刻みに揺れるのは病気の症状?原因4つを徹底解説!

顔


自分では気が付いていない人もいるかもしれませんが、頭(顔)が小刻みに左右や上下に揺れていることがあります。

気温が低く寒いわけでもない、頭以外にはそれらしい症状がない場合は周囲の人は心配になってきます。

この記事では、なぜ頭が小刻みに揺れるのか、揺れることによってどのような弊害が考えられるのかについて、原因4つについて徹底解説します。

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本態性振戦

特に原因がないにもかかわらず、ふるえだけが現れるものを「本態性振戦」といいます。

ふるえがある人の約10人に1~2人は、本態性振戦だと言われています。

本態性振戦の症状

頭のふるえは、細かく左右に動くことが多く、自分では気が付かない場合もあります。

頭のふるえの他に、手が震える場合もあります。

手のふるえは、じっとしているとふるえないことが多いのですが、ペンを持ち字を書こうとしたときや、箸を使おうとしたときなどにふるえがでます。

緊張したり、ストレスがあるときにふるえが出やすくなります。

本態性振戦は、ふるえの他には特に問題となる症状はありません。また、脳に異常があるわけはないので心配はいりません。

しかし、ふるえてほしくない場面でふるえてしまう可能性が大きいため、本人としては気になるようです。

本態性振戦のふるえの治療

ふるえが気になる場合や、ふるえがひどく日常生活に支障をきたす場合は、治療を行います。

ふるえは末梢の交感神経が興奮しているため症状が現れます。

興奮を伝える「アドレナリン」をブロックすると、ふるえが落ち着きます。

この働きをするのは「β遮断薬」です。

しかし、心臓の病気がある人や気管支喘息がある人は、副作用の心配があるため使用できません。

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パーキンソン病

パーキンソン病とは、原因不明の神経変性疾患です。

パーキンソン病になることで、手のふるえや頭の揺れなどの症状が現れます。

神経伝達物質の「ドーパミン」が減少することで発症すると考えられています。パーキンソン病の患者は、日本に約10万人以上いると考えられています。

パーキンソン病の症状

パーキンソン病の主な症状は、手足のふるえや頭の揺れ、動作がゆっくりになり転びやすいという特徴があります。

加えて、抑うつや睡眠障害などが現れる場合もあります。

パーキンソン病の治療

パーキンソン病の薬物療法は、減少したドーパミンを補い症状を緩和することが目的となります。

症状に応じて薬の量を調整し、症状が落ち着く量を見つけます。加えて動きが悪くならないように、リハビリも行われます。



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甲状腺機能亢進症

顔


甲状腺機能亢進症(バセドウ病)は、甲状腺の働きが活発になり、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることによりおこる自己免疫疾患です。

通常は外から入ってきた細菌やウイルスなどから体を守るために、免疫機能が働きます。

しかし何らかの原因により、免疫が自分の体を攻撃するようになることでおこる病気を自己免疫疾患と言います。

甲状腺機能亢進症の症状

甲状腺機能亢進症の主な症状は、手のふるえや疲れやすい、体重減少、動悸などがあります。

手のふるえともに、頭や体が小刻みに震えることもあります。

甲状腺機能亢進症の治療

甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬を内服します。

症状を見ながら薬の量を調整し、症状が落ち着く量を見つけます。甲状腺ホルモンの分泌が抑えられると症状は落ち着きます。

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多発性硬化症

多発性硬化症とは、中枢神経や脳、脊髄に炎症がおこることで、様々な神経症状を繰り返しながら進行していく病気です。

治療により完治させることのできない病気で、国の難病に指定されています。

炎症をおこす原因はまだわかっていませんが、免疫の働きが関係しているのではないかと考えられています。

多発性硬化症の症状

手足に力が入らなくなることで歩きにくくなったり、視力が低下する・ぼやけて見えるなどの症状があります。

また、ふらついてまっすぐ歩けなくなったり、手やふるえや頭の揺れなどがあります。

多発性硬化症の治療

まだ完治させる治療法はないため、進行を遅らせるような治療がメインとなります。



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まとめ

頭が小刻みに揺れる原因の多くは、本態性振戦であることが多いようです。

意識して揺れないようにしようとしても、揺れが落ち着かないことが多く、本人としては気になる症状であると言えます。

また頭の揺れや手のふるえがあるときは、病気が隠れている可能性があるため、受診することをお勧めします。



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